◆アニメという防壁 99.9.4



 
アニメという防壁

 二次元というやわらかな世界。あたためられ、去勢された現実(=リアリティ)。

 この世界では、学校や社会と違って脅威が削がれている。面と向かって人から攻撃を受けることも、傷つけられることもない。合唱するような妙な平和。その甘ったるさが、子宮的ぬるさが、世間の人に、アニメを子ども向けのものと認識させてしまうのだ。

 なぜなら、子供とは、ぬるめられた現実のなかで生きている弱い存在だからだ。

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