1stから5thまでが第1期、6thから10thまでが第2期のKANだと個人的に思ってるのです。 |
メロディにしても、アルバムの雰囲気にしても。・・・ってことはこのアルバムは第3期最初 |
のアルバムといえるのです。彼のアルバムの特徴として「おちゃらけ」路線と「シリアス」路 |
線のふたつの系統で成り立ってるのですが、このアルバムはヒジョーにその落差が大き |
い!だからバラードではいつも以上にジーンと心に染み込んでくるものが多いんですね。 |
その中でも「1.songwriter」は自分自身を歌うと同時に、「人生とは歌を作るようなもの」と |
思わせてくれる名曲中の名曲。「おちゃらけ」路線である「3.サンクト〜」はボク同様の(笑) |
ダジャレ男の旅行記を綴ってる。「5.Oxanne」は同じマンションに越してきた超美人が実は |
だんな持ちでしかも子供つきということに対するショックと、それでも彼女への憧れが抑え |
られない悲しき男を(笑)、「7.ドラ・ドラ・ドライブ〜」では彼女にドライブしようよ!ともちか |
ける男をそれぞれコミカルに歌ってる。でもその裏側にはもれなく恋を成就させられなか |
った、そして片想いの男の哀しさを隠してることが彼のアーティスト性の高さを示してる。 |
そしてこの3曲のおかげで、常に君のそばで守るよってメッセージの「2.長ぐつ」、悲しい歴 |
史の大きな壁が目の前に立ちはだかった世界を歌った「4.SAIGON」、彼女を失った男が |
これから何を目標に生きていけばいいのか模索する「6.月海」、全編英語詞で綴られた壮 |
大な愛の歌「8.Song of Love」ラストを飾る、いつまでも想う人を待ちつづけるストリングス |
の美しさが印象的な「9.君を待つ」といったバラード曲たちがいっそうの輝きを放ってる。 |
アルバム自体の構成がなんかこのアルバムから進化したように思うのはボクだけかな? |