11thアルバム
Snowdrop
99.12.8
 
1. Crying
2. ブルーの季節
3. Hug
4. White message
5. Two of us
6. 言葉にできない
7. passport to heaven
8. 風の休日
9. Rainbow, rainbow
10.あなたを愛している
11.東京
 
 
 
 
 白を貴重としたジャケットにうつむく彼女のモノクロの肖像が印象的な作品・・・なのですが、
まったくもって辛島さんには申し訳ないのですが、彼女のアルバムの中でこの作品が最もボ
クの耳になじまない・・・というか、今までの「辛島美登里」の音楽から無理に飛躍しようとして
いる気がする一枚なのです。残念ながら。なので、恋人の顔色をうかがいながら、彼と一緒
にお散歩する女性の揺れ動く心情が伝わってくる「2.ブルーの季節」と、オフコースのカバー
である「6.言葉にできない」以外の曲はすんなりと彼女の作品としては耳に入ってこないので
す。彼女が作った曲以外の歌を自分のオリジナル作品に入れてるところに、当時の彼女の
迷いが見えたようにも感じました。こういうことを書くなら書かないほうがいいと思うんですけど
でも彼女の作品群を紹介してる以上、ボクの煮えたぎるような情熱(←半分ウソ(笑))が書か
ざるを得ないと判断しました。ただ、この後カバーアルバムを挟んで発表された12thアルバム
「melting」は、はっきりいって彼女の数ある盤の中でも名盤中の名盤だと思っております。そ
の作品に通ずるまでの潜伏期間の作品だったと思えばこの作品も許せるような気がします。
この盤がお好きな方、ホントにごめんなさい。でも心に響いてこない以上、書けないもんは書
けない。けどそれでもこれだけ書かせてしまうところに彼女の歌の魅力があるように感じます。

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