12inch single
「太陽の破片」(1988/6/21)
Scrach of the Sun
 
あの事件からの復活となるシングル曲。
がしかし、彼を取り巻く環境は2年前とは大幅に変わってしまっていた。
この作品は、彼が唯一出演した歌番組で披露された曲。
獄中で書かれたといわれるその曲は、暗闇の中で優しさと希望に満ちてあふれていた・・・。
 
 
1. 太陽の破片  
 作品の中で「失望」「欲望」「絶望」と戦う自分を描いた彼にとって、この曲はとても大切な
ものだったんじゃないかな、と同時に歌うことがとてもつらいものだったんじゃないかなとも
思います。ただ正直に言いますと、このシングルのアレンジよりも彼が最後のステージに
立った『BIRTH』ツアーでのアレンジの方が好きです。”LIVE CORE”での彼はこの曲をもが
き苦しそうに歌っていたけど、『BIRTH』では確実に自分の中で消化していた感じがします。
     
2. 遠い空  
 彼が想いを込めて書き上げたのだろうけど、なんか世間一般のシンガーソングライター
が無難に書いたような詞のようにも感じてしまったんですよ。アレンジャーの違いによるも
のなのかもしれないけど、すごく聴きやすい曲です。だけど彼の作品としてはあまりにもボ
クの頭の中を素通りしていってしまうような、ちょっと寂しさを感じる曲でもあるのです・・・。

 

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