1stアルバム
「生まれたところを遠く離れて」
1976年4月21日
 浜田省吾の記念すべきソロデビュー第1作。ジャケット写真が時代を彷彿とさ
せますが、彼のこの服装は両親から譲り受けたものだそう。家族との繋がりを
大きなテーマとして持つこのアルバムにはぴったりなものかもしれないですね。
デビュー曲であり、彼の代表曲でもある「1.路地裏の少年」は、少年期から青年
期へと移り変わるはざまの微妙な揺れる心を描いた傑作。「5.悲しい夜」はちょ
っと大人の雰囲気を醸し出すバラードソング。「6.街角の天使」は、行き場のな
い淋しさを抱えた男と女の出会いを歌ったポップチューン。「7.壁に向かって」
歌い方を意識して野太くしていて、なんかミョーな感じ(笑)なんだけども、彼の
頑くなな一面を物語るにふさわしいロックな一曲。タイトル曲「9.生まれたところ
を遠く離れて」は10分という長い楽曲の中に彼の人生の縮図といったものが語
られている。そして彼はいつも自分と父親を重ね合わせる。後に発表されるア
ルバム『Father's Son』からも、父親が彼にどれだけ影響を与えていたかをうか
がい知ることができますね。そしてラストの「10.とらわれの貧しい心で」。自分と
この国を対比させながら、孤独とともに生きていこうとする主人公に共感をおぼ
えてしまう名曲です。一聴するとヘヴィーな盤ですが、実は彼のスタイルってい
うのは、この1stアルバムからもうすでに確立されている気も・・・しますね。
1 路地裏の少年
2 青春の絆
3 朝からごきげん
4 雨上がりのぶるーす
5 悲しい夜
6 街角の天使
7 壁に向かって
8 HIGH SHCOOL ROCK'N ROLL
9 生まれたところを遠く離れて
10 とらわれの貧しい心で
   
   

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