シャワー室はいくつものブースに分かれていた。 各ブースにひとつ、シャワーがついていた。 だが、二人は別々のブースに入らず、同じブースに入った。 そして、体にしみこんだ汗を流しはじめた。 熱いシャワーが二人の汗を流し落とし、放心した頭を覚ましていった。 オーガズムに打たれてからおとなしかった優香も、元気を取り戻してふつうの女の子に 戻り、愉快にしゃべりだした。 「わたしね、鏡君の名前だけは知っていたのよ」 と優香は夢彦にシャワーを浴びせながら言った。 「でも、そのときは、色道みたいないやらしいことをしている人の孫って、どんな顔だろ うっていう覗き根性だけだったの。いったい、どのくらいいやらしい顔をしているかなっ ていう」 「それで、やっぱりいやらしかった?」 「うんって言ったら怒る?」 「怒らないよ」 優香はくすっと笑った。 「全然違ってた。かわいいからいじめたくなっちゃった。きっとうぶなんだろうなってな んだか決め込んじゃって。わたし、郁子と友達だから、あの話は聞いていたのね。それで 気持ちいいって郁子が感激していたから、興味はあったの。わたしだって、やっぱり気持 ちよくなりたいもん」 「それで、気持ちよかった?」 「知ってるくせに」 優香は夢彦の肩をぎゅっとつねった。夢彦は声をあげた。 「わたし、あんなに感じたのはじめてだったの。いつも男の子が先にイッちゃうほうだっ たから」 「それはそうだろうな。優香ちゃんってすっごい名器だもん」 「そうなの?」 「うん。吸いつきもいいし、イボイボもあるし。あんまり気持ちがいいから、おれ、先に イッちゃったもん」 「でも、わたしもイッちゃったよ」 「射精しても少しは男のものって縮まないでいるからね。それに、家元の孫っていう意地 もあったし」 優香はくすっと笑った。 「でも、すっごく気持ちよかった。だって、前戯だけでレスリングも含めて二回でしょう 。それで、アレで一回で、もう今日だけで三回もイッちゃったのよ。こんなのはじめて。 わたし、いつも自分ひとりでしてたのに、信じられない」 「信じさせてあげようか」 「いやだ。そんなこと言うと、こうしちゃうから」 優香は夢彦ものをぎゅっと素手で握った。 「あっ、やったな」 「だって、変なこと言うんだもん」 「優香ちゃんの心のなかを言っただけだよ」 「うそ」 「ほんとだよ。このおれの目がうそをついてると思う?」 「うん」 「ああっ」 夢彦が飛びかかろうとしたとたん、優香は突然、夢彦の顔面にシャワーをかけた。 口のなかにシャワーをくらって夢彦はもがいた。 優香はけたけたと笑った。 このお、と夢彦は優香に手を伸ばした。 優香は逃げた。 笑いながら逃げた。 夢彦も笑いながら追いかけた。 優香はすぐに夢彦につかまった。 夢彦は優香の後ろから、優香のたっぷりと実り熟したFカップの乳房を揉みつかんだ。 やんっと優香が声をあげた。 「もう、鏡君ったらエッチ」 「おれはエッチだよ」 夢彦はさらに優香の乳房をもみもみした。 ああんと優香は声をあげた。 「鏡君っ」 「優香ちゃんって、おっぱい感じるんだね」 「鏡君がそうしたのよ」 「うそだ」 夢彦は優香のおっぱいをますますもみもみした。 優香はうれしい歓びの声をあげた。 「鏡君ったらあっ」 「優香ちゃんのおっぱい気持ちいいよ」 「んふん、おっぱいだけいじめないで」 「どうして?」 と夢彦は茂みの下の、太腿の間に手を伸ばした。 手のひらが花びらを撫でると、優香はンフンと声をもらし、わずかに身をよじった。 「優香ちゃんのここって、ほんときれいだね」 「おっぱいは?」 「おっぱいもすっごくかっこいいよ。おっきくて、形がよくて、やわらかくて。さわって てこんなに気持ちのいいおっぱいってないもん」 優香は自分から唇を重ねてきた。 「そんなふうにほめてくれたの、鏡君がはじめて」 「みんな照れ屋さんだったんだな」 「単にデリカシーがなかっただけ」 「ひょっとすると、スケベ心が足りなかったのかもしれないな」 「それが一番だったりして」 「そんなこと言っていいの?」 夢彦はクリトリスを撫でさすった。 優香は歓喜の声をあげた。 夢彦は優香の乳房を揉みまわしながら、乳首をはさみこんできた。指でつまみふるわせ 、くりくりと回転させてきた。優香はいやあああんとかわいい悲鳴をあげた。その間、夢 彦は肩や背中を舐めまわした。 隠れた性感帯を愛撫されて優香の性感はいやおうがなしに高まってきた。 夢彦が腋の下を舐めまわし、脇腹を通って乳房に近づいてくると、さらに性感は高まっ た。 夢彦は乳房の裾から乳首へと舐めはじめた。 スーッ、スーッと舐めあげ、乳首の寸前で止まる。 それを何度も何度もくりかえすのだ。 じれったくなって優香は体をよじった。 「いじわる……」 優香は小刻みに体をふるわせながら言った。 「なにがいじわるなの」 「鏡君っ」 優香は胸をふるわせ催促した。 それでも夢彦は乳首の寸前で舌を止めた。 「あん、もう、いじわる、はやく乳首しゃぶってえっ」 優香はぷるんと乳房をゆさぶり、夢彦に押しつけた。 夢彦は突然乳首に舌を巻きつかせ、グルグルグルッと舐めまわした。 優香は悦びの声をはね上げた。 夢彦はますます烈しくしゃぶりまわした。 片方の乳首もぐりぐりと指で押し、撫でまわした。 「ハア――――−ンッ!」 優香は上半身をそりかえらせ、声をはね上げた。 乳首がツンと突き立った。 それを夢彦はちゅばちゅばと思い切り吸いまくった。 そそり立った乳首はさらに伸び、突き立ち、さらに吸い伸ばされて二センチ近くに達し た。 夢彦はいまや狂おしいくらいにピンと伸び切った長い乳首を、舌でめった打ちにし、し ゃぶりころがしまわした。優香はハア――ンッとかわいい悲鳴をあげた。乳房をゆさぶり 、いやっいやっいやっと悶えまくった。 「お願いっ、そんなに乳首いじめないでえっ、ア――――ッイヤア――――ッ!」 優香の全身は烈しくそりかえった。 体が小刻みにふるえ、乳房がゆれた。 優香の快感曲線は急カーブを描き、指数二〇〇に迫った。 夢彦は優香の乳首とクリトリスを一気に指でふるわせまくった。 優香は唾液をあふれさせ、声にならない声をあげた。 バイブレーションの振動が、乳首とクリトリスの二大性感帯を強襲した。 強烈な快感が掻痒感とともにふくれあがり、一気に爆発した。 性器にひそむスヴァディシュターナ・チャクラが凄まじく旋回した。 凄絶な痺れが全身を貫ぬき、優香は烈しくえびぞりにのけぞり、硬直した。 膣がひくつき、なかを愛液の流星が飛び交った。 優香は顎をそりかえらせ、オに近い叫び声をあげまくると、急に全身を弛緩させ、夢彦 にもたれかかった。