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Mini front view


以前のオレはカムもヴァルヴもたくさんついているほうが絶対エライと信じていた。
ところが現在付き合っている仲間達はDream50を除いてみんなOHVの超プリミティブなしろもの。
まあスペック至上主義から味わい第一主義へと成熟したってところですかね。

ここ十年来MINIは非常に気になる存在だった。
と言うのも、このちっちゃいボディから発するホンモノの存在感はなかなか他にはなかったから。
一つ一つの面がパンッと張ってて、どこもかしこもがギュッと中身つまっているようなこの迫力は
いつみてもドキドキするほどの喜びを与えてくれる。

なんで国産は何もないとは違うこのシンプルな造形が出来ないのかなあハァ〜とためいきがでる。
大体、最近の車はデザインしすぎだと思う。変に余計なラインが乱れ飛んで

ふにゃふにゃブヨブヨの面構成は見ていてキモチ悪くなる。
これは単に好みの問題では無いような気がするんだけどナア。

その点AUDIをはじめ最近のドイツ車のデザインは妙〜にイカシテル。
まあBMWのM5にしろAUDIのS6にしろなんで1000万円を超えるようなクルマが
鋳鉄のシングルアクションキャリパーなんだよっ、いまどき国産2リッターのクルマだってブレンボ製
デュアルアクションのでっかいアルミキャリパーついてんのドイツ人知ってるのかネ。って思うけど。

ともかくそれらのドイツ車は丸っこく見えるけれども、実は弓と弦の関係のように
ひとつピンッと張った直線が基調にナッテいる。だからクルマ全体に張りがある。
さすがバウハウスに育まれたデザイン感覚だぜ。って思う。

国産のクルマたちもよい所はたくさんある。
壊れにくいし安全にも燃費にも気を使って造られている。
でも、いつまでも付き合ってゆきたいと思わせる魅力がオレには感じられない。

そのオレにとっての魅力とは造り手のコダワリに他ならない。



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