大変ザンネンながら、このアルバムは彼の作品の中でもっとも聴きこんでいない部類 |
に入る作品だと自負しています(←するな(笑))。それは彼自身が作詞した曲が4曲しか |
ないってことも理由のひとつなのかもしれませんけど・・・。ですが後年になって聴き返し |
てみると、確かに彼の詞ではないんだけど彼の作曲した作品として素直に受け入れら |
れている自分に驚いたりしています(笑)。「1.子午線」はゆったりとしたメロディーにのせ |
て昔の彼女に再会した男の複雑な心境を綴った曲。「2.幻想庭園」はもうそこまで来てる |
夢の扉を開け!と歌うメッセージソング。真夏の悲しい恋を描いた「3.インディアンサマ |
ー」は、夏が訪れるたびにこの恋を思い出してしまう女性の心情が歌い上げられていま |
す。乾ききった恋人たちの日常を描いた「5.いつわりの日々」は、そのまま関係が修復 |
することもなく流されてゆく二人の関係がとてもリアルに感じます。男物のYシャツを着る |
女性ってとてもセクシーに感じますよね、な(笑)「7.朝のシルエット」、そして若き夢を追 |
いかけてここまで来たはずなのに、失ったものの大きさに改めて気づく青年像を歌った |
「10.悪い夢」を最後にこのアルバムは幕を閉じます。改めて聴き直してみると、このアル |
バムのポップさっていうものが、ボクの持ってる”理想の浜田省吾像”の範疇を大きく飛 |
び出してしまってるから聴かないのかもなと思いました。それと他の作家が詞を書いた |
「3.インディアンサマー」がもっとも印象に残るってことは、ボクにとっては皮肉ですね(笑)。 |