| 再デビュー曲「1.巡恋歌」から、当時の最新曲であった大ヒットシングル「12.GOOD
BYE 青春」までのA面曲ばかりを |
| 集めたコンピレーション・アルバム。一聴すると、まるで男のエゴばかりを連ねたようにも聴こえますが、でもそこになぜ |
| か彼のお茶目さが見えてくる軽快な「2.俺らの家まで」、「3.祈り」は、彼本人が出会った悲しい事実をもとに歌った曲だ |
| そうですが、なぜか残念ながら今でも壮大すぎてピンと来ない曲なんです。「5.順子」は彼の名を一躍全国に広めた初 |
| 期のヒット作。彼自身この曲がヒットするとは思っていなかったらしく、後々まで”順子の長渕”という、ある意味彼にとっ |
| てのレッテルがはられた功罪深い楽曲。「6.涙のセレナーデ」は、99年にリメイクされましたが、この頃のバージョンも |
| すごく好きです。女の情念というか、そんなようなものがリアルに感じられます。「1.巡恋歌」と似たスタンスの作品でも |
| ありますね。そして初期のライブではノる時に歌われた「8.夏の恋人」。彼の若き日のさわやかな一面がこの曲に散り |
| ばめられています。さらにそして情景の捉え方がすばらしく主人公の心情がひしひしと伝わってくる傑作「9.二人歩記」。 |
| 今まで暮らした場所を引き払い、新たな場所へと旅立つ青年の”ああ 今度こそ幸せになれますように”という願いが聴 |
| く者の胸を切なさでしわくちゃにしてくれます(笑)。「11.恋人時代」は”モノクロームの君がほら
僕に笑いかけている”と |
| いう出だしが時代を感じさせますが、そこがまたたまらなくいいんですよね。ラストは彼が主演しヒットしたTVドラマ『家族 |
| ゲーム』の主題歌であり、それに連なり大ヒットした「12.GOOD
BYE 青春」。”ああこのまま悲しみよ雨になれ”・・・彼と |
| 秋元康さんのコラボレーションがすごくうまくいっている曲だと思います。この曲を最初に聴いたボクはまだ小学生でし |
| たが、この曲はボクの幼い頃の心の奥深くにいまだ刻みついてる大切な曲です。ただこれだけいろんなシングルを聴い |
| てきても、やはりこの中で燦然と輝いているのは「1.巡恋歌」であります。ビックリマーク5個ぐらいは必要です(笑)。 |