◆似合う服? 99.10.27



 雨降るたびに深まる
。一雨ごとに、だんだんと寒さを増して冬に近づいていく。

 童話の世界ではキリギリスは寒さで飢え死に、アリは蓄えとともに地下に潜伏、春を待つ、ということになるのだろうが、人間の場合は衣替えをすることになる。

 そこでいきおいお店に出かけたときに問題になるのが、新しく買おうとする服が自分に似合うか、似合わないかなのだ。が、実はこれ、ほとんどの人が勘違いしてたりする。

 似合う/似合わないって判断。

 わざわざ似合わねえ服着ようと思う天の邪鬼はいないから、みな似合うものを求めているつもりなんだけど、似合ってなかったりする。ファッションとしていけてなかったりする。

 なぜ?

 本人がタサイから?

 ピンポ〜ン!

 なんて、うそです。そんなことを言ってはどつかれます。本人がダサくなくても、30でスモックを着て似合うやつはいません(笑)。

 答えは、本人の脳にあります。別に頭が悪いと言いたいわけではないよ。

 似合う/似合わないで、服を選んでいるつもりでしょ?

 でも、それってファッションとしてよい/悪いって判断して選んでいるわけじゃないのよ。自分がいいと思っている自分像に合う/合わないで判断しているだけなのよ。だから、店員さんが「これ似合いますよ」と持ってきても、しっくり来なかったりする。

 そりゃ、当たり前だ。

 店員さんが持って来た服は、ファッション的にはいいものなんだろうけど、自分がいいと思う像から離れてしまっているんだもん。

 でも、だからって拒絶してたら自分の可能性狭めることにならないか? 遊び人風に見えるからっていっても、それが似合うのなら着てみりゃいいじゃん。そうすりゃかっこよくなるし、自分の可能性広がるぜ。なにも自分が「かっこいい」と考える思い込みのなかに閉じこもる必要はない。

 いつも冬になるとジーンズ、チェックのシャツ、ジャンパーのあなた。思い切って違う色、違うファッションを着てみたら?

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