保健室に真紀先生はいなかった。 出張の欄に矢印の形をした磁石が留まっていた。 悦子との約束の時間まで保健室で過ごそうという夢彦の思惑はみごとに外されてしまっ た。 夢彦はぶらぶらと廊下を歩いた。 ふと、図書室のことが思い浮かんだ。 あそこならば弥生ちゃんがいるかもしれない。 弥生ちゃんと久しぶりに話をして過ごすのもいいかもしれない。 図書室は開いていた。 だが、なかにいたのは弥生ではなかった。 全然会ったこともない女の子だった。 聞けば今週はずっとその子が当番なのだという。 夢彦はまた思惑を外されて廊下に出た。 ぶらりと階段を下りて生徒用の入口まで来たとき、ふいに第二体育館に行ってみようと いう気が起こった。 突然出掛けて悦子を驚かせてみようという気になったのだ。 夢彦は子供のように第二体育館に飛んでいった。 一階では、バドミントン部と卓球部が練習をしていた。 その脇をすり抜けて夢彦は二階への階段を上がった。 そしてレスリング部の前にさしかかった。 ふいにドアが少しだけ開いているのに気づいた。 まっすぐ新体操部に行くつもりだった夢彦は、ふと足を止めた。 今日は練習はない日のはずだ。 練習があれば、どしんという音や声が聞こえてくる。 だが、べつにそんな声が聞こえてくるわけではない。 なのに、電気はついているらしい。 郁子だろうか、と夢彦は思った。 ひょっとすると郁子かもしれない。 彼女はレスリング部だったはずだ。 夢彦はそっとドアを押し開けて覗いてみた。 だだっ広い部屋の真ん中で、女が一人縄跳びをしていた。 鋭い目をした女だった。 切れ長の、ゾッとするような瞳をしていた。 眉が細く一直線に伸びていた。 鼻筋が通っていて、その下に唇がついていた。 上唇の厚い女だった。 顎が少し尖っていて、美人の顔だった。 硬めの細い髪を首の根元まで伸ばしていて、それが跳ぶたびにぱさぱさと跳ねていた。 胸の大きな女だった。 郁子よりはるかに豊かな乳房をしていた。 襟の広いTシャツを着ていて、胸が大きくふくらんでいた。 その胸が、縄を跳ぶたびにゆさゆさとゆれていた。 ふいに女は顔を向けた。 跳ぶのをやめ、夢彦を見た。 「だれ」 女は言った。 「え、いや」 「なにしに来たの」 「園田さんはいないかと思って」 「郁子? あんた郁子の知り合いなの」 「うん」 女は近づいてきて夢彦を頭から爪先まで見下ろした。 そして、ふと夢彦の名札に気づいた。 「鏡……あんた、郁子が言ってた家元の孫ってやつ?」 夢彦はうなずいた。 「そうか、郁子の相手っていうのはあんただったの」 女は歩いていくと、ドアを閉めた。 錠を下ろす音がつづいた。 「こっちにおいでよ。あたしも退屈してたとこなんだ」 と女は言った。 「あたしは北条優香っていうの。H組だから、ほとんど顔を合わせたことはないかもしれ ないけど。あたしに会ったことある?」 夢彦は首を振った。 「だろうね。あたしもはじめてだもん。孫だっていうから、もっと違う顔をしてるかと思 ったら、意外にかわいい顔してんのね」 優香は、フ、と笑った。 「ねえ、あたしとレスリングしない?」 「レスリング?」 「郁子とはしたんでしょう。あたしともしてよ」 「そんな、ウォーミング・アップもしてないのに」 「ウォーミング・アップなんていらないよ。早く」 優香は早くもリングに上がって手を差し延べた。 どうもレスリング部の女の子というのは、強引でどこかおかしいところがあるな。 そう思いながら夢彦はリングに上がった。 「ほら、着てるのも脱いで。負けた者が勝った者の要求を受け入れる。ただし、要求は三 つだけね。それでいい?」 「いいもないも、そうするつもりなんだろう」 「そうよ。いい、いくよ」 夢彦がTシャツだけになると優香はロープではずみをつけて、夢彦に猛ダッシュしてき た。 夢彦は身構えた。 蹴りで来るのなら濃いと夢彦は思った。 一発目ぐらいよけてやる。 優香が迫った。 が、優香は突然手を広げ夢彦に飛びかかってきた。 夢彦に抱きつく形で優香は夢彦を倒した。 夢彦はリングに頭をぶちつけた。 優香は夢彦の上に馬乗りになり、それから突然乳房を押しつけた。 ぐにゅぐにゅぐにゅうっ! 優香の乳房が夢彦の顔に押しつけられた。 「ほらほらほら、気持ちいいでしょう! 早くギブアップしたら」 夢彦は腕を動かそうとした。 だが、手首がひねれただけて腕は少しも動かなかった。 腕は足で踏み敷かれていたのだ。 優香はますます激しく乳房を押しつけてくる。 凄いでかい胸だと夢彦は思った。 この圧倒的なボリューム、確実にFカップはある。 手を動かせたら揉みしだいてやるのに、これじゃあ、どうしようもない。 「早くキブアップするのよ」 むにゅっ、ぐにゅぐにゅっ、 優香はますます乳房を押しつけてくる。 郁子のときはレオタードだったから胸の谷間を舐めることができたけれども……。 夢彦はふいに閃いた。 そうだ、その手があったんだ。 夢彦は突然乳首めがけておっぱいにしゃぶりつき、凄まじい力で吸引した。 優香があうんっと声をあげた。 その隙を夢彦は逃さなかった。 力を振り絞り、右腕を足の下から引っ張り抜いた。 優香は夢彦の手をつかまえにかかった。 胸をさわりに来ると思ったのだ。 だが、夢彦は胸を目指していたわけではなかった。 夢彦はヒップの谷間にスーッ、スーッと強く指をこすりつけた。 優香の体がぴくんと跳ね上がった。 夢彦はさらにヒップの谷間をこすった。 優香は腰をひくつかせ、後ろ手を回して夢彦の手をつかまえようとした。 だが、それよりも早く、夢彦の手はブルマーのなかに入っていた。 ぬぷりとアヌスに指が入り、花びらに指が伸びた。 クリトリスに指が触れた。 ぬちゅっ、くちゅくちゅくちゅ……。 くりくりくりっ、くりっくりっ……。 アヌスと花びらとクリトリスを一気に撫でまわした。 「アアアンッ!」 優香は声をあげ、ヒップをはね上げた。 ぬちゅぬちゅぬちゅ……くりっくりっ……。 夢彦はクリトリスを転がし花びらを撫でまわした。 「い、いや、そんなこと、アアンッアンアン、アアアッ……」 優香は完全に乳房を押しつけるのもやめ、上半身をそらせて声をあげ悶えた。 夢彦は左腕も引き抜いておっぱいをつかみ、揉みさすりはじめた。 優香のおっぱいはやわらかかった。 それでいてむっちりと張り詰めていて、十分な揉みごたえがあった。 しかも、ゆさゆさとよくゆれた。 こいつはたまんないおっぱいだと夢彦は思った。 悦子は毬みたいだったけど、優香のはラグビーボールみたいにたっぷりと実ってぴちぴ ちに張り出している。ほんと、もみもみしていて気持ちがいいや。 もみもみもみもみもみ、 もみっ、もみっ、もみっ、 もみもみもみっ、もみっもみっ……。 夢彦は下からおっぱいを揉みあげていく。 そしてシャツの上からおっぱいを吸い上げる。 さっきの元気はどこへ行ったやらで、優香は目を閉じ、今度は気持ちよすぎておっぱい をゆらした。 「早くギブアップしたほうがいいよ。でないと、もっといじめちゃうから」 「ギブアップなんて……」 夢彦はTシャツのなかに指を滑らせた。優香は抵抗しようとしたが、その瞬間に中指が 膣のなかにぬぷりと押し入って壁をかき回した。優香はハウンッと声をあげ、そりかえっ た。その隙に夢彦はブラの留め金を探り当てた。ブラの外し方は色道の修行でさんざんく りかえし練習していたのだ。 プチッとブラの留め金が外れた。 夢彦はブラを引き落とした。 裸の乳房を遮るものはTシャツだけになった。 夢彦はTシャツの上から、激しく乳首にしゃぶりついた。 思いっきりおっぱいに吸いつき、吸い上げまくった。 いくらシャツが覆っているとはいえ、無防備といっていいほど薄い。 その無防備に近い乳首を激しく吸われたのだ。 「アハアアン、アンアンッ、イヤアアアンッ!」 優香は声をはね上げた。 夢彦はもっとおっぱいを吸い上げまくった。 チュッパッ、チュッパ、チュッパ、 吸われて伸びた乳首に吸いつき、激しく吸いたてる。 そして、おっぱいをもみもみと揉みしだくのだ。 「アハン、イヤアアアアッ」 優香は声をあげ、顎をそらせ、首を振った。 おっぱいがかなり感じるらしい。 夢彦はTシャツの上から乳首をつまんだ。 きゅっと乳首をひねり、くにゅくにゅとふるわせた。 「ヤアアアアッ、アアアアアアッ!」 優香は激しくのけぞった。 上半身が弓なりにそり上がり、乳房がぷるんぷるんとはずんだ。 ヒップがひくひくとゆれ動いた。 「どう、ギブ・アップする?」 「しない、しない、絶対にしないっ」 夢中で優香は首を振った。 夢彦は膣のなか奥深くに指を入れ、Gスポットに指をあてがった。 ずぽっと指はGスポットに入った。 夢彦はくにくにくにと指を動かした。 「ひああああっ!」 優香は激しくヒップを突き上げ、のけぞった。 「ギブ・アップする?」 「いやああっ、しないっ」 「じゃあ、しかたない」 夢彦は乳首をつまんだ。 乳房に吸いつき、乳首をしゃぶりまわした。 「イ――――ッ、いやああああっ、ア――――――――――ッ!」 優香はビクンビクンと腰をひくつかせ、二度三度激しくそりかえると、一瞬完全に硬直 し、そして突然ぐったりとなって夢彦の上に伏した。夢彦は背中に腕を回して抱いてやっ た。