3rdアルバム
『雪解けの頃に届く手紙』
2007.2.28
 
1. 時の停まった部屋
2. 永遠の約束
3. ハイヒール
4. 校庭に見つけた春
5. 全ては君のために
6. 夢の途中
7. 運命の向こう
8. 雨の日の仲直り
9. 悪魔の片想い
10.ビンタしたいヤツ
11.パリな僕
12.雪解けの頃に届く手紙
13.おやすみのうた
 
 
 
 
 
 雪解けの頃に届いた彼らの3枚目のオリジナルアルバム。とはいえ4〜5曲はシングルとしてすでに
この世に出ていたので、ちょっと寂しいかなって正直思ったアルバムでもあるのです。アレンジが劇的
に明るくなって、前向きなものになっているのもちょっと寂しいかなって理由(笑)。「もうこれ以上歳をと
らなきゃいつまでもかわいいのに・・・」っていう勝手な親心にも似た感情をもってしまう1枚となっており
ます(笑)。「1.時の停まった部屋」は1st時から彼らがもっていた「いなくなった愛すべき人」への想いを
綴った曲。華々しいアレンジに若き日のほろ苦さを感じてしまう「3.ハイヒール」、時の流れを感じるの
と同時に大好きな「君」の存在が遠く小さくなっていくような気がしてしまう「4.校庭に見つけた春」、イン
トロアレンジからその世界に惹きこまれてしまう「5.全ては君のために」は、君の寂しい心を少しでも埋
めたいと願う少年の心を描いた傑作。「8.雨の日の仲直り」はひそやかなアレンジで綴られた文字通り
の仲直りソング(笑)。時には過去に背を向けることも、前を向いて歩くためには必要なんだよね。アッ
プテンポな曲ながら考えさせられてしまう「10.ビンタしたいヤツ」。「きっとこの先も変わらずにいよう」
・・・そう言っていた友人の変わり果てた姿を目にした少年の悲しみと、変わらないヤツが進歩のない
ヤツだと思われてしまうことへの苛立ちを表現した楽曲。「幸せな未来だけ今は見ればいい」というフ
レーズが印象的な「11.パリな僕」。ボクも子供の頃から考えすぎな子だったけど、ホントそう思う。まあ
今だからわかるんだけど(笑)。ぜひ歌にしてもらいたかったなって印象のあるインスト曲「12.雪解けの
頃に届く手紙」を経て、明日にはきっといいことがあるよと歌った「13.おやすみのうた」へ。変わらなき
ゃワンパターンと言われ、変われば変わったで変化しすぎと言われ・・・アーティストってホント大変だ。
でも次のアルバムまた期待しちゃうぞ〜!っていうオーラを彼らは持っているんです。ボクにはね(笑)。

平川地一丁目 TOPページへ