2ndアルバム
『ホーム』
2002.9.11
 
 
1. さびしんぼう
2. シンドローム
3. ミラージュ
4. その事
5. 少女
6. 流線形
7. 夜の宝石
8. タッシ
9. ステップ
10.ランブル
11.kodama
 
 
 
 
 
 
 前作の素朴さをそのまま引き継いだようなジャケット同様、センチメンタル十二分な2ndアルバム。「1.
さびしんぼう」は疾走感あふれるロックチューン。街って人で賑わっていればいるほど、なぜか切ない気
持ちになるんですよね。「2.シンドローム」は、タイトルどおり今までの自分とは違う自分になる瞬間を歌
った、寂しいようなやるせないような感じのする曲。「3.ミラージュ」は、夏の日の想い出が蜃気楼のよう
に主人公におそいかかる様が伝わってくる、やはり切ない曲なんですよね。もの悲しいんだけど温かみ
を感じるインスト曲「4.その事」をはさみ始まる「5.少女」はノスタルジックな雰囲気の中歌われる叙情詩。
単調なリズムが繰り返される中歌われた「6.流線形」を聴いて思うのは、歌われているように”言葉は魔
法だ 心は広がる海だ”ってこと。ひとつの言葉でも、心のとり方によってそれは幾通りもの解釈ができ
る。だから言葉って難しいし、おもしろい。「7.夜の宝石」は夜の街の情景を少年の心に照らし合わせた
曲。確かに街の灯りはひとりで見るにはこれほど寂しいものもないけど、愛しい人とふたりで見ればこれ
ほど美しい宝石はないんだよな。「8.タッシ」は幼き日の想い出を思い出しては、うれしがったり悲しがっ
たりする微妙な心模様を歌った曲。「9.ステップ」は、卒業してからだいぶ経って恋してた彼女を呼び出し
た少年の悲しみを綴った曲。同じ風景を見て育ったあの頃と今のふたりはもう違う。それは卒業後お互
いがそれぞれ違う風景を見てきたからなんだよね。悲しいことだけど。「10.ランブル」は、きれいな水を
探してる魚に、いつかの自分を投影した楽曲。でもあの頃が実は一番自分らしく生きていたんじゃない
かと思う主人公にとても共感してしまうと同時に、さびしくなってしまう歌。「11.kodama」は大切なものって
いったい何なのだろう?って疑問を持ちながら旅をする若者を歌った楽曲。若者たちの心の弱さと繊細
さがよく出てる歌だと思うな。以上全11曲、ホントにまるごと切なくなってしまうホロ苦い一枚です。

 

GOING UNDER GROUND TOPページへ