この『JUNKTION(分岐点)』の意味にこめられているのは、今までのサウンドからの脱皮だったのかもしれませんね。 |
明らかに前作以前とはサウンドがロックに向かっていってるなって印象を受けるアルバムです。「1.INVITATION」はマー |
チで始まる、夜明け前を歌ったラブソング。「2.思い出を盗んで」は誰にでも優しくする彼に不安を抱く女性の真理を歌っ |
た曲。伸びやかなボーカルが印象的な深い曲ですね。「3.愛のきざし」はアレンジがすごくドラマティックな展開を見せる |
曲だと思います。忘れようとも忘れられない人に向けて歌われた曲。「4.潮の香り」は歌や演奏からまさしく”海にいる” |
ように錯覚をもたらしてくれる一曲。ロック色の強い一曲。そして「5.秋の気配」はオフコースの中でも傑作中の傑作。夏 |
から秋へと移り変わる季節のように、恋人の心も移り変わってしまったことを嘆いた名曲。「6.変わってゆく女」は好きな |
まま別れてゆく男女を歌っています。この女性に僕はもう必要なくなってしまったのか?(笑)「7.あなたがいれば」からは |
”大切な人の存在”っていうものが、人生にとっていかに重要かっていうことを思い知らされます。「8.恋人よ そのままで」 |
はまさに”恋人よその美しいままでいてくれ!”っていう男の勝手な願望を歌ってる曲ですね(笑)。ラストのふたりの合作 |
「9.HERO」は組曲のような構成。バラードとロックサウンドの融合のような印象を受けますね。どちらかというとオフコース |
というグループは、小田さんの楽曲ばかりがシングルのA面として発表されている分、アルバムでは鈴木さんの楽曲が |
主役になっているような気がしますね。そんな印象が特に強いのがこのアルバムです。そんなことからも、やはりふたり |
でオフコースなんだなって強く感じられますね〜。 |