| 70年にシングル『群衆の中で』でデビューした後、『夜明けを告げに』『おさらば』とリリースした彼らでしたが、いずれ |
| も他の作家の作品でした。このアルバムは「ふたりのオリジナルを中心に作ろう」という考えから生まれました。小田 |
| さんにとっての真の意味でのデビュー曲「1.僕の贈りもの」は春夏秋冬を歌の中に織り交ぜた名作です。「2.よみがえ |
| るひととき」は夕暮れに聴くとジーンと来ます。「3.彼のほほえみ」はアップテンポなのに悲しさが満ちてる楽曲。「4.水曜 |
| 日の午後」は小田さん屈指の名曲。ダウンしてる心も、雨が止むのと同時に晴れやかな気分になれるかもしれないな |
| と思えます。「5.地球は狭くなりました」は何だかすごく心に響きます。飛行機ができたおかげで地球は狭くなったけど、 |
| それと同時に人の心も狭くなったのでは?というメッセージが。「6.でももう花はいらない」は鈴木さん屈指の名曲。人は |
| 成長すると同時に大切な何かを失ってゆくってことに気づかされました。「7.歩こう」は人は何でも急ぎすぎてるんじゃな |
| いの?とクギをさしてる(笑)一曲。「8.ほんの少しの間だけ」はアカペラではじまる、コーラスがすごく美しい一曲。「9.貼 |
| り忘れた写真」はいつかの楽しかった日々を思い出してる一編。「10.静かな昼下がり」は朝の忙しい時間を過ぎたあと |
| の静けさの中に見えてくるものがある・・・ということを歌にしてるんじゃないかな。「11.さわやかな〜」はお互いが信じあ |
| えれば、たとえ世界に背を向けたとしても生きてゆけるということをテーマにしています。とにかくこのアルバムはコーラ |
| スの美しさが全面に出た、彼らのスタートとなった作品です。 |