『 巨乳学園 』



 時計は四時半を回っていた。

 悦子は理科第二実験室にひとり姿を現した。

 部に行こうとシューズボックスを開けたところ、なかに手紙が入っていたのだ。

 それは夢彦のからだった。

 短く、ただ理科第二実験室に来てほしいとワープロで打ってあった。

 口で言えばいいのにわざわざどうしてこんなことをするのだろうと悦子は不思議に思っ

たが、中間テストが終わってから会うのははじめてだったので、行ってみることにしたの

である。

「先輩」

 悦子は小さく叫んでみた。

 だが、返事はなかった。

「先輩、いないんですか」

 だれもいない閑散とした薄暗い教室のなかに、悦子の声は吸い込まれていった。

 悦子は教室のなかをゆっくりと歩いていった。

 ふと、奥の準備室のドアが開いているのに悦子は気づいた。

 ひょっとすると、あのなかにいるのかもしれない。

 悦子はそっと近づいていって、なかに入った。

 ふいに、後ろでドアが閉まった。

 振り返ったそこに、背の高い男が立っていた。

「隆ちゃん……」

 幼馴染みの新井隆彦だった。

「ずいぶん待ったよ。来ないかと思った」

「待ったってどういうこと? 先輩は」

「来ないよ。あの手紙はおれが書いたんだ」

「どうしてそんなこと」

「だって、こうでもしなきゃ二人きりになれないだろう」

「ふつうに言えばいいことじゃない。なのに、どうしてこんな卑怯なことするのよ」

 悦子は怒っていた。

「わたし、帰る」

 悦子はドアを開けようとした。

 だが、隆彦はドアの前に立ったままだった。

「どいて、わたし帰るんだから」

「先輩のところに帰るのか」

「だったらどうするのよ」

「意地でもここは通さない」

 悦子は隆彦を睨みつけた。

「どいて!」

「そんなにあいつのことが好きなのか」

「隆ちゃんに関係ないでしょう」

「おれだって、おまえのこと、ずっと好きだったんだぞ」

 突然の告白だった。

「そんなこと急に言われても」

「なんであんなやつと付き合うんだ。あんなやつのどこがいいんだよ」

「隆ちゃんにはわからないわよ」

「あいつがなにやってんのか知ってんのか。家で女とセックスしまくってんだぜ」

「それがなんだっていうのよ」

「あいつにしたら、おまえも一人の女にしか映ってないんだぞ」

 悦子はふるえた。

「そんなことないわよ、先輩やさしいもん」

「ほんとかよ。おれは色道なんか胡散臭いことやってるやつは信用しないからな」

 悦子は怒った。

「どいてよ。わたし、帰る」

 隆彦はふいに悦子を睨んだ。

 それは睨むというより、獣が獲物を見定めるときの視線に似ていた。

 悦子の背中に恐怖が走ったとたん、隆彦は抱きついてきた。

 強く体を引きつけ、唇を押しつけてきた。

「ちょ、ちょっとやめて、離して」

 悦子はもがいた。

「隆ちゃん、やめてえっ」

 その口を強引に塞がれた。

 隆彦は舌を割り込ませ、絡ませてきた。

 スカートのなかに手を伸ばし、パンティの上から花びらを撫でた。

 腰がふるえ、力が抜けた。

 叫ぼうとしたが叫べなかった。

 隆彦は悦子を押し倒し、のっかかった。

 セーラー服の上からバストを揉みしだいた。

 悦子は声をもらした。

 隆彦の指はパンティのなかにすべりこみ、花びらをつまんだ。

 悦子は腰をそらせた。

 隆彦はセーラー服のなかに手をすべりこませてきた。

 Tシャツの上からたっぷりと乳房のふくらみをまさぐった。

 胸の奥が疼き、悦びの旋律が頭のなかを駆け抜けた。

 気がついたときには、セーラー服もTシャツも押し上げられていた。

「お願い、やめて隆ちゃん」

 悦子は最後の力を振り絞って嘆願した。

 だが、隆彦に届くはずがなかった。

 乱暴にブラをはぎ取り、隆彦は乳房を剥き出しにした。

 すばらしいふくらみを握りしめ、乳首にしゃぶりついた。

 張り詰めたふくらみの先端に電流が流れた。

 悦子は歓びの声をあげた。

「悦子、おまえ胸すげえな」

 隆彦は興奮して悦子の乳房を揉みしめた。

 豊かなふくらみが指からあふれ、むにゅりと飛びだした。

「ほんと悦子の胸すげえよ」

 隆彦は飢えた狼のように乳首をしゃぶりころがしまくった。

 悦子は声をあげ、体をそらせた。

 腰の奥が疼き、愛液があふれだした。

「おまえ、もうすげえべとべとじゃん」

 隆彦は愛液を指にこすりつけて、割れ目の上端の突起をつまんできた。

 悦子はアウッと声をもらしてそりかえった。

 隆彦はさらに突起を強くつまんだり軽くつまんだり、撫でさすったりしながら突起を愛

撫してきた

 身体中を痺れが駆け抜け、悦子は体をふるわせ喘いだ。

 隆彦は何度も好きだよ、とささやきながらバストとクリトリスに愛撫をつづけた。

 隆彦の言葉と貪るような愛撫に、乳房はピンと張り詰め、乳首は高く上を向いて突き出

した。

 腰は自然にそりかえり、隆彦に対して大きく突き出した。

 もはや、隆彦に抵抗しようという気力は失せていた。

 頭のなかはただ快楽の旋律だけが鳴り響いていた。

 心のなかにあるのは、ただ喜悦への意志だけだった。

 その意志を感じ取ったかのように隆彦はズボンを下ろし、突き入った。

 悦子のなかは、すっかり熱くなって隆彦のものをなめらかに迎え入れた。

 先端が奥に到達すると、すぐに隆彦は動きだした。

 肉ひだをかき分け、強くゆっくりとしたストロークで悦子のなかに打ち込んだ。

 悦子は思わず隆彦の背中をつかんで甘い声をあげた。

「き……気持ちいいよ、悦子……」

 隆彦はうわずった声をあげた。

「イ……イイッ……隆ちゃんもっと……」

 悦子は隆彦の背中をかき抱き、腰を突き上げた。

 腰の奥は熱く濡れそぼり、欲望の雫でじゅくじゅくになっていた。

 そして、隆彦が太い欲望の矢を強く打ち込むたびに、欲望の雫はますますあふれだし、

隆彦のものを包み込んだ。

 隆彦は悦子のバストを揉みしだきながら、激しくストロークをくりかえした。

 悦子は激しく喘いだ。

 すっかり熱く濡れそぼった花びらの奥に熱い欲望の槍を打ち込まれながら、感じやすい

バストを揉みしだかれているのだ。

「アアッ……イイッ……もっとおっぱいいじってえっ……」

 悦子は夢彦にも言ったことのない言葉を口走り、腰を突き上げた。

 隆彦は野獣のように激しく欲望の槍を打ち込んだ。

 悦子は激しく身をのけぞらせ、よがり声をあげた。

「アアッ……気持ちよすぎるよ悦子……もうイッちゃう……」

「まだいかないでえっ」

 悦子は隆彦の背中を思い切り抱きしめた。

 隆彦は天を仰ぎ、気力を振り絞って最後の十突きを打ち込んだ。

「アッ、イイッ、隆ちゃんっ、わたしイッちゃう――――――――っ!」

 悦子はぶるぶると腰をふるわせ隆彦にしがみついた。

 隆彦はウアアッと声をあげ、天を仰いだ。

 そして、二人同時に腰をひくつかせ、オーガズムの波に呑まれふるえると、隆彦は熱い

迸りを悦子のなかにあふれさせた。悦子は隆彦に思い切り腰を押しつけ、内から起こる激

しい歓喜の熱情に悶えながら奥まで隆彦のものを受け止めていった。

(以下、つづく)


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