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〜こ

3130 「kodama」 GOING UNDER GROUND 09/07/15
A「ホーム」(02/9/11)
 ひとりなんて全然怖くないさ。思い出なんか荷物になるだけで邪魔なだけさ。涙なんてものは余計
にそうさ。だから僕たちは余計な思い出も涙もすべてそこに置いてきた・・・はずだった。進んできた道
が合ってたかどうか答えはいつまで経っても出て来やしない。でも途中で振り返ると今になって「これ
はこうだったな」ってわかるんですよね。そして「あの時こうしておけば」そんな思いばっかり出てきます。
3165 「こっぱみじかい恋」 KAN 09/08/19
S(92/1/29)
 あっけなく終わった、いや一方的に彼女に終わらされてしまった恋をふりかえる男の哀愁漂う曲。の
はずですが、ポップすぎる曲調からは全然哀愁が漂ってこないので、そこが逆に彼の作品としての持
ち味となっています。思い出も残らないほどのこっぱみじかい恋。実際の彼女や彼女と過ごした時間
より大きな妄想がこれから膨れ始めてくるんじゃないだろうか?と考えるとやっぱり哀愁漂う(?)曲。
3263 「こと」 熊木杏里 09/11/25
S(08/10/22)/A「ひとヒナタ」(08/11/5)
 この広い世の中はすべて「こと」で構成されているといっても過言じゃない。「ひとりごと」「君といること
」「ぼくにできること」・・・「こと」は絶望をくれると同時に希望もくれる。このままふたりでいることが僕らの
ためになるのだろうか?だけど、ふたりならどんなことがあっても生きてゆけるような気がする。「こと」に
はどれがよくてどれがダメなんてない。言ってみれば、すべてが「諸刃の剣」のようなものなんだよな。
1626 「KODO -鼓動-」 織田裕二 04/12/18
S(92/1/29)
 初期の彼の楽曲ってけっこう好きなんです。自分で歌を書いてるわけじゃないんだけれど、あたかも
その歌が彼自身の想いなのではないかと思ってしまうボーカルが心に染みこんでくるんですよねえ。望
む場所に到達できない自分をどんなに憎んでいたとしても今日まで生きてきたってことは、そのことだ
けで自分という存在を信じて生きてきたという証なんじゃないか、と歌う骨太ロックチューンなのです。
2874 「孤独なハート」 長渕剛 08/11/01
S(84/3/21)/A「HOLD YOUR LAST CHANCE」(84/8/18)
 この曲はイントロがすべてです。いや、この曲がどうこうって言うより、この曲=「家族ゲームU」にな
ってしまうんです。あのトンネルの中をくぐってるようなスタッフロール映像しか浮かんでこないんですよ
ね(笑)。自分の他に好きな男ができた彼女に向かって、思いっきり強がってる男。どんなに愛を責め
たって「さよなら」は変えられるもんじゃないと逆に開き直ってるところに親しみを感じてしまう曲(笑)。
3875 「孤独の叫び」 河島英五 12/07/29
A「信望」(77/8/25)
 誰もが誰かにばかにされたくないと思う。もしばかにされたとしてその仕返しに誰かをばかにするのは
間違いだろう。世の中では「人に優しくする」ことは美徳とされている。でも現実としてその裏側で多く
の裏切りやいじめがあり、その通りにはいかない。なぜなら人間とはその美徳を守れるほど強くできて
はいないからだろう。だから「生きて続けている」ただそれだけでその人は決して臆病者ではないのだ。
1085 「孤独の肖像」 中島みゆき 03/06/23
A「miss M.」(85/11/7)
 「孤独」=海の底にいるようなもの。すごい解釈だと思います(笑)。つまりいつもひとりっきりでいる
のは深く暗い海の底をさまよっているようなもの。そんな時にやさしい言葉をかけられることで人は不
思議と海面へと浮上できたりもします。たとえそれが嘘であったとしても。悲しいのは恋人を失ったこと
ではなく二度と誰かを信じられなくなること。それでも人は誰かを信じたいと思うから不思議ですね。
2609 「孤独の肖像 1st」 中島みゆき 07/10/28
A「時代」(93/10/21)
 かつて彼女のシングル曲『孤独の肖像』をご紹介しましたが、この作品はその原曲となった作品。
海の底にいるような淋しさを激しく歌ったロックチューンだったシングルとは異なり、この作品ではほぼ
同じ内容を歌ってるはずなのに、大きく優しい何かに包まれるような感覚をおぼえてしまう壮大なバ
ラード曲なのです。なのにシングルと同じように大きな悲しみの波が押し寄せてくるから不思議です。
1311 「孤独のRunaway」 B'z 04/02/07
A「MARS」(91/5/29)
 現実を見るのがいやになって、そこからどこかへ消えてしまった友人に向かって歌われたロックチュー
ン。何もかも順調だったこの男が消えた理由はわかりませんが、きっと本人にしかわからない理由があ
ったのでしょう。もしかしたら「世間」の中に組み込まれてる自分がイヤになったのかもしれない。ボクは
この頃社会的には立場がない浪人中だったので余計ストレートに響いてきたんですけどね(笑)。
3597 「孤独へのTARGET」 WANDS 11/10/25
A「時の扉」(93/4/17)
 どんなに周りを人で囲まれていようと、いつか人は孤独へとかえってゆく。どんなに望んだとしても永
遠に一緒にいることなんてできないことはわかってはいるけど、改めてそれが当然だと言われてしまって
もそれを素直には飲み込みたくはない。人って基本的にはさびしがり屋にできてるからね(笑)。それに
してもこの頃のWANDSの作品はホントビーイング総出で曲提供してるな。この曲も、らしい曲だしな。
3269 「今年の冬」 槇原敬之 09/12/01
A「PHARMACY」(94/10/25)
 この街じゅうの暖かさを集めても君の存在にはかなわない。その優しさに僕は何度救われてきたこと
だろう。いつか君が僕の前からいなくなってしまわないように、僕は僕なりに僕にできることをがんばらな
くちゃいけないな。そんな青年の心情を綴ったラブソング。ささやかな幸せを幸せだと感じ続けることは
難しいものです。彼もきっとその暖かさを忘れて、過去に幾度かの別れを繰り返してきたんだろうな。
906 「今年もこうして二人でクリスマスを祝う」 KAN 02/12/25
A「Gleam & Squeeze」(01/9/26)
 語りかけるように歌われたKANさんのクリスマス・ソング。ふたりは去年の今頃を思い出すのですけれ
ど、いったいどんなことを思い出しているのでしょうね?外では雪が音もなく深々と降る中、ふたりだけ
の夜は更けてゆく。この一年お互いにとっていいことも悪いこともあったけど、せめてこの日だけは静か
にこの一年を振り返って、クリスマスを祝おうというロマンティックな一曲。でもどこか淋しさも感じる曲。
4933 「コトバ」 阿部真央 15/06/22
A「ふりぃ」(09/1/21)
 言葉にしなくても伝わる思いがある。でもそう思うのはそう思う側のエゴなのかもしれない。たとえ言
葉にせずともわかることでも口に出して私に伝えてほしい。その言葉があるだけで私は明日を生きて
いけそうだから。毎日同じことの繰り返しとあなたは言うけど、それは間違ってる。だって人は今この瞬
間に死んでしまってもおかしくないものだから。当たり前なんてない。だから伝えて。あなたの言葉を。
2448 「言葉」 アンダーグラフ 07/05/20
A「素晴らしき日常」(06/7/19)
 「君を悲しませることが すべて消えてしまいますように」青年はそうつぶやき続けた。彼女との思慕の
やりとりの中で、心の底から彼女の悲しみを取り除いてあげたいって気持ちから出てきた言葉なのでし
ょう。それでも彼女との別れの日はやってきた。今もあの言葉を思い出すたび彼の胸を締めつける。も
しかしたら自分も彼女を悲しませていた一因じゃないかと思い彼は彼女の元を離れたのかも・・・ね?
3561 「ことば」 徳永英明 11/09/19
A「WE ALL」(09/5/6)
 「言葉」って本来は相手に自分を理解してもらい、お互いが解かりあうためにあるはずのものなのに
どちらかといえば誤解を生んだり、誰かを傷つけたりすることの方が多いような気がする。黙っていては
相手に何も伝わらない。だけど口に出せばトラブルの火種になってしまう。それが原因で離れた心も
たくさんある。でもその難しい「言葉」が人と人の心をひとつにしてくれてるのもまた事実なんですよね。
「言葉にできない」 オフコース 00/4/19
S(82/2/1)/A「over」(81/12/1)
 記念すべき1曲目はオフコースの数ある名曲の中でも、とても荘厳なイメージがある「言葉にできな
い」という曲。永遠に続くはずだった愛が終わり、また別の愛がはじまる。まるで秋の木の葉散る並木
道の中を歩いているような映像さえ浮かんできます。「ラ〜ラ〜ラ〜 ララ〜ラ〜 言葉に できない
〜」もう歌詞がどうだこうだではなくて、これは一種の芸術作品だ!「聴く」というよりも「感じる」曲。
3329 「寿」 熊木杏里 10/01/30
A「殺風景」(03/3/26)
 人はひとりだけでは生きてゆけないもの。ひとりで生きてゆくということは哀しきひとり芝居の主役にな
るにすぎない。そこにさまざまな登場人物が出てくるから何とか前に進めるんですよね。もちろん他人と
のやりとりが増えれば、いつも自分の本心のままでいられるはずもない。本当はそうじゃないとはわかっ
てはいても。ホントこの頃の彼女の作品はすごく内省的な歌が多いな。そこがまたいいんだけど(笑)。
4403 「こどものうた」 高橋優 14/01/08
A「僕らの平成ロックンロール」(09/7/8)
 女子高生の下着を盗撮する学校の先生。望まれた誕生ではなかった自分の存在に疑問を抱く
少年。平和に見えるこの平成の世もただ「戦争に参加していない」というだけでまったく平和というわ
けじゃない。毎日のように起こる殺人事件、大人たちの不祥事、虐待報道。だけど根本的に見失
っちゃいけないのはこの世に聖人などいないってこと。誰もが間違い迷う。肩を持つわけじゃないけど。
4930 「小鳥」 森山直太朗 15/06/19
A「自由の限界」(13/12/11)
 僕は君を愛していたし君も僕を愛してくれていた(と思う)。君の仕草とか癖とか、まるでさっきまでそ
こにいたかのようにに覚えてる。まずいいことしか浮かんでこないんだよね。時の経過はすべての想い
出を美しく残すというけど、本当にそう思う。そしてあの日君は僕たちが育んだ暮らしがまるでなかった
かのようにひっそりと飛び立って行った。この盤のエンドロールにして、聴いた後のこの物悲しさは何?

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