1st ミニアルバム
『君の話』
2003.9.17
 
 
1. 君の話
2. 太陽
3. メロドラマ
4. 君のこと全部
5. view
6. ただそれだけの風景
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 時にはダンサブルに、時にはしとやかに・・・どちらの音楽も絶品な仕上がりを見せる彼らのデ
ビューアルバム。「1.君の話」はかなりハスに構えてる姿勢が見えてきそうな一曲。「君の話なん
か聞きたくない」と、まあ普通なら言いにくいであろう一喝を相手に与えてる。「君の自慢話はもう
こりごりだ」・・・言ってみたい相手は確かにボクにもいる(笑)。「2.太陽」は静かに奏でられたバラ
ード曲。そう、どんなことでもまず最初に一歩を踏み出さなくちゃ何にも始まりはしないんだ。「3.
メロドラマ」は”君”がいなくなった部屋でただ呆然と過ごしている男の本音が綴られている。確か
にメロドラマのように「君さえ幸せになってくれればいいんだ」なんて、実際は飲み込めないよな。
このアルバムで最も特筆すべき曲である「4.君のこと全部」は、もう目の前にはいない自分の心の
スキマに”君”を描き続けていた男が彼女のいなくなったことを自覚して前へ歩いていく姿を描い
た美しくもはかないバラード曲。でもやっぱり未練はあるんだよね(苦笑)。「5.view」は彼らのデビ
ューシングル曲。2〜4曲目の内向的な雰囲気をぶっ飛ばすかのような疾走感を感じるメロディー
にのせて歌われたドライブソング。でも内容はやっぱり自分を抑えて”君”に接してた自分をぶっ
壊してもう一度君のもとへ!という失恋ソング。でもなぜか元気になれる歌だな(笑)。最後を飾る
「6.ただそれだけの風景」は春の桜並木道であこがれの彼女が通るのを見るだけで幸せを感じる
タンポポに投影して描かれたバラード曲。タンポポが女の子に恋をするって視点がおもしろいな。
そう、答えなんてのはひとつではなくて、見方次第でどうにでもなってくるもんなんだよなあ・・・と気
づかされる歌。1stアルバムといえども彼らの歌の世界っていうのは完成されてる・・・っていうより
すごく等身大さを感じる。新作が楽しみなアーティストがまた一組増えた!と素直に喜べる一枚。

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