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~とうく

3696 「吐息でネット」 南野陽子 12/02/01
S(88/2/26)
 舞台は卒業式シーズン。思えばこの曲が彼女のシングルセールスとしては最後の頂点だった
気がする。もちろんセールスなど抜きにして、この後も素晴らしい曲がたくさん生まれるんだけど。
年上の彼を好きになって、もどかしいくらい彼を愛しく思ってしまう女の子の想いが込められた曲
なんですけど、うらやましいよなあ、この男(笑)。アイドルとしての最後の曲って印象が強いな。
3914 「トイレの匂いも変わったね」 森山直太朗 12/09/06
A「レア・トラックス Vol.1」(10/12/15)
 君の家に久々に来た。慣れた場所だったはずなのになぜこんなに落ち着かないんだろう?き
っと君に関するあらゆる匂いが変わっちゃったからなんだろうな。そう言えば以前と比べて君の印
象も変わってしまった。君の身に大きな変化が訪れるほど、君と長く会っていなかったんだね。こ
の居心地の悪さ、経験あり(笑)。なぜか勝手によそよそしくなる自分がすごく悲しいんだよな。
904 「TWINKLE NIGHT」 TM NETWORK 02/12/23
A「TWINKLE NIGHT」(85/11/28)
 この楽曲に出てくる歌詞はファンのボクでも奇妙キテレツな感じがするんですが、きっと歌詞の
意味を深く考えちゃいけないんでしょう。でも切ない感じだけはするんです。目の前からいなくな
った”君”を探すために街じゅうを走りまわる主人公の図が頭に浮かんできます。この時期に聴く
とよりいっそう大きな効果が得られます(笑)。悲しさとウキウキ感が交差した曲なのであります。
4559 「灯影」 ゆず 14/06/13
A「LAND」(13/5/1)
 それはまるで幻想的な風景。夜空にあなたの影を探したけど、やっぱりどこにも見つけること
はできなかった。この風景の中にならあなたの影を見つけられるかもと思っていたけど、やっぱり
無理だった。心に残る傷と消えてゆくあなたの面影。浮遊感あふれるアレンジが響いてきます。
幻想の中に現実を見る、というこういうつらいシチュエーションに心をわしづかみにされるのです。
3280 「TWELVE」 DEEN 09/12/12
A「キセキ」(05/11/23)
 考えてみれば世の中のほとんどすべてが「12」でまわってる。そして「12」を越えるとまた「1」とい
う場所から新しい第一歩を踏み出す。この夜空の星たちだってそれを繰り返してきた。そして今
君と僕もまた新たな一歩を踏み出そうとしてる。ロマンティック極まりない曲ですが、やはり彼らの
曲は暖かいんですよね。ラブソングなのに甘ったるくなく爽やかさすら感じる。そこが彼らの魅力。
1954 「20 GO」 YOSHII ROVINSON 06/01/11
A「at the BLACK HOLE」(04/2/11)
 彼のソロ曲の詞ってデビュー初期の頃に戻ったような抽象的なものがけっこう出てくるんですけ
どその最たるものがこの曲のような気がする。「大人になる」っていうのは喜ばしいことなのか?そ
れとも悲しむべきことなのか?自分の本能の赴くまま、動物の屍を食い尽くすハイエナのように
人は成長していくしかないんだろうか。でも、このどこか淋しげな感じが好きなんですよね(笑)。
919 「26 -Dec.11th,1968 橘いずみ 03/01/08
A「ごらんあれがオリオン座だよ」(96/3/21)
 まじめに働くことだけが自分のとりえだと思いこんでいる女性の切なく悲しい情念を歌っていま
す。人は幸せになりたいって思いながら突き進む生き物だと思うんですけど、いったい幸せってど
の時のことを言うんでしょうね。「今が幸せ」だって感じる時ももちろんありますけどホントは後にな
って「ああ、あの時が幸せだったんだな」って振り返ることの方が多いような気がするんですよね。
3986 「24hr Supermarket」 槇原敬之 12/11/17
A「本日ハ晴天ナリ」(02/11/7)
 日々の仕事に追われる恋人たち。そんな彼らをつないでくれたのは24時間営業のスーパーマ
ーケット。今はお互い仕事が大切な時期を迎えてるからなかなか時間がとれないけどそのうち旅
行にでも行こう。それまではこのスーパーマーケットで小旅行を楽しもう。そんな彼らを歌ったアップ
テンポな曲。確かに今まで空地だった場所にスーパーができるとなんか不思議な気がするよね。
1730 「Two of us」 相川七瀬 05/06/01
A「PARADOX」(97/7/2)
 初夏の風が背中から吹いてくるような、そんな感覚さえおぼえる曲。人は出会いと別れを繰り
返し、そして今を生きている。今となりに一緒にいる人とだって順風満帆に出会って今まで過ご
してきたわけではなく、いろんな哀しみや苦しみを経験してきてそれでも今一緒にいる。たとえそ
れがどんなにつらい哀しみや苦しみだったとしても今を生きる礎になってるんだよって感じる一曲。
4730 「東京」 いきものがかり 14/12/01
A「I」(13/7/24)
 これだけ多くの人が歩いているのに孤独を感じてしまうのは、自分対東京という実は1対1の構
図だからなのだろう。この身にどんなことが起ころうと、東京という街は手を差し伸べようとも反応
しようともしてはこない。当たり前の話なんだけどね。それはどこの街にいても同じなんだけどここ
だけは他と違う気がする、と思わせてしまうところが「東京」という街の特別なところなんだろうな。
1323 「東京」 大葉るか 04/02/19
S(01/3/7)
 全編にわたって悲しげな旋律が奏でられている楽曲。都会の春は確かに少し淋しげのような
気がします。そんな中で彼女の恋も淡い花が散ってゆくように散ってゆきました。そして「もう届か
ぬ恋はしない」と誓ったのに、あまりにも彼の影が大きすぎてそこで立ち止まったままでいる彼女
の心情が伝わってきます。そしてふたたび歩き出す。陽射しを感じるけど、悲しく響く曲ですね。
1808 「東京」 くるり 05/08/18
A「さよならストレンジャー」(99/4/21)
 タイトルに”東京”と掲げてあるからといって、別に東京じゃなくてもよかったんじゃないかななんて
思ってしまうのは・・・多分ボクだけだ(笑)。とりとめのない日常の暮らしが描かれているのだけど、
ただひとつ心から離れないのは君のこと。君に電話してみようかな、でも電話したらきっとつらくな
るだろうな。けたたましいサウンドとは裏腹な内向的な男の心模様が歌われている気がするな。
863 「東京」 浜田省吾 02/11/12
A「HOME BOUND」(80/10/21)
 ”東京”の隣に住んでいるボクの”東京”に対する印象は「とても渇いた街」なんです。ひとりひと
りひとり見ていると人情はあるし、思いやりや優しさもある。でも”東京”そのものを全体から見てみ
ると「他人に我関せず」って印象を悲しくも持ってしまうのです。情報入手が容易だから人との触
れ合いが欠けてる気がするのかも。朝のラッシュ電車に乗るだけで、それは本当に容易に感じる。
3880 「東京」 B'z 12/08/03
S「love me,I love you」カップリング曲(95/7/7)
 男は東京という街に呑み込まれないように、支えてくれた彼女と決別をしてでも変わり続けな
ければこの街では生き抜けないと思い込んでいた。でもある時彼女といた頃の自分が一番輝い
ていたことに気づくのです。ラストの盛り上がりが何とも印象的なバラード曲。今もこのころの彼ら
のシングル曲にもれなく心奪われてしまうのは、当時青春まっただ中だったからなのだろう(笑)。
1737 「とうきょう」 平川地一丁目 05/06/08
A「えんぴつで作る歌」(04/7/28)
 田舎から”あなた”を追いかけてここまでやってきたけれど、似ている人はいても本当のあなた
はいくら探しても見つからない。ここには波の音も、草を踊らす風も、故郷を思い起こすようなも
のは何もない。人々が集結し、全ての夢が叶うとすら錯覚してしまう不思議な街・東京。けれ
ど、こんな歌を十代前半で作り歌ってしまう彼らの方が、ボクにはもっと不思議な存在だ(笑)。
3535 「東京」 Mr.Children 11/08/24
A「SUPERMARKET FANTASY」(08/12/10)
 もちろん人生には大きな夢が生きがいにもなるし、そこからやる気も沸き起こってくるんだろうけ
ど、それを追うことばかりが人生じゃないよね。その夢を掴む競争率だって相当高いものだしね。
生きていく中で自分を支えてくれる様々な人たちとの大切な出会いがあって、人生は形成され
ていく。そして東京って街はそんな単純で大事なことをつい忘れさせてしまう魔力を持っている。
1459 「tokyo」 渡辺美里 04/07/04
A「tokyo」(90/7/7)
 常に何かが自分の背中に迫ってくるような緊迫感と、小室哲哉が無規律に織り成すメロディ
ーが印象的な一曲。東京という街は日本中で一番多くの愛憎が渦巻いている。そんな街の中
で負けないためには自分のSatisfaction(満足)を決して譲らないこと。その譲らない意志こそが
明日の歴史を作ってゆくんだという、人の脆さを感じつつもその反対側の力強さをも感じる歌。
2114 「東京哀歌」 村下孝蔵 06/06/20
A「新日本紀行」(91/4/25)
 ”眠らない街”東京には、そんなイメージがいつもつきまとう。電車がなくなってしまった後も何か
を探すように街をさまよう若者たち。決して闇に包まれることのないこの街では多くの人々の悲喜
こもごもが渦を巻くかのようにあふれている。そんな若者たちの悲しさが伝わってくる楽曲です。よく
よく考えてみると東京という地は”眠らない街”ではなくて、実は”眠れない街”なのかもしれない。
3990 「東京組曲」 ほたる日和 12/11/21
A「東京組曲 e.p.」(11/1/26)
 いつも通り今日が終わってゆく。何事もなく暮らすために東京へ来たわけじゃないのに、いつし
かその環境に馴染んでいる自分を省みるたびに、故郷で君に誓った夢を思い出す。本当はこん
なはずじゃなかったのにと。この街は人の夢を飲み込んで生きている。実際に夢を手に入れた人
もいるがそれはごくわずか。「その中のひとりにならなければ」みんなそうやって頑張っているんだね。
4063 「東京シティ」 転校生 13/02/02
A「転校生」(12/5/2)
 地方にいる人はとかく東京に憧れるそうですが、東京の近くに住んでいる僕は地方で生きること
に一種の憧れを持っている。ないものねだりだと言えばそれまでだけど、たとえどこで生きようと楽し
さよりもどちらかといえばつらさがまとわりついてくる。肝心なことはどこに住もうが、しっかりとした「自
分」を持って生きられるかどうか、ということなんだよね。と、口で言うのは簡単なんだけどね(笑)。
2978 「東京青春朝焼物語」 長渕剛 09/02/13
A「JAPAN」(91/12/14)
 ある若者が彼女とふたりで東京に出てきて新しい生活をスタートさせる様を歌い上げてゆく作
品。もちろんこの曲の下敷きとなってるのは彼自身の回想だと思うんですけど、この情景描写の
ひとつひとつが彼らの抱く期待も不安もよく表しているんですよね。「せっせ せっせと東京の人に
なる」の一節ほか、随所に”彼らしいなあ”って感じる部分がたくさんあります。いい歌ですよね。
2665 「東京ゾンビ ~ロシアンルーレット~」 ザ・ブルーハーツ 08/02/03
A「HIGH KICKS」(91/12/21)
 日が昇るのも、夜が暗いのもすべて偶然だ。だからたとえ今どん底にいるんだとしても、それも偶
然なんだ。だから何にせよあきらめず賭けてみようぜって励まされてる気がするんですけど、でも何
でゾンビなんだろう?たぶん生きてく上でルーレットに負けることもあるけど、そんときゃあゾンビにで
もなって何度でも這い上がってきてやるってことなんだろうけど、ここも感覚で理解せねばね(笑)。
3070 「東京DAYS」 槇原敬之 09/05/16
A「PHARMACY」(94/10/25)
 ”例えば最初に自転車に乗れた日を覚えていれば 新しいことをはじめるやつを誰も笑えやしな
いはず”本当にこの人には誰もが気づかない、しかも誰にでもわかる例で核心を突いてくるなあ。
誘惑ばかりが次から次へと押し寄せる”東京”という街。その中でいかに最初の自分を忘れずに
その中でいかに自分をもっていられるか。それが自分の夢へと近づく最低条件なのかもしれない。
4808 「東京にもあったんだ」 福山雅治 15/02/17
A「残響」(09/6/30)
 故郷を遠く離れ、今僕は東京にいる。今以上の自分になりたくてがんばってるつもりだけど、な
かなか追い越せずあせって自分を見失うこともある。そんな時、ふと君のことを思い出すんだ。遠
く離れた場所なのに、ここで故郷と同じような夕陽や夜空を見つけることがある。君と見上げたあ
の空が東京にもあったんだ。そんな空を見つける度、もう少しがんばってみようって気になるんだ。
1931 「東京の冬」 コブクロ 05/12/19
A「MUSIC MAN SHIP」(04/11/3)
 東京にいる僕から君へ手紙を書いた。でも夕べ電話で話したことをそのまま書き写してるみた
いだからやめた。何気ないことなんだけど、それを歌にできるのが彼らの魅力だよな。東京に来
て、なかなか自分の思い描いたとおりに事は運ばないけれど、それでも遠い春が来ることを信じ
てがんばってみるよ、と綴った、寒い冬の歌なんだけどひと足早く暖かみを感じる一曲ですね。
3821 「東京ハチミツオーケストラ」 チャットモンチー 12/06/05
A「耳鳴り」(06/7/5)
 東京に限らず、初めて踏み入れた社会に対して大きな夢を膨らませる若者たち。思い通りに
何でもできるのと引き換えに、すべての振る舞いの結果がすべて自分に返ってくることに気づくの
にそう時間はかからなかった。それでもあの時甘い夢を見ていた。「そんな甘い世界じゃない」と思
いつつ、でもまだ世間を甘く見てる自分を思い知らせてほしいって思う感覚、何となくわかるな。
1692 「東京発」 橘いずみ 05/04/23
A「どんなに打ちのめされても」(93/4/1)
 この国においてやはり「東京」という街は他のどの街と比べ見廻してみても、最も特別な場所
なのかもしれない。ましてその街でたったひとりで何かを目指すってのは並大抵のことではないの
かもしれない。この歌は何かを目指して東京へ来たけれど、それと引き換えに何か大事なものを
なくしてしまった若者の再出発を描いた、スピード感、ポップ感あふれるロックチューンなのです。
2889 「東京日和」 小松未歩 08/11/16
A「prime number」(05/1/26)
 この曲に出てくる東京の地名はとても馴染みのある場所ばかりなのですごく親しみを感じてしま
うんですが、本当は悲しい別れの曲なんですよね。別れた彼と行った思い出の場所を巡ってゆく
彼女。きっと彼との思い出にけじめをつけようとしていたのかもしれませんね。陽炎に包まれたよう
な情景が浮かび上がってくるような、ゆったりとした、でもどこか淋しいアレンジが悲しい曲ですね。
1173 「トーキョー迷子」 中島みゆき 03/09/21
A「歌でしか言えない」(91/10/23)
 サビがまるで数え歌のよう(笑)。また君の前に帰ってくるという言葉を残し男は女の前から姿を
消した。「思い出は綺麗 本当より綺麗」愛する人の思い出は実際のそれより美化されてしまう
ものなのかもしれません。もしかしたらそこには”この人にはこうあってほしかった”っていう、思い出
している側の人の願望も影響しているのかもしれません。彼女は今日も彼の帰りを待っている。
4366 「東京マシンガン」 野狐禅 13/12/02
A「ガリバー」(06/6/21)
 あの時歩き始めたのは、あきらめてしまうにはまだ早いと思ったから。目に映るすべてのものに
疑いを抱きすべてぶっ壊してやるといきがっていたあの時の自分はもういない。いつの間にか目に
映るものに取り込まれ、気がついた時にはあの時の自分はもう残ってはいなかった。でもなぜ今
それを思い出したのだろう?それはきっと今自分が忘れてしまうにはまだ早いと思ったからでは?
1729 「TOKYOMAN」 KAN 05/05/31
A「TOKYOMAN」(93/2/25)
 32歳ってすごく中途半端ですよね。この時点で32歳のボクがこう言うのもなんなのですが(笑)。
何かを目指そうとしても「ちょっと遅いかも?」と考えてしまう歳だし、かといって何かを一からやり直
すのもなんか抵抗を感じてしまって。そんな32歳のおぼつかない表情を様々なポジションで生きて
いる友人たちに重ねてとらえた曲。明日がわからないのなら今の自分を信じていくしかないよね。
3970 「東京紅葉」 野狐禅 12/11/01
S(04/5/19)/A「東京23区推奨オモイデ収集袋」(04/11/17)
 生きていけばいくほど薄っぺらになっていくような気がする人生にどうしていいかわからず、自堕
落な自分に喝を入れる男の物語。せっかく見え始めた活路さえ自分から塞いでしまうようなてい
たらくにどうしようもない苛立ちをおぼえ、まっすぐ健気に咲いている一輪の花にさえ嫉妬する始
末。堂々巡りの何の意味もない人生。でもそれがいつかきっと役に立つと信じて生きてゆこうよ。
1750 「東京ライフ」 KAN 05/06/21
A「HAPPY TITLE」(89/6/21)
 東京の暮らしっていうのは確かに便利なのかもしれないけれど、逆に便利すぎて失っていってる
ものもあるような気がする。この楽曲の主人公はそんな東京で夢を目指して日々を過ごしてる青
年。そりゃあそんなにうまいこと事が運ぶわけがない。だけど自分という存在を見くびりたくもない。
幸せっていうのは多くの苦しみや悩みの中にささやかに咲く花のようなものなのかもしれませんね。

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