前作よりも何か吹っ切れた感のある3枚目のロックアルバム。その吹っ切れた感をもっともよく表してる「1.パニック」は |
いつも何かに押し迫られているような気のする男の心情が打ちつけられるように歌われています。迫ってくるものが何か |
わからない。でも迫られてる。つ、つらいよね(苦笑)。「2.ブーメラン」は地下鉄のロッカーの隅にボロをまというずくまって |
る男を見た彼の実感を歌にしてる。仕事を放棄して人間らしく生きるか、それともいつも何かに縛られながら仕事する日 |
々を送るのか・・・答えは今も出ていない。「3.サイレン」はブルージーなピアノサウンドと重厚なギターサウンドで奏でられ |
たロックバラード。人間が人間を殺す。それが賞賛される時代が確かにあった。誰かを守るために誰かを殺す・・・そのこ |
と自体が人をおかしくするとも知らずに・・・。「4.ぞっとさせてくれるな」は目の前のこの世間で平気で行われている”ぞっ” |
とするような人間たちの行動を俯瞰してる男の心情を。しかし他にこんな曲書ける人いないよな(笑)。「5.冬の街は」は別 |
れ話を切り出した彼女に「ただの笑い話だろ?」と話を受け入れられないでいる男を歌った曲。春に知り合い夏、秋と過 |
ごしてきて気づいた時にはもう・・・。「6.お笑いさ」は小刻みに打たれ続けるドラムサウンドが印象的なロックチューン。自 |
惚れっていうのはあんまりいい意味には使われないけど、時には驚くほど自分の力になってくれることがあるんだよな。い |
つまでもこんな男じゃないぜってつぶやきながら、男は今日も少しずつ歩を進めるのであった。世の中には上と下があり |
右と左がいる・・・そんな世の中を歌った「7.奇跡のバランス」。一部の人間を除いてほとんどの人は自分を”中間の人間” |
だと思ってるんだよね。「8.スクラップ」はもう終わってしまった昨日にも、これから来る明日にも怯える男を描いたバラード |
曲。だから今日もダメにするオレ・・・この男のこと、誰も笑えないよな。「9.バラ色の千鳥足」は酒があるから生きていられ |
るヨッパライを歌った少々コミカルな歌。だけど世の多くの男はみんな嫌なことありゃ酒に逃げるよな。まあ・・・ボクもその |
構成員(笑)。以上、このアルバムは彼と彼のバンド”THE
NOIS”によって演奏されました。バンド名ひっくり返すと・・・。 |