「ごめんね、出しちゃって」 と夢彦は優香を抱いたまま謝った。 「ううん、いいの」 とすっかり満足した笑みを浮かべて優香は夢彦を見つめた。 「誘ったのはわたしだし」 「でも、ほんとうにだいじょうぶなの」 「うん。でも、妊娠したら結婚してね」 優香はいたずらっぽい笑みを浮かべた。 「ちゃんとするよ」 夢彦は優香をやさしく抱きすくめた。 「これで五度目だね」 「うん。鏡君は二度目ね」 「とっても気持ちよかったよ」 「わたしも。鏡君だけいかせるつもりだったのに、わたしもイッちゃった。鏡君って凄い のね。ふつうの人だったらもうとっくの間にイッてるところなのに」 「背負っているものが違うからね。それとも抱き抱えているものが違うからかな」 くすっと優香は笑った。 「またシャワー浴びなきゃいけなくなっちゃったね」 「いいよ、何度浴びたって」 二人はくすっと笑った。 そして、もとのブースに戻った。 「疲れなかった?」 と優香は夢彦を洗いながら言った。 「わたし、重かったでしょう」 「女の子はだれでも重いものだよ」 「だれにでもそう言ってるの」 「赤ん坊と幼稚園の子だけには言わないんだ」 くすっと優香は笑った。 そして背中にシャワーをかけはじめたが、あっと声をあげた。 「どうしたの」 「爪痕がついてる……ごめん、痛くなかった?」 「わからなかった。優香ちゃんのあそこ、とっても気持ちいいから」 「ごめんね。もし彼女がいたら浮気だってばれちゃうね」 夢彦はどきりとした。 そうだ。 そうだったのだ。 悦子がいたのだ。 「彼女、いるの」 「いや」 と夢彦はうそをついた。 「だったらいいんだけど。ねえ、もしいないんだったら、また会ってくれる?」 「え?」 「もうだめ?」 「そんなことないよ」 「じゃあ、また来週ここに来てね」 「うん」 「じゃあ、約束ね」 優香はふいにしゃがみこんだ。 なにをするのかと思ったとたん、夢彦のものをくわえこんだ。 「優香ちゃん」 「今日いっぱいしてもらったから、お返し」 「いいよ」 「だめ、わたしばっかりイッて悪いもん。そんなにうまくないかもしれないけど」 優香は夢彦のものを口でしごきはじめた。 たしかに、優香の舌遣いはぎこちなかった。 それでも、懸命に夢彦をいかせようという気持ちはひしひしと伝わってきた。 優香は夢彦のものをしゃぶりあげて大きくすると、溝を舐めはじめた。 チロチロと尿道口や亀頭をしゃぶりはじめた。 烈しい掻痒感と快感がさきっぽを走った。 夢彦はうっとうなった。 優香は両手でやさしく夢彦のものを握って激しく舐めまわした。 夢彦は気持ちよくなってきた。 たえようと思えばたえられると思った。 けれども、それをすれば優香に申し訳ない。 自分をいかせられないと知ったら、優香はきっと悲しむだろう。 「優香ちゃん、もっと舌を押し当ててグルグルと舐めまわして」 優香は言うとおりにした。 「そう……上手だよ……袋のほうも握って」 優香は夢彦の言葉に従った。 「気持ちいいよ、優香ちゃん……もうそろそろ出そうだ」 「はやくイッてね」 と優香は夢彦の頭にキスした。 そしてまたグルグルとしゃぶりまわした。 「アア……ほんとうにイキそうだ……優香ちゃん、思い切り吸って……」 優香はちゅぼ――っと吸い上げた。 「アアッ……そうっ、もっと強く吸いあげてっ」 優香は渾身の力をこめて夢彦のものを吸い上げた。 クチュウウウウウウウッ! 凄まじい音が鳴った。 「アアッ……イイッ……優香ちゃんっ……」 優香はめちゃめちゃに夢彦のものをしゃぶりまくった。 強烈に吸いあげまくった。 夢彦はア――――ッと叫ぶと優香の頭をつかみ腰をひくつかせ、優香のなかにぶちまけ た。白い奔流があふれまくった。優香はごくごくと夢彦の歓喜の洪水を呑み込んだ。そし て、最後の一滴まで呑み込み、夢彦のものをチュウウッとしゃぶりあげると、顔をあげた 。 「鏡君の、呑んじゃった」 と優香は笑顔を向けた。 「とって気持ちよかったよ」 と夢彦は優香の唇にキスをした。 精液の匂いがしたが、夢彦は気に掛けなかった。 「ほんとに気持ちよかった?」 「うん。優香ちゃんって、結構素質あるんだね」 「ほんと?」 「うん。人を悦ばせようっていう気持ちがあるもん。それが一番の素質だよ。もっと練習 したら凄くうまくなるよ。きっと、おれ優香ちゃんの舌遣いにいきまくりになるよ」 「わたし、がんばって練習する」 と優香は言った。 「だから、いろいろ教えてね」 夢彦はもう一度優香に接吻をした。 長い接吻だった。 精液の香がしたが、二人にはそんなことは関係がなかった。 心をたしかめあえれば、それでよかったのだ。 唇を離したときには、優香は安らいだうっとりとした表情を浮かべていた。 それは、まるで天使の表情だった。