『 巨乳学園 』



 楕円形の西欧風の浴槽が広々と横たわっていた。

 大理石の浴室だった。

 その浴室のなかにただひとり、少年が肩までつかってぼうっと天井を仰ぎ見ていた。

 さきほどまで性戯室で最後の修行をしていた夢彦だった。

 夢彦は浴槽もたれゆっくりと湯をかきなでながら、いい気持ちだと思った。

 熱い湯につかると、全身の疲れが湯のなかにとけだしていくような気がして、ほっとす

る。

 心安らぎ、休息が体のなかにみちみちてくる。

 夢彦は七日間のことを思い出した。

 長かったな、と夢彦は思った。

 休みの間、なにをしようとかと考えながら帰ってきたら、じいさんが迎えに来ていて、

なんだと思ったら高殿に連れてこられて、みどりさんを紹介されて、それからずっと毎日

色道の修行だったもんなあ。本で勉強ばかりしているときは、早く実践に入りたいとか思

ったけれど、それほど楽しいとか気持ちいいとかいうものじゃないな。疲れちまった。結

構色道をするのも、楽じゃないや――。

 ふいにだれかが入ってくる気配がした。

 湯煙の向こうから水音を立てながら湯船を歩いてだれかがやってくる。

「だれ? よしのさん?」

 よしのさんというのは、屋敷で働いている三十ほどの女の人だった。

 ゆいの母といっしょに屋敷の掃除や家事などをしていて、夢彦もずいぶんとお世話にな

っていた。

 夢彦はその、よしのさんだと思ったのだ。

 だが、返事はなかった。

 肌色か濃くなり、だんだんと姿が近づいてきた。

 太腿の間を隠した白いタオルが目に入り、肩まで伸ばした黒い髪が現れた。

「みどりさん……」

 突然浴室に現れたのは、みどりだった。

 隠していない乳房が双つとも、露になっていた。

 スイッチボタンのような乳首が双つ、夢彦のほうを向いていた。

「こんばんは。お久しぶりね」

 湯船のなかを歩きながらみどりは微笑んだ。

「突然だれかと思ったでしょう」

「うん。びっくりしたよ」

「そうでしょう。びっくりさせようと思って来たの」

「いじわるだな、みどりさんは」

「いまわかった?」

 二人はぷっと吹き出し、笑い合った。

「ほんとうはね、鏡君の背中を流しに来たの」

 と、夢彦と並んで肩までつかりながらみどりは言った。

「鏡君、とっても優秀だったから」

「ほんとにそう思ってる?」

「思ってるわよ。助手の子も感激してたもん」

「ななさん?」

「ななちゃんも、みきちゃんも。ななちゃんは特に思い入れが強かったようだけど。あの

子、鏡君にずっといかされっぱなしだったものね」

「あの人、すっごく感じやすいんだもん」

「鏡君が上手なのよ」

「そうなのかな」

「少しは自信持っていいわよ」

 みどりは微笑んでみせた。

「じいさん、なんか言ってた」

「ううん、なにも」

「あいかわらず無口なんだから」

「不満?」

「不満ってわけじゃないけど、なにか一言ぐらい言ってくれたらいいのに」

「大お師匠様にはなんにも言われないのが一番いいのよ。言われるときはなにかよくない

ことがあるときだから」

「でも、姿ぐらい現してくれたらいいのに。終わったって出てこないし。ひとりで布団の

なかに入ってぐうぐう鼾かいてるんじゃないか」

 くすっとみどりは笑った。

「そんなことないわよ。ただ照れ屋さんなのよ」

「そうなのかな」

「そうなのよ。大人って複雑なところがあるんだから」

 みどりはくすくすと笑いをもらした。

 夢彦は湯気が立ちのぼるのを見るふりをしながら、ちらりとみどりの胸を伺った。

 湯のなかでFカップの乳房がゆらゆらとゆれていた。

 夢彦はごくりと唾を呑み込んだ。

 湯船のなかで見るみどりの乳房は、ふつうに性戯室で見るのとずいぶん違っていた。

 やっぱり、おっきいよな、と夢彦は思った。

 悦子とか優香のほうがバストサイズはおっきいけど、ブラのサイズは変わらないもんな。

同じFカップだもんな。それに、なんてったって、大人のおっぱいだもんな。やわらかそ

うで、後ろから揉んだら持ちいいだろうな。

 そんなことを考えているうちに夢彦のものは大きくなりはじめた。

「気になる?」

 ふいにみどりはいたずらっぽい顔を向けた。

「いえ、べつに」

「正直に言っていいのよ。気にしてもらえるのって、いいことなんだから」

「じゃあ、気になります」

「正直でいいわ」

 みどりはくすくすと笑った。

 その目が下を向いていた。

 夢彦は慌てて股の間を隠した。

「さっきあれだけしたのに、もうおっきくなるなんて、ほんと若いのね」

「だって、みどりさんのおっぱいおっきいんだもん」

「ンフフ、さわりたい?」

 夢彦はうなずいた。

「じゃあ、背中向いて」

 夢彦が背中を向いたとたん、ふいにむにゅっと圧倒的なボリュームが押しつけられた。

 まるい双つの突起が肌をくすぐった。

 みどりの乳房だった。

「どう、気持ちいいでしょう」

 みどりは胸をゆさぶった。

 豊かなやわらかい質感がこすりつけられ、乳首がくすぐった。

 夢彦のものはますます大きくそそり立った。

 その夢彦のものを、みどりが握った。

 夢彦は思わず声をもらした。

「いま気持ちよくしてあげるからね」

  みどりは夢彦のものをしごきはじめた。

「ちょ、ちょっとみどりさん」

「なあに」

 みどりは胸をゆさぶってみせた。

 夢彦は吐息をもらし、夢彦のものはみどりの手のなかでぴくっと動いた。

「うふふ、しっかりおっきくなっちゃって」

 みどりは夢彦のものをしごきあげた。

「だめですよ、みどりさん」

「どうして」

「だって、人が」

「もうだれも入ってこないわ。わたしたちが最後だもの」

「でも」

「でも、なあに?」

 みどりはむにゅむにゅむにゅっと乳房を押しつけ、乳首をこすりつけた。

 夢彦は声をあげた。

「んふふ、鏡君の弱いところは知ってるんだから。おとなしくするの。たっぷりサービス

してあげる」

 みどりは夢彦のものを指でしごきはじめた。

 夢彦はうっとうなった。

 巧い。

 細い指で根元から快感をしぼりだすかのようにしごいてくる。

 そして、ときどきくるくると夢彦のものを回し、また指でしごきあげる。

 しかも、背中のほうでは胸をゆらし乳房を押しつけてくるのだ。

 夢彦はすぐにもたまらなくなってきた。

 みどりはシュッシュッとテンポよくしごいてきた。

「うふふ、気持ちいいでしょう?」

だめだよ、みどりさん」

「どうして? もう出ちゃう?」

「そうじゃないけど」

「じゃあ、出してあげる」

 みどりはますます巧みに夢彦のものをしごきあげてきた。

 そして、乳房をこすりつけてきた。

 夢彦はあうっと声をあげた。

 凄いテクニックで夢彦のものをしごきあげてくる。

「ああっ、だめだったらあ、みどりさん」

「うふふ、早くイッてね」

 みどりはしごくテンポを速めた。

 ごうっと性感がこみあげた。

 このままじゃ出てしまう――。

 夢彦は懸命に後ろに手を伸ばした。

 手がみどりの太腿に伸びた。

 しめた!

 夢彦は花びらを撫でた。

 みどりが体をくねらせた。

「だめよ、そんなことして紛らわせようとしたって。わたしのほうが経験が上なんだから

」

 その言葉どおり、みどりは有無をいわさぬ調子で夢彦のものをしごきあげてきた。

 性感が急激に高まった。

 夢彦はたまらずみどりの花びらをいじりまわした。

 みどりはンフンと声をもらし、夢彦のものをしごきまくった。

 あうっと夢彦は声をあげた。

 みどりはますます夢彦のものをしごきあげた。

 夢彦は声をあげながら、花びらを撫でまわし、クリトリスをいじった。

「あふんっ、やん、鏡君ったら、本気で来たわね。だったら、わたしも本気だしちゃうか

ら」

 シュシュシュシュシュ……。

 みどりはもの凄いテンポで指を動かした。

 夢彦のものをつかんだものを上下にふるわし、振動させた。

 そして、さらに、夢彦のものをぐるぐるとまわした。

 性感がごうっと上昇した。

 腰が勝手に浮き上がった。

 夢彦はうあああっと声をあげて、湯船のなかに精液を迸らせた。

(以下、つづく)


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