一番わかっていそうでわかっていない”自分自身”というものにスポットをあてた全10篇からなるアルバム。「1.永遠まで」は、恋をする |
にしても始める時期が遅い、ということはなくて人間生きている以上はまだまだ時間が残されているってことなんだよ、と優しく歌われた |
一編。喧騒も一瞬で収まってしまうような世界観を持つ曲です。「2.生きることの1/3」はとても興味深い曲。どんなにつらいことがあって |
もそれが人生のすべてではなくて、全体の1/3にすぎない。人を愛することや喜びが1/3、憎しみや悲しみが1/3、ならば残りの1/3はき |
っと笑顔でできてるはずさ・・・そう思って生きていけば、きっと実りあるものに出会える気がします。「3.夢の樹の下で」はムーディーな雰 |
囲気に彩られた”待ち合わせ”をテーマにした楽曲。「4.もうひとつの人生」は文字通り、自分に別の人生があったら・・・という人間にとっ |
て永遠のテーマとも言うべきテーマを軽やかなメロディーにのせて綴った楽曲。確かに「あの時ああしていれば・・・」と思うことってありま |
すよね。でももしその時今の自分が選択した道と別の道を行っていたとしたら、今の自分は存在してはいないわけだし、こういうこと考 |
える機会自体ないかもしれないってことを考えると、人間はいつも正しい道を歩いてるってことに・・・なるかな?(←はっきりせい(笑))。 |
「5.So
It's a 大丈夫 Day」は、”何とかなるさ”がキーワード(笑)。自分の中でどうこう考えたって、結局は何にも解決はしない。それより |
これから自分がどう動こうと”何とかなるさ”の精神で行けばホントに何とかなるもんさ!と歌われたポップな曲。なんだかとても勇気づ |
けられますね、4〜5曲目は。「6.大きな森の小さな伝説」は、今のこの国に必要なことが全て詰まってるんじゃないかな、と思えるほど微 |
笑ましく、そしてジーンと来る名曲。愛すべきものを当たり前のように愛する。自分の祖先が残してくれたものを自分が受け継いだから |
今の自分がいるんだ、という自覚。そしてそれを次世代の人間に引き渡してゆく責任。あまりにも結果主義になりすぎたこの国の行く末 |
に光をさす楽曲だと思います。「7.素直になりたくて」は自分自身を見つめた楽曲。素直になれないってことは、自分から世界を狭くして |
るにすぎない。それは他の誰でもない自分の責任。だから素直になりたい・・・これって人間として当たり前の感情だと思うし、なんか素 |
直になれないと損だよなって気にさせてくれる曲。でもまあ、実際は素直に思ってることを何でも言ってしまうのも、ちょっと違う気もする |
んですけどね(笑)。「8.Kana-shimi橋」は、成就されなかった恋を綴った切ない楽曲。でも実は成就されない恋の方がいつまでも永らえ |
るのではないか?とも思えるのです。そう思わせてくれたのもさださんの作品たちなんですけどね。「9.聖夜」は魂というものは決して滅 |
びず、たとえ肉体は死んでもその想いは残り続けるものなんだなと思わせてくれる優しく悲しい楽曲。人にとってたとえそれが故郷とい |
う場所ではなくても、自分が安らぎを覚える場所・・・そこが”ふるさと”になるのではないでしょうか?「10.夢のつづき」は、何を始めるに |
も遅すぎるということはない、何かを始めた時がスタートにふさわしい時なんだ!と力強いメッセージがこめられた曲。たった一度の人生 |
なのだから、あと一歩だけ歩いていこう・・・夢のつづきの先に笑顔あふれるみんなの顔があることを信じているから人はまた歩き出す。 |