5th アルバム
HIGH KICKS
1991年12月21日
 
 
1. 皆殺しのメロディ       5. ホームラン   9. HAPPY BIRTHDAY   12.TOO MUCH PAIN
  作詞/作曲 甲本ヒロト         作詞/作曲 真島昌利     作詞/河口純之助      作詞/作曲 真島昌利
2. M・O・N・K・E・Y       6. 泣かないで恋人よ     作曲/河口純之助・甲本ヒロト   13.さすらいのニコチン野郎
  作詞/作曲 甲本ヒロト         作詞/作曲 真島昌利   10.闘う男     作詞/作曲 真島昌利
3. 心の救急車       7. THE ROLLING MAN     作詞/作曲 真島昌利    
  作詞/作曲 河口純之助         作詞/作曲 真島昌利   11.ネオンサイン      
4. あの娘にタッチ       8. 東京ゾンビ(ロシアンルーレット)     作詞/作曲 甲本ヒロト    
  作詞/作曲 甲本ヒロト         作詞/作曲 甲本ヒロト            
   
 どうしちゃったんだよ?ブルーハーツ!?・・・一番最初に聴いた時、正直こんな感想でした。なんか製作側が意識してる年齢層を
グッと下げちゃったのかなあとも思ったんですけど、今思えばこのアルバムが”ハイロウズ”への布石だったのかも。「1.皆殺しのメロ
ディ」は4thアルバムからの流れを汲んだようなパンクロック。とにかく「バカ」の連呼だ。要するに人類はみんな「バカ」なんだよね・・・
う〜んヒロト流(笑)。「2.M・O・N・K・E・Y」は、文字通りモンキーバイクに乗ってどこまでも行くぜと歌われた曲。「3.心の救急車」は誰
にでも心の救急車は走って来るんだよと歌われたシンプルな曲。サビ部分が何度聴いても「かえるの合唱」と感じるのはオレだけか
?(笑)「4.あの娘にタッチ」は憧れのあの娘との初デートを描いた曲。聴くだけなら健全な恋の歌だけど、歌詞カードのジャケットと合
わせて聴くと、いかに危ない歌かわかってしまう(笑)。「5.ホームラン」は河川敷のグランドへ野球やりにいこうよ!という衝動をその
まま歌にした微笑ましい曲。マーシーって野球好きなんだなあ。表現はデカいけど(笑)。「6.泣かないで恋人よ」はメランコリックなメ
ロディに、「どうにかなるから今は泣かないで恋人よ」って想いをのせた曲。「あきらめきれぬ事があるなら あきらめきれぬとあきら
める あきらめきれぬ事があるなら それはきっといい事だ」ってフレーズがいつまでも胸を打つ。「7.THE ROLLING MAN」はどこま
でも転がってゆく男を描いた楽曲。ポップな曲が多い本作にあってヒジョーにロックしてる曲。「8.東京ゾンビ」はワクワクしてくるような
メロディが印象的な曲。世の中1から10まで全部偶然でできている!と言い放ってしまうところがヒロトらしいな。まあ生きるってことは
ある意味ギャンブルの連続だもんな。「9.HAPPY BIRTHDAY」はブルーハーツらしからぬ歌ながら、ブルーハーツらしい歌だなあって
いう不思議な感想を持ってしまう曲。ある意味「チェインギャング」のアンサーソングと感じられなくもない。「10.闘う男」はどこまでも闘
い続ける男たちがテーマ。ラストの「虚勢は張るが去勢はされない」ってオトし方がいかにもマーシーらしいね(笑)。「11.ネオンサイン
は夜の街に集まる悲しみたちを歌ったミディアムテンポな曲。「12.TOO MUCH PAIN」はピアノとハーモニカを基調としたメロディに、
青年になりきれない少年たちの戸惑い、苦悩、そして悲しみを歌った屈指の名曲。終盤で全員の演奏が始まる箇所では思わず震え
てしまう。「13.さすらいのニコチン野郎」はこの盤で最もず太く重い印象を与えてくれるスローなロックナンバー。とにかく豪快、そして
強引!(笑)以上全13曲のこの盤、ジャケットのグロさも手伝って、なあんだ、聴きゃあブルーハーツらしい名盤じゃねえか(笑)。

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