稲葉浩志 ソロ3rdアルバム 「Peace Of Mind」(2004/9/22)

 
 全14曲というボリュームたっぷりに収録されたソロアルバムの3枚目。「1.おかえり」は今の世界
の現状と自分を照らし合わせた楽曲。シングル曲「2.Wonderland」は今まで自分の信じていたもの
がすべて虚ろに崩れ去ってゆく男を描いた一編。「3.THE RACE」は生まれた時からレースを強い
られてきたけどホントは自分との勝負なんだと目覚める男を、「4.正面衝突」はまさにタイトル通り
の人生一発勝負!っていう世界を描いています。「5.水平線」は「幸せを求めても災いからは逃れ
られないのはこの心が水平線のように完璧な美しさじゃないから」と綴る響くバラード曲。「6.すべ
ての幸せをオアズケに」はう〜むと思わずうなってしまう彼独自の「幸福論」を展開。「7.Tamayura」
は後先のことよりも今どう愛すべきか?ってことをテーマにした、シングルにしてもおかしくない完
成度の曲。「8.ハズムセカイ」は突き抜け方が気持ちいいぐらいのサウンドにのせて「君」の大切さ
を歌ってる。「9.幸福への長い坂道」は素敵な日がいつかきっと来ると信じる男を描いています。
「10.横恋慕」はクセになるよなメロディーがいいな。その女性を他人のものと知りながら憧れる男
を歌ってる。「11.SAIHATE〜」はサビがどうしても「ここは最果てのテ〜」と聴こえる(笑)ロックチュ
ーン。僕は世界のはじっこで君を待つ・・・という、ネガティブなんだかポジティブなんだかわからない
歌(笑)。だけどそこが彼らしいな。「12.I AM〜」は「どうして生きてゆくのかって理由を探すのもまた
人生」というフレーズが印象的な一曲。「13.透明人間」はひきこもりの激しい若者の心情を歌ってる
気がします。問題作ですね〜。そしてこのラスト「14.あの命この命」も問題作。というより、彼の作品
として聴けるのが素晴らしいって思います。どの命も同じ重さであるはずなのに差をつける人間た
ち・・・命の重たさ、そして生きてるってことへの素晴らしさを再認識できる名曲。このアルバムはど
ちらかっていうと潔くないけど(笑)すごく男くささが出てる名盤だなあと聴き返すたび思いますね。
 
1. おかえり
2.Wonderland
3.THE RACE
4.正面衝突
5. 水平線
6. すべての幸せをオアズケに
7. Tamayura
8. ハズムセカイ
9. 幸福への長い坂道
10.横恋慕
11.SAIHATE HOTEL
12.I AM YOUR BABY
13.透明人間
14.あの命この命
 
 
 
 
 

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