自衛隊機が墜落した。
乗っていたのは
飛行時間5000時間以上のベテラン空佐2人。コクピットに煙が発生した、という通信内容からしてマシントラブルだろう。民家の多い場所を避けて入間基地へ戻る途中の事故だった。
最後の通信は
《緊急脱出する》。
だが、二人は遺体で見つかった。
有楽町線・東武東上線は午後2時20分まで停電。
川越は午後5時まで停電。
80万世帯が停電するという、史上2番目の事件だった。
今回の自衛隊機墜落事件は
悲しい事件である。
第一に、
二人の殉職者を出したということ。
第二に、事故回避に努めたにもかかわらず、大事故を引き起こしてしまったこと。大停電は、
二人の本意ではなかったはずだ。
だが、マスコミの報道調子はなんなんだ。
「事故現場から民家までわずか100メートルです」。
おれが自衛隊擁護論者からなんかもしれんが、わざわざそのようなディテールを発表して
反・自衛隊論に加担しているように聞こえる。
《自衛隊は邪魔だ》
《日本に軍隊はいらない。迷惑なだけ》
そういう
マスコミの声が聞こえてくるような気がする。そんなに自衛隊に悪者イメージをつけへんでええやん。おれは悔しいよ。