6th 「FAIRWAY」1978.10.5
     
1. あなたのすべて 作詞/作曲 小田和正   6. 夏の終り 作詞/作曲 小田和正
2. 美しい思い出に 作詞/作曲 鈴木康博   7. 季節は流れて 作詞/作曲 鈴木康博
3. いつもふたり 作詞/作曲 小田和正   8. 失恋のすすめ 作詞/作曲 鈴木康博
4. 夢 作詞/作曲 鈴木康博   9. 去っていった友へ -T氏に捧げる- 作詞/作曲 小田和正
5. この空にはばたく前に 作詞/作曲 鈴木康博   10.心さみしい人よ 作詞/作曲 小田和正
     
 オフコース中期の名盤です。フォーク(というにはあまりにもハーモニーが美しすぎますが(笑))からロックへとオフコース
自体のサウンドも変わりつつある頃の一枚。「1.あなたのすべて」は恋が終わって虚ろだった男が再び恋へと落ちる物語。
「2.美しい思い出に」は少し慣れてしまった関係に、彼女から離れることを切り出された男の想いが。「3.いつもふたり」はい
つまでも一緒にいたいっていう想いを歌にしてるんですけど、なぜか悲しげなのが意味深(笑)。「4.夢」はすごく深い歌です。
人は何かしらの夢を持って生きている。ほんの些細なことなんだけど、なかなか日常では気づかないものですね。「5.この
空にはばたくまえに」のイントロが何とも好きです。それにしても鈴木さんの歌には生意気な女性がよく登場するなあ(笑)。
「6.夏の終り」は名曲「秋の気配」と同じようなシチュエーションなんですけど、すごく悲しい心の情景を映すのがホントにうま
いなあって思いますね。「7.季節は流れて」はロック色の強い一曲。彼女を取られた男の悲しい心情。「8.失恋のすすめ」
結局人生は失恋の連続で、その中から本当の幸せが見つかるんだ・・・って何だか励まされてるような一曲ですね(笑)。そ
してラスト2曲は特に心に染みます。「9.去っていった友へ」は友情というものに悩み別れていった友へと歌った名曲。「10.心
さみしい人よ」は静かな始まりからスケールが大きく展開する楽曲。人間関係に疲れてしまった人への、ある意味メッセージ
となっています。そしてこの10曲目の後には「いつもいつも」という楽曲がシークレットで入っています。短いアカペラ曲です
がこれがまたオフコースらしくて好きですね。このアルバムは発売日通り、秋に聴くのが一番心に染みるし、失恋の歌が多
いのがいいですね(え?(笑))。

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