『 巨乳学園 』



 夢彦が保健室を出ていったあと、真紀先生は部屋の一部を遮っていた白いベッド用のカ

ーテンを引いた。

 眼鏡の女の子が立っていた。

 セーラー服の胸が、中学生とは思えないほどふくらんでいた。

 だが、弥生ではなかった。

 左目の下に、小さなほくろがあった。

 真紀先生と同じように前髪が垂れかかっていたが、後ろ髪は違っていた。

 真紀先生より長いセミショートで、肩にやんわりとかかっていた。

 そして、光の輪が頭に輝いていた。

「どうだった、ずっと見ていたご感想は」

 真紀先生は女の子に近づいた。

「気に入った?」

「先生、すっごく感じてたみたいね」

「ふふふ、そうでしょう? すっごく気持ちよかったんだから。鏡君ってほんと凄く上手

なのよ」

「それに凄くタフね。五回も出してピンピンしてるんだもの」

「中学生なら五回ぐらい平気よ。はじめてのときなんか、九回も出したのよ」

「先生も悪い人ね」

「いいじゃない、お孫さんのお勉強のお手伝いをしてあげたんだから」

「わたしもお手伝いしようかな」

「あら、郁子ちゃんもしたくなった?」

「だって、かわいいじゃない。それに、お孫さんとなんか、なかなかできないもの」

「それだけかしら」

「まさか」

 と眼鏡の女の子は笑った。

「ほんと言うとね、わたしも気持ちよくなりたくなったの。だって、先生凄く気持ちよさ

そうなんだもの。ほんと悔しいくらい」

 真紀先生はくすくすと笑った。

「いますぐ追いかけて誘ってみる?」

「それもいいけど、今日は我慢する」

「やせ我慢はしないほうがいいわよ」

「いいの。疲れていない彼としたいもの」

 真紀先生は笑った。

「あまり疲れさせちゃだめよ。鏡君だって勉強があるんだから」

 女の子はくすっと笑って答えた。

「勉強は疲れるものでしょう? 違う、先生?」

 真紀先生は唇に笑みを浮かべた。

「いい話を期待してるわ」

 眼鏡の女の子は微笑んで保健室を出ていった。

(以下、つづく)


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