6th Album JUSTICE

1990年10月9日

  1. NEWS   6. 道標
  2. 壊れかけのRADIO   7. 雨が降る
  3. MYKONOS   8. Be Nude
  4. 帰れない二人   9. CRESCENT GIRL
  5. 想い出にかわるまで   10.JUSTICE
 
 彼のアルバムの中で、最も思い入れの深いアルバムです。今までのイメージとちょっと違うのは、社会と自分というテー
マを歌ってるからじゃないかなあ。「1.NEWS」はシリアスな曲調で、社会への不安の中でどうやって生きていこう?という
テーマを歌ってる。「2.壊れかけのRADIO」はヒットシングル。少年から大人への、心の脱皮の瞬間を歌い上げたバラー
ド曲。「3.MYKONOS」は軽快なリズムによるミディアムナンバー。ギリシアのミコノス島へ旅行した時のインスピレーション
で作られた曲。「4.帰れない二人」はもう君なしでは生きてゆけないという男心を歌ったバラード。決して弱々しいイメージ
ではなくて、傷つき傷つけることに怯えている男の心情。う〜む、わかる!(笑)「5.思い出にかわるまで」は個人的にイン
トロがすごく印象に残っているんですよね。思いを寄せている彼女には他の誰かの影が・・・そんな恋に敢えて終止符を打
とうとする男心が染みる・・・。「6.道標」は高校を卒業して離ればなれになってしまった恋人と、自分のこれからに思いを
はせる少年の心が綴られている名曲。「7.雨が降る」はダウンなメロディーに乗せて、彼女に受け入れられなかった男の
心の中の”悲しみの雨”をテーマに歌った一曲。「8.Be Nude」「9.CRESCENT GIRL」はこのアルバムの唯一といって
もいいアップテンポな楽曲たち。このアルバムの「明」の部分を担っている楽曲たち。そしてラスト曲であり、アルバムタイ
トル曲「10.JUSTICE」。ただ単に「正義とは何か?」ということを歌っているんではなくて、自分が今まで歩いてきた道、そ
してこれから進もうとしている道は果たれは正しいのだろうか?という彼自身のテーマを歌っています。この曲に出会った
ことが彼をより聴こうと思うきっかけになったんだと、自分では思います。泥を塗りたくった彼の顔をジャケットにしたこのア
ルバムは無垢とはほど遠い自分を打ち明けるという、彼にとっての決死の作品だったのかもしれない、と今では思います。
 
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