2ndアルバム
「いくつもの川を越えて生まれた言葉たち」

2003年6月18日発売

1. 風唄         4. マリア
2. 約束         5. 夏の終わり
3. 恋         6. 土曜日の嘘
 
 三日月がとってもメルヘンチックに描かれたジャケットが印象的な2ndアルバム。「1.風唄」は、大自然の中でいかに人
の存在がちっぽけなものかってことを考えさせられる曲。たとえどんなに強大な力だって、この地球という雄大な存在の
前にはいと小さきものでしかない。なんだかしみじみとした力がみなぎってくるような気がします。「2.約束」は、願いを叶
えられなかった友人との別れを歌ったバラード曲。人の夢っていうのはすべてが叶うわけじゃない。いや、ほとんどの夢
は道を閉ざされてしまうもの。でもたとえその夢への道が閉ざされたとしても、人生という道はまだまだ続いてゆくんだよ
ね。「3.恋」は、永遠にずっと続いていくと信じてた恋心が、いつしか途切れてしまう心模様を歌った楽曲。確かにここで
歌われているように”恋”は人の心を大人にも子供にもするんだよね。よくよく考えたら”恋すること”って生きてゆくうえで
不可欠なものなのかもね。「4.マリア」は、もう終わってしまった恋をできるならもう一度やり直したいと願う男の心情を綴
った曲。軽いタッチで歌われているけれど、彼にとってこの女性の存在の大きさは相当なものだったのだろうな。しかし
彼の曲にはよく外人女性が出てくるな(笑)。「5.夏の終わり」は、そのコーラスワークと演奏が古きよき日本というこの国
の美しさを再認識させてくれる楽曲。”夏の終わりには ただ貴方に会いたくなるの”・・・夏の終わりって確かに人恋しくな
る季節かもしれない。独特のさみしさがありますよね。「6.土曜日の嘘」は、別れてゆく二人の嘘の中に散りばめられた心
の機微が繰り広げられている静かな楽曲。この歌に”森山直太朗の歌のエッセンス”が詰め込まれているような気がしま
す。そう、言葉にしようすればするほど綺麗な言葉しか出てこないから嫌だって思う時あるよね。静かな曲ばかりがなら
べられたアルバムですが、不思議と同じような曲には聴こえない。それはやはり彼独特の個性から来るものなのだろう。

森山直太朗 TOPページへ