『 巨乳学園 』




 豊が峰の三日間――夢彦はいずみと真紀先生とのセックスに耽った。目が覚めれば挨拶

代わりにいずみのバストを揉みしゃぶり、乳首を吸って大きく引き伸ばしては激しく喘が

せ、深々と花びらの奥に突き入れては愛液をあふれさせた。午前中をテニスで楽しく遊び

過ごしたあとは――といってもその最中にセックスに入ることもたびたびだった――シャ

ワールームに入ってお互いの汗を流しあった。だが、たんに流し合うだけで終わることは

まずなかった。真紀先生もまじえていずみを攻めよがらせたこともあれば、逆に巨乳の女

二人にしゃぶり吸われ、悶えさせられたこともあった。夜も一日として早く寝ることはな

かった。

 そういうわけで、夢彦が鏡家に戻ってきて自分の部屋でまず最初にしたことは、眠るこ

とだった。夕方に帰り着いてそのままベッドに倒れ込んでから、夢彦はまる一日眠ってい

た。様子を見に来た使用人が去っていくその足音で、ようやく翌日の昼過ぎになって目が

覚めたのだった。

「ずいぶんとよく眠っていたのね」

 セルロイドの眼鏡が腕を組んで笑っていた。

 両手で抱え込んだ胸の谷間が、ブラウスの合間から豊かに顔を覗かせていた。

 夢彦の色道の師範――愛川みどりだった。

「豊が峰まで泊まり掛けで旅行で行ってたんだってね」

「う、うん」

 夢彦は上半身を起こした。

 みどりはベッドの脇に腰を下ろした。

「どうだった」

「よかったよ」

「そっちのほうを聞いているんじゃないわよ。あっちのほうよ」

 みどりの目の奥が光った。

「よかったよ」

「ほんと?」

「うん」

「何人を相手にしたの」

「二人だけだよ。先生とその後輩」

「みんなおっぱいの大きな子?」

「うん」

「それなら大満足ね」

 みどりの目は相変わらず夢彦をまっすぐ見つめたまま、妖しげに輝いていた。

「それで、みどりさんは何の用事で来たの? まだ勉強には早いみたいだけど」

「少し励ましてあげようと思って。ずいぶん勉強熱心みたいだから」

「そりゃじいさんの孫だもん」

 みどりはくすっと笑った。

「今週の金曜日に夏の技合わせがあるの。もちろん、鏡流だけでのものなんだけど、それ

にわたしと鏡君も出るの」

「ぼくとみどりさんが?」

 とっさのことに夢彦は大きな声を出した。

「技合わせがいろいろあるのは知っているわよね。対抗戦みたいにお互いが男と女を出し

合ってどちらが先に相手をいかせられるかを競ったりする技比べとか、シックスナイン戦

とか」

「それに出るの?」

「ううん、そうじゃなくて、愛の舞っていうものよ。男女一組を出し合って、どちらが高

い快感指数を出せるか競うっていうの、知ってるでしょう?」

「うん。でも、じいさんはうんって言ったの」

「大お師匠様が出なさいっておっしゃったの」

「なんでいきなりそんなこと考えたんだろう。豊が峰に出掛ける前はそんなこと口にしな

かったのに」

「さあ、大お師匠様のお考えになることはわからないわ。でも、それだけ鏡君が上達した

ことを認めてくださっているんじゃないかしら」

「そうなのかな。自分ではうまくなったなんて全然思わないけど」

「それがうまくなった証拠なの」

 みどりは顔を近づけ、微笑んでみせた。

 その微笑みに、夢彦は説得されたように表情をやわらげ、微笑みを浮かべた。

(以下、つづく)


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