夢彦は絶頂感を迎えた悦子をやさしく抱き留め、キスをしてやった。 「先輩、わたし……」 「イッたんだよ」 と夢彦は額に唇を当てた。 「とっても、かわいかったよ」 「ごめんなさい……凄い声出しちゃって」 「いいんだよ、気持ちよくて声を出すのはいいことなんだから。決して悪いことじゃない んだ」 「でも」 「だいじょうぶだよ、ここじゃ外には聞こえないよ。ずいぶんと丈夫な扉みたいだし、防 音にもけちっていないみたいだから」 夢彦はにっこり微笑んでみせた。 「とってもかわいかったよ」 「先輩……」 夢彦はつやつやと濡れた唇を覆った。 つんつんと舌で唇をつつき、悦子のなかに入った。 やさしく舌を絡ませ、悦子の舌を吸った。 悦子はうっとりとして夢彦に舌を預けた。 「先輩……わたし……」 「なに?」 「好き……」 悦子は夢彦の首に抱きついた。 「わたし、先輩のこと好き……大好き……」 「おれだって嫌いになるはずがないよ」 悦子はぱっと目を輝かせて夢彦を見た。 「じゃあ、先輩」 「いいよ、付き合っても。だって、こんなにかわいくておっぱいのおっきな子っていない もん」 「先輩!」 悦子は激しく夢彦に抱きついた。 乳房がまたTシャツの胸にこすりつけられた。 「ほんと言うとね」 と夢彦は微笑んで悦子の背中を抱きながら言った。 「悦子ちゃんのことは知ってたんだ。会ったことはなかったけど、真紀先生が二年生です っごくおっぱいがおっきくてすっごくかわいい子がいるって紹介してくれたんだ」 「そのとき、どう思いました?」 「会ってみようかなって。ほんとう言うと、凄く会いたかったんだけど」 悦子はうれしくなって激しく抱きついた。 「わたしも、すっごく先輩に会いたかったんです。わたし、すっごく先輩に憧れてたんで す。先輩ってすっごくかっこよくて、やさしそうで、わたし、ずっといっしょに話せたり ら、二人きりになれたらって思ってたんです」 「どうして話しかけなかったの」 「だって、先輩、絶対彼女がいるって思ってたんです」 「がんばって話しかけたらよかったね」 「でも、あがって話せなかったと思います。わたし、すっごくあがっちゃうんです」 「今日はそうでもなかったみたいだったね」 「わたし、夢中だったんです。真紀先生はだいじょうぶだって言ってくれたんですけど、 もの凄く不安で、半分だめだって思ってたんです」 「それであんなふうに後ろから抱きついたんだ」 「あれは……真紀先生がそうしろって言ったんです」 悦子は赤くなりながら言った。 「鏡先輩はおっぱいのおっきな子が好きだから、ほんとうに好きならそうしなさいって」 「あれは、すっごくよかったよ。おっぱいが凄く気持ちよくって」 悦子はくすっと笑った。 「先輩って、ほんとにおっぱい好きなんですね」 「好きだよ」 「わたしのおっぱいも、好きですか?」 「大好きだよ。だって、とってもおっきいし、とっても気持ちいいもん」 悦子は微笑みを浮かべ、夢彦に抱きついた。 「先輩、もっときつく抱いて」 夢彦はぎゅうっと悦子を抱いた。 Fカップの乳房がますます激しく押しつけられた。 乳首がぐりぐりとこすれた。 「わたし、ずうっと自分の胸がいやだったんです。小学校のときからずうっとおっきくて 、みんなにからかわれてたんです。体育のときもみんなにじろじろ見られたりして、すっ ごくいやだったんです。だから身体測定も大嫌いだったんです。いつもどうやって休もう かって考えてたりしてたんです。でも、そのときはまだそんなにいやじゃなかったんです 。ただ胸の小さな子がうらやましかっただけだったんです。でも、六年生のときに、すっ ごく好きだった人が、男の子だけで話しているときにわたしの話が出てきて、あんなホル スタインみたいなのいやだって……」 悦子はふいに黙った。 唇を噛みしめ、低く嗚咽した。 目尻から涙があふれ、こぼれ落ちた。 夢彦は頭を抱きよせ、髪をやさしく撫でてやった。 悦子は嗚咽しながら話をつづけた。 「それで、わたしすっごく悔しくて、一つ下のサイズのブラを買ってきて小さくしようと か思ったんですけど、全然小さくならなくて、それでどうしてこんなふうに生まれちゃっ たんだろうって、みんなふつうの胸なのに、どうしてわたしだけこんなのって思ったりし て、もういやでいやでしかたがなかったんです。新体操部に入ったのも、新体操をしてい る人ってすっごくスマートだから、自分もしたらなれるかなって思ったからなんです。で も、全然そうならなくて、わたし、もうあきらめてたんです。だから、鏡先輩を好きにな んたときも、わたしみたいな子なんか好きになんてくれるわけがないって思って……」 「ごめんね、サイズを聞いたりしちゃって」 夢彦は悦子の頭をかき抱き、頬を寄せた。 「知らなかったっていってすまされることじゃないもんね。ほんとうにごめんね」 「ううん、いいんです」 悦子は涙顔に微笑みを浮かべて首を振った。 「だって、胸のことをほめてくれたのって、男の人では先輩がはじめてだったんです。女 の人は、ゆいちゃんとか真紀先生とかいたんですけど」 「ゆいを知ってるの」 「友達なんです。一年二年と同じクラスで、ゆいちゃんも胸おっきいから、それでか知ら ないけれど友達になって。わたしの胸のことをほめてくれたの、ゆいちゃんがはじめてな んです。わたしが胸大きいからいやだって言ったら、いいじゃないって。悦子のおっぱい ってうらやましいって、そう言ってくれたんです。わたしは、自分の胸いやだっで思わな いのって聞いたら、いとこのお兄ちゃんが、ゆいのおっきい胸好きだって。おっぱいのこ とでゆいをいじめるやつは、みんなやっつけてやるって言ってくれたから、なんともない んたって話してくれたんです。真紀先生にも、女の子のおっぱいってのはふくらむように なっているんだから、大きいのはいいことなのよって励まされたりしたんですけど、ゆい ちゃんの話がすっごく頭に残っていて、それで、鏡先輩のことずっと憧れてたんです」 悦子は夢彦の肩に頭を預けた。 夢彦は悦子の髪をやさしく撫でてやった。 「いまでも、自分の胸は嫌い?」 「いまは、好きです。先輩が好きだって言ってくれたから。でも、これ以上大きくなるの はあんまり」 「いや?」 「うん」 「おれは好きだけどな。おっきい胸好きだもん。悦子ちゃんなら、おっきくなってもきれ いなままだよ。悦子ちゃんのおっぱいって、おっきいのにすっごく形がよくてかっこいい もん。とってもきれいなおっぱいしてるよ」 悦子はうれしそうに頬をゆるめ、夢彦を見た。 「先輩」 「なに?」 「もう一度さっきのしてくれます?」 「してほしい?」 悦子は恥ずかしがりながらうなずいた。 「特にどこをさわってほしい? 正直に言ってごらん」 「そんな、いや」 「どうして」 「だって、恥ずかしいもん」 「恥ずかしがることなんかないよ。おれの好きなところだろう?」 悦子はうなずいた。 「大きな声ではっきりと言ってごらん」 「でも」 「言ってくれたら、おれ、もっと悦子ちゃん好きになっちゃう」 悦子はうれしさと恥ずかしさいっぱいの笑みを浮かべた。 「どこをさわってほしいの?」 「おっぱいです」 夢彦は微笑みを浮かべ、悦子の額にキスをした。 「だから悦子ちゃんってかわいい。たっぷりおっぱいさわってあげるからね」