「香りを文学の世界に」


~香りを文学の世界に~

源氏香(組香)
香を5包ずつ包みの香りを聞いた参加者は5本の縦線を引き、
同じ香りと思うものを線の上部に横線でつなぎ、
線の組み合わせにより、52のパターンの呼び名を源氏物語五十四帖から
結び付けたものが源氏香図です。

本金蒔絵源氏香図 (当館所蔵)
包みを取り出し、順番にお香をたいて香りを聞きます。
5回聞いた中で、どの香りが同じであったかを当てるお遊びです。
お答えの書き方は、
まず縦線を5本書き、右から順番に聞いた香りが同じ場合、線の上部を横線でつなげます。
このお答えを図にまとめたものを香図といい、52通りの香図に源氏物語のうち五十二帖の巻名が、
それぞれの図名となり、お答えに書きます。

組香の遊戯


上図では、香図の縦線5本は、縦線の1~4は同じ香り、縦線5は別の香り とした香図
お答えは、香図から源氏物語の第十九帖 薄雲(うすぐも)となります。

第十九帖 薄雲(うすぐも)】
思い悩む明石の上。藤壺の尼宮が崩御。
冷泉帝は実父が源氏だという出生の秘密を知る。

香りを文学と楽しむお遊びで、
なんともお洒落で風雅な遊びです。

 

テーマ道(どう)より


2024年03月15日