10thアルバム
 「シンプル」という言葉が似合う彼の10枚目のオリジナルアルバム。でもそのシンプルさが
彼の魅力を十二分に発揮してるアルバムだと思います。「1.涙の夕焼け」はのっけから文字
通り涙を誘うラブソング。今彼女に別れを告げられようとしてる男の悲哀を描いた傑作。「2.
8 days Aweek」は思わずノッてしまうポップチューン。中盤の宮沢賢治の詩のパロディが楽
しい。「3.MAN」はゆったりとした曲調の中で語られる彼の男性観。「男はこうしてばかばかし
いくらいに いつも責任をとりたがる小動物」・・・い、言えてる(笑)。「4.夏は二の腕発情期」
は底抜けに明るいラブソング。「二の腕」に目をつけるところが彼らしい(笑)。「5.今度君に
会ったら」はピアノを基調とした悲しい楽曲。自分の想いも切りだせないまま終わってしまっ
た恋を回顧している・・・。「6.DISCO 80'S」はサックスフォンが印象的なポップな曲。恥ずかし
くも楽しい青春時代の回顧録。「7.ひざまくら」の歌い方がとてもアクセントになってる。男の外
での顔と、家での顔は違うもんだ。ボクもそうだ(笑)。このアルバム中、一番ボクの心を串刺
しにしたのが「8.Autumn Song」である。別れてしまって、どこかで暮らしているであろう彼女に
向けて歌った作品。聴いて思わず涙してしまった過去が・・・(苦笑)。「9.Mr.Moonlight」はとて
もロマンティックな一曲。月の光って不思議な力を持っていると思う。「10.指輪」はピアノ弾き
語りによる悲しい恋の歌。おそらく最後の3曲は一人の女性に対する想いが今になってわか
るよ、というまさにこのアルバムタイトルどおり、「男のおろかさ」と同時に「すばらしさ」を示し
た楽曲たちだ。まさにこのアルバムは彼のキャリア中でも名盤中の名盤である!(力説!)。
「MAN」

1996年5月27日

 
 
1. 涙の夕焼け
2. 8 days A week
3. MAN
4. 夏は二の腕発情期
5. 今度君に会ったら
6. DISCO 80'S
7. ひざまくら
8. Autumn Song
9. Mr.Moonlight
10.指輪
 
 
 

 

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