11th album

「スーベニア」

05.1.12

1. 春の歌     6. 正夢     10.自転車
2. ありふれた人生     7. ほのほ     11.テイタム・オニール
3. 甘ったれクリーチャー     8. ワタリ     12.会いに行くよ
4. 優しくなりたいな     9. 恋のはじまり     13.みそか
5. ナンプラー日和            
 
 前作から2年4ヶ月ぶりとなる11枚目のオリジナルアルバムです。なんだか女浦島太郎を思わせる(笑)ジャケットが印象的な1枚
です。「1.春の歌」は長いトンネルをくぐり抜けたあとに待っていた世界を歌った曲。だけどホントはそこから始まるんだけど。「2.あ
りふれた人生」はボクが今アルバムで最もメロディーに心を奪われた楽曲。とにかく会いたい気持ちを抑えなきゃいけないけどで
きない自分を歌った一曲。「3.甘ったれクリーチャー」はパンク色の強いロックチューン。とにかく甘ったれな歌なのですが、演奏が
それと相反しててそこがまたいい(笑)。「4.優しくなりたいな」はアコースティックピアノで綴られたバラード曲。”優しくなる”って実は
そんなに簡単なことではないんだなって感じた曲。「5.ナンプラー日和」は”三線”を主体とした沖縄テイストな一曲。「イジメだらけの
世界でも どこかに光があるもんさ」ってフレーズが印象的。せっかく生まれてきたんだからね。唯一のシングル曲「6.正夢」は夢で
見た君との出会いがどうか現実になりますようにという願いを込めた楽曲。このバンドはホントに歌う内容がデビュー時から一貫し
てるけど飽きさせないよなあ。「7.ほのほ」は疾走感に彩られたナンバー。とにかく君のそばにいたいって気持ちを表現してる。つ
づく「8.ワタリ」もスピード感あふれる一曲。「寂しい黄昏に泣けるぜいたく」ってフレーズがスゴイと思いました。それだけまだ平和な
んだよね、この国は。「9.恋のはじまり」はミディアムテンポな楽曲。恋って確かに人をおかしくするシロモノかもしれない(笑)。「10.
自転車」はホンワカな曲調とは裏腹に望まないことばかり起きる世の中だけど、それでもオレは重たいペダルを漕ぐよと歌われた
楽曲。「11.テイタム・オニール」は憧れの君をあきらめず追いかけていくよと歌われたロックなナンバー。すべてを捨ててバカになっ
て君に「12.会いにいくよ」と歌われたこの曲も随所にスピッツらしい優しさがこめられた楽曲。「13.みそか」は新しい始まりを予感さ
せるポップなナンバー。とにかく越えてゆこうよっていう姿勢がすごくいいな。以上13曲収録のこのアルバムは、暗い世相に光与え
てくれるかのような、まさにスピッツからの「スーベニア(お土産)」といえる1枚だと強く思うのです!ぜひご一聴ください!(笑)

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