◆暴力としてのセックス 99.10.24



 セックスって、基本的に
攻撃本能だと思うんだよな、おれ。

 もっと言ってみりゃあ暴力

 特別に親しい関係だからこそ、それが暴力にはならずに合意のセックスになるんであって、赤の他人にやっちまったらそれこそ犯罪

 他人には禁止されるけど親しい恋人には許されるってことは、本質が暴力だからなんじゃないかな。

 もちろん、だからって、セックスがだめとか、本質的に汚れているとか、レベルの低いやつだとか、そういうこと言いたいんじゃない。おれは暴力ってものをニュートラルな意味合いで使っている。ちょうど科学技術が、使い方で毒にも薬にもなるように、暴力も使い方でそうなるってこと。

 セックスの本質が暴力だっていうのも、そういう意味での話。

 暴力だからこそ、それを行う相手によって、愛の一時となったり、性犯罪になったりするんだよね。

 だって。

 セックスのとき、相手の感じるところをいじめたりするのって、なんか攻撃的だもんな。ありゃ、攻撃性の転化だよ。


 からかいもまた、攻撃性の転化だと思う。ある意味(ニュートラルな意味での)暴力ね。。

 親しい関係だと、結構きついこと言えるもんね。もちろん、最低限のルールはあるけど。

 からかいの言葉って、攻撃性が高いからさ。親密でない相手に言うと、喧嘩売ってることになるんだよな。

 すげえセックスに似てるでしょ?

 恋愛関係にあるってことは、親しさゆえに攻撃性をぶつけられるってことなんだよな。

 セックスってコミュニケーションだっていう言い方あるけど、そうじゃない気がする。本質的には攻撃性なんだと思う。それがコミュニケーションだとか、恋愛の延長であるとかいうのは、文化的に習得されたことなんじゃないかな。言語がなけりゃ、セックスなんてただの本能よ。

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