10thアルバム「LICENSE」

1987年8月5日
1. 泣いてチンピラ     6. SITTING IN THE RAIN
2. PLEASE AGAIN   7. 花菱にて
3. パークハウス701 in 1985   8. LICENSE       
4. ろくなもんじゃねえ   9. 何の矛盾もない
5. He・La-He・La    
 いろいろな人に話を聞くと、このアルバムが一番好きって人が多いんですよね。前作に比べ多少ソフトになっては
はいますが、やはり一本筋が通ったものを感じる内容です。もうライブでもおなじみ・・・っていうより、またやるの?
って気にまでさせていただける(笑)「1.泣いてチンピラ」。全然本筋には関係ないのですが、チンピラになるのに資格
とかいるんでしょうか?(←ホントに関係ないね(笑))。”紙コップの味噌汁をかじれば天井が笑う”はいつ聴いても名
フレーズだと思います。「2.PLEASE AGAIN」は恋人たちの別れのシーンを、彼独特の表現を用いて歌った名バラー
ド曲。できることならもう一度・・・でもその暮らしが繰り返されることは二度とない。言葉の選び方というか、思わずう
なってしまうような詞に圧巻されてしまいます。「3.パークハウス701 in 1985」は”愛情”というものの意味を突き詰めて
ゆく楽曲。ある意味前作『STAY DREAM』の曲たちと同じ空気を感じる歌ですね。淋しがりや達の残酷なメロディー・・・
彼らしい悲しい表現です。「4.ろくなもんじゃねえ」は彼の主演ドラマ「親子ジグザグ」の主題歌。若き少年時代の回想
録を綴ったこの歌は彼のこの時期の代表曲でもあります。「勇次」にも通ずるものがありますね。「5.He・La-He・La」
「ファイティングポーズ」「わがまま・友情 Dream & Money」から続く長渕流ラップの集大成のような気がするなあ。
誰とも相容れることのできない男のまっすぐな想いが歌われてる楽曲。「6.SITTING IN THE RAIN」は恋人も友達も
自分の周りから誰もいなくなってしまった男の孤独感を、雨をモチーフにして描いた楽曲。「7.花菱にて」は彼の楽曲
のなかでもかなり好きな歌です。誰もが夢を持って生きてゆく。そしてこのほとんどの人が生きてる途中で夢を捨てざ
るをえなくなる。でも死にたくても死ねない。生きていく勇気が欲しい・・・そんな主人公の想いが響いてきます。タイトル
「8.LICENSE」は運転免許取得記念歌(笑)。幼い頃の彼の記憶と共にそこには両親への愛情もこめられています。
最後の「9.何の矛盾もない」は彼のバラード曲の中で最も”美しい”という表現が似合ってるんじゃなかろうか?というほ
ど美しさを感じる楽曲。ラブソングというにはおこがましいほどの永遠の愛が歌われている彼らしい曲ですよね。

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