全14曲というボリュームたっぷりに収録されたソロアルバムの3枚目。「1.おかえり」は今の世界 |
の現状と自分を照らし合わせた楽曲。シングル曲「2.Wonderland」は今まで自分の信じていたもの |
がすべて虚ろに崩れ去ってゆく男を描いた一編。「3.THE RACE」は生まれた時からレースを強い |
られてきたけどホントは自分との勝負なんだと目覚める男を、「4.正面衝突」はまさにタイトル通り |
の人生一発勝負!っていう世界を描いています。「5.水平線」は「幸せを求めても災いからは逃れ |
られないのはこの心が水平線のように完璧な美しさじゃないから」と綴る響くバラード曲。「6.すべ |
ての幸せをオアズケに」はう〜むと思わずうなってしまう彼独自の「幸福論」を展開。「7.Tamayura」 |
は後先のことよりも今どう愛すべきか?ってことをテーマにした、シングルにしてもおかしくない完 |
成度の曲。「8.ハズムセカイ」は突き抜け方が気持ちいいぐらいのサウンドにのせて「君」の大切さ |
を歌ってる。「9.幸福への長い坂道」は素敵な日がいつかきっと来ると信じる男を描いています。 |
「10.横恋慕」はクセになるよなメロディーがいいな。その女性を他人のものと知りながら憧れる男 |
を歌ってる。「11.SAIHATE〜」はサビがどうしても「ここは最果てのテ〜」と聴こえる(笑)ロックチュ |
ーン。僕は世界のはじっこで君を待つ・・・という、ネガティブなんだかポジティブなんだかわからない |
歌(笑)。だけどそこが彼らしいな。「12.I AM〜」は「どうして生きてゆくのかって理由を探すのもまた |
人生」というフレーズが印象的な一曲。「13.透明人間」はひきこもりの激しい若者の心情を歌ってる |
気がします。問題作ですね〜。そしてこのラスト「14.あの命この命」も問題作。というより、彼の作品 |
として聴けるのが素晴らしいって思います。どの命も同じ重さであるはずなのに差をつける人間た |
ち・・・命の重たさ、そして生きてるってことへの素晴らしさを再認識できる名曲。このアルバムはど |
ちらかっていうと潔くないけど(笑)すごく男くささが出てる名盤だなあと聴き返すたび思いますね。 |