| 最終的には彼らにとって最後のオリジナルアルバムになってしまいましたが、その完成度は |
| 全アルバム中かなり高いと思います。タイトル通りまさに「音の博覧会」・・・いや「音のびっくり |
| 箱」かな(笑)。「2.We Love The Earth」「3.Love
Train」と、惜しげもなくシングルを2曲目、3曲目 |
| に持ってくるところがまたニクイ。「4.Just Like Paradise」はすべて英語詞なのですが、かなりノ |
| レる曲。「5.Jean Was Lonely」はジャジーなキーボードが主体になったポップチューン、ここら辺 |
| は小室哲哉の真骨頂だなあ。そして次が問題作(笑)の「6.Crazy For You」。イントロから伊集 |
| 院光の笑い声が鳴り響き(←高校時代、お笑いオペラ歌手としての彼のファンでした(笑))ある |
| ロックスターが恋人のマンションで密会するストーリー。なんとこの曲の詞は無く、すべてセリフ |
| なのですが、これはかなり冒険的で実験的なものでまさにTMNならでは。そしてはっきり言って |
| シングル級の「8.あの夏を忘れない」は絶品だし、「9.大地の物語」は小室・木根の合作による |
| 壮大なバラード曲(←シングルでもないのに銀座宝石店の深夜大量オンエアCM曲になった)。 |
| さらにラストに据えられた「12.Think Of Earth」は7分を越えるこの大曲。そのほとんどが演奏の |
| みで、半分過ぎた頃にやっと歌が始まるのですが病んだ地球に向かって歌いかける超名曲。 |
| 前作に比べ、ヒジョーにポップさが強調されたアルバムであり、この盤が最後のアルバムとなっ |
| てしまったのは、ヒジョーに残念。(注:最近復活したらしいのですが、そっちは聴いてません) |