| 女性シンガーによるいわゆる”スタンダード”と呼ばれる名曲を集めて歌ったカバーアルバム。あえて女性の曲 |
| ばかりを選んだところがすごいなあと思います。でも考えてみれば彼の声っていうのは、ある意味すごく女性的。 |
| 逆に男性ボーカルの名曲を集めた彼のカバー集なぞ聴きたくないかも(笑)。有名どころでこれらの楽曲をハイ |
| クウォリティに歌えるのは彼のほかには小田和正さんか、スピッツのマサムネさんぐらいだろうなあ。タイトル通り |
| 彼はこのアルバムではあくまで”ボーカリスト”として勝負している。そしてこれらの楽曲を”ボーカリストとしての徳 |
| 永英明”を伝えようとする手段としている。思えば彼は初期の頃『輝きながら』をのぞく、ほぼすべての曲を作曲し |
| てきたが詞は他の作家に委ねていた。つまり”ボーカリスト”だったんだよね。そのうち作詞も兼ねるようになり日 |
| 本屈指のシンガーソングライターとなりましたが、このアルバムの意図するものは、歌手として歩き出した頃の自 |
| 分に立ち返ってみようってことなのかもしれない。ホント、こうやって聴くと彼の声ってセクシーだよなあ(笑)。 |