12inch single
「核(CORE)(1987/10/1)
Core / Twilight Wind
 
無期限活動休止ののち、長い沈黙を破って発表されたオリジナル・シングル。
しかしここには整然とプロデュースされた印象はなく
彼の中に埋もれていた不安や悩み、寂しさがそのまま出ている気がする。
活動休止前の混沌さが、ここまで引きずられている気もする歌。
 
 
1. 核(CORE)  
 ”何か話をしよう 何だかわからないけど・・・”とポツリポツリと誰かに語りかけるよ
うに始まる9分を越える大作。その後ピアノの旋律と共にだんだん盛り上がってゆき
そして大爆発を巻き起こす(笑)。”抱きしめて〜”のところからは特に「自分対社会」
みたいなものにこだわって描かれている気がするんです。タイトルの”核”という単語
は曲中に1度しか出てこないけど、単に「反核」の「核」という意味ではなく、「自分自
身の心=核」ということではなかろうか・・・。彼の正直な告白だよなあ。
     
2. 街角の風の中〜Twilight Wind〜  
 一曲目とは正反対なすがすがしい印象を受ける曲。ですが実は一曲目よりも深い
悲しみに満ちてる気がするのです。世の中の自分の目に映るすべてのものが、彼
にとって疑い深いものに感じられてしまう。たとえうわべではうまくいってるとしても、
裏側へまわればみんな足の引っ張り合いをしてる・・・というような、そんなひねくれ
た感情をこの曲に感じるのは、やはりボクがひねくれてるからなのだろうか?(笑)

 

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