彼のアルバムの中で、最も思い入れの深いアルバムです。今までのイメージとちょっと違うのは、社会と自分というテー |
マを歌ってるからじゃないかなあ。「1.NEWS」はシリアスな曲調で、社会への不安の中でどうやって生きていこう?という |
テーマを歌ってる。「2.壊れかけのRADIO」はヒットシングル。少年から大人への、心の脱皮の瞬間を歌い上げたバラー |
ド曲。「3.MYKONOS」は軽快なリズムによるミディアムナンバー。ギリシアのミコノス島へ旅行した時のインスピレーション |
で作られた曲。「4.帰れない二人」はもう君なしでは生きてゆけないという男心を歌ったバラード。決して弱々しいイメージ |
ではなくて、傷つき傷つけることに怯えている男の心情。う〜む、わかる!(笑)「5.思い出にかわるまで」は個人的にイン |
トロがすごく印象に残っているんですよね。思いを寄せている彼女には他の誰かの影が・・・そんな恋に敢えて終止符を打 |
とうとする男心が染みる・・・。「6.道標」は高校を卒業して離ればなれになってしまった恋人と、自分のこれからに思いを |
はせる少年の心が綴られている名曲。「7.雨が降る」はダウンなメロディーに乗せて、彼女に受け入れられなかった男の |
心の中の”悲しみの雨”をテーマに歌った一曲。「8.Be Nude」と「9.CRESCENT
GIRL」はこのアルバムの唯一といって |
もいいアップテンポな楽曲たち。このアルバムの「明」の部分を担っている楽曲たち。そしてラスト曲であり、アルバムタイ |
トル曲「10.JUSTICE」。ただ単に「正義とは何か?」ということを歌っているんではなくて、自分が今まで歩いてきた道、そ |
してこれから進もうとしている道は果たれは正しいのだろうか?という彼自身のテーマを歌っています。この曲に出会った |
ことが彼をより聴こうと思うきっかけになったんだと、自分では思います。泥を塗りたくった彼の顔をジャケットにしたこのア |
ルバムは無垢とはほど遠い自分を打ち明けるという、彼にとっての決死の作品だったのかもしれない、と今では思います。 |