| バンド名を「TM NETWORK」から「TMN」へと変え、「リニューアル」(デパートの売り |
| 場みたい(笑))した彼らの七枚目のオリジナル・アルバム。全体的に「音」が太くなっ |
| ており、幾十にも重ねられた演奏がダイナミックさを感じさせる。それをまとめて表 |
| すと「1.Time To CountDown」のようになる。この曲はTMNとなってからの初のシング |
| ルであり、前奏のピアノから一転、重たい演奏がはじまるという、「ジェットコースター」 |
| に乗っているような曲。「2.66/99」にもそれを感じる。そして真骨頂は「3.Rhythm Red |
| Beat Black」。ジャンルで言うと、当時流行った「ハウス」になるのかな。この曲がシン |
| グル化された時、B面を歌っていたのが、これがデビューとなる「電気GROOVE」であ |
| った(彼らの歌は、この「Rhythm〜」の替え歌で、これはこれで面白かった)。そして |
| 静けさと激しさが両極端な「4.Good Morning Yesterday」、まさに「世界の終り」を歌っ |
| た「6.World's End」が続く。8曲目からは木根作曲の作品が3曲ならぶ。「8.Reasonless」 |
| は彼の作品にしては珍しい疾走感あるポップチューン、「9.Tender Is The Night」には |
| ボク自身苦い想い出が・・・(いつかアポロ・ライブラリーで触れますが(笑))、「10.Look |
| -ing At You」ではデビュー6年目にして初の木根メインボーカルによるバラード。思っ |
| たより甘い声にウットリ(笑)、そしてリニューアル目前にでたシングル「11.The Point of |
| Lover's Night」で幕を閉じる。発表当時、以前からのファンからは賛否両論が飛び出 |
| したアルバムではありましたが、なんとも個人的にも思い入れのあるアルバムです。 |