ジャケットの、夕暮れの海で飛行船にくくりつけられたボートに乗った二人のシルエットが印象的な3rdアルバム。 |
相変わらず片方の頭はデカい(笑)。「1.藍」は普遍の「愛」というテーマをミディアムテンポで綴ったナンバー。確か |
に恋愛の成功率が低いにもかかわらず好きになっちゃうっていうのは困った問題だ(笑)。だけどそこが人間のい |
いところでもあるんだよね。「2.ガラナ」は歯切れのいいアップテンポな一曲。そりゃ「有言実行」って言うのは簡単 |
だ。でも実行するのは大変だ(笑)。紆余曲折しながらも自分の想いに素直に突き進もうとする主人公に共感しち |
ゃうな。「3.スフィアの羽根」は悩む前にできること全部やってから考えようよ、と歌われたポップチューン。「4.惑星 |
タイマー」は彼らの事務所「オフィス・オーガスタ」に所属するアーティスト・グループ「福耳」に提供した楽曲のセル |
フカバー。「宇宙」ってとてつもない大きいテーマに思えるけど、人の心の中にだって宇宙はあるんだよね。「5.月見 |
が丘」は「君と一緒にいられる瞬間にだけ、僕は輝いていられるんだ」と歌う主人公の暖かい心が伝わってくるよう |
な作品。ピアノ主体に静かに奏でられたインスト曲「6.空創トリップ」は、まるで夜の果てしない草原にいるかのよう |
な錯覚を起こしてしまいます。そして「7.ボクノート」。自分の思った通りを言葉にして自分の中から出せれば、これ |
ほど幸せなことはない。でもそれが一番難しいんだよね(笑)。「8.ズラチナルーカ」・・・セルビア語で「空を漂うもの」 |
という意味らしいです。メロディアスな雰囲気漂う中、やるせない気持ちと、未来への悲壮感が広がる。でも生きて |
いかなくちゃいけないんだよね。「9.糸の意図」はまるで地獄に落ちたかのような不思議な楽曲。そこにたらされた |
白い糸の先にあるものは・・・夢で見そうなシチュエーションだな(笑)。「10.アカツキの詩」は、愛情を注ぐということ |
への難しさを歌にした楽曲。何をするにもバランスって大切だけど、それを保つって難しいことだよねえ。「11.アー |
センの憂鬱」は厳重な警備を蹴破って愛する彼女を奪いに行く男を描いた楽曲。ただラストに手痛い仕打ちが待 |
っているのですが(笑)。「12.願い言」は「ただ君がそこにいてさえくれればそれでいい」という男の願いが描かれて |
います。「13.1+1」は「君の顔を一日見て過ごしたい」という青年の想いが歌われたバラード曲。う〜む、全体的に |
好きな曲も多いのですが、もう少し切ない歌や悲しい歌も聴いてみたかったな〜、というのが正直なところです。 |