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〜た

1086 「抱きしめたい」 徳永英明 03/06/24
A「radio」(86/8/21))
 海岸線を車で飛ばすひとりの男。そして隣には大好きな君がいる、はずだった。疾走感あふれ
るロックチューンなのですが、愛した人を失った悲しみが同時に蘇ってくるような曲です。夏の日の
思い出。去年は隣にいたはずの人が今年はいないっていうシチュエーションは、なぜこうも人の心
をセンチメンタルにさせるのでしょう?(笑)抱きしめたくてもそれができない悲しみがそこにあります。
1595 「抱きしめたい」 Mr.Children 04/11/17
A「Kind of Love」(92/12/1)
 この歌に出てくるふたりはただ単に出会って単純に恋に落ちたのではなくて、何度も恋に落ちて
は傷ついてその紆余曲折の末に出会ったふたりなんだろうなって感じがします。だからおおっぴろげ
に両手を上げて「抱きしめたい!」っていうのではなくて(笑)今まで受けてきた彼女の心の傷をも
含めたすべてを「抱きしめたい」と彼は歌ってる。優しいメロディーとともに詞が響いてくる一曲です。
1942 「抱きしめて」 SION 05/12/30
A「抱きしめて」(95/11/22)
 何らかの理由でいっしょにはいられない恋人たちの悲しみを綴ったバラード曲。「やるエサなんか
何もないよ」と言っても自分から離れていかない公園のハトたち。ふたりの関係ってそんなハトたち
に似ているのかもしれない。ふたりがいっしょにいたからって何がどうなるというわけじゃない。でもそ
れでもやはり離れられないふたりの関係。この人の歌はホント人間心理の奥底を突いてくるなあ。
752 「タクシードライバー」 中島みゆき 02/07/17
A「親愛なる者へ」(79/3/21)
 恋を失った時に逆に明るく振る舞ったり飲み明かすってことがあったんですが、その瞬間はそれを
忘れることができても、いざひとりになった時にどうしようもない孤独感に襲われることがありました。
そんな時にこの曲に出てくるような見ず知らずのタクシー運転手のおじさんの表には出さない優し
さにもし触れたら・・・悲しみをくれるのが人間ならば優しさをくれるのもまた人間ですよね。いいな。
2263 「DAKE-DO」 松坂晶子 06/11/16
A「夢をあきらめない」(94/6/17)
 誰も自分からは傷つきたくはない。だから本心を隠して取り繕うように言い訳を言ってみたり強
がってみたりする。でもそれは裏を返せばそんな自分のすべてを包み込んでくれるような存在を求
めているからなんですよね。自分ひとりで自分を知ることはできない。他人がいて他人を通して初
めて自分自身という存在を知ることができるのかもしれない。そんな思いが込められた壮大な曲。
1386 「抱けないあの娘」 ユニコーン 04/04/22
A「PANIC ATTACK」(88/7/21)
 出会った時は誰もがうらやむようなスリムな彼女だったのに、付き合っていくうちにだんだん体重が
増えてって・・・他の娘に目がいっちゃうんだけど、でも目の前の太った彼女に愛情持ってるしってい
う初期のユニコーンらしい他のアーティストの作品にはあまり見受けられないシチュエーション(笑)
最初吹き出しちゃいそうになりましたがこの悩む二人もひとつの「愛のカタチ」なんですよね、きっと。
2600 「たしかなこと」 小田和正 07/10/19
S(05/5/25)/A「そうかな 〜相対性の彼方〜」(05/6/15)
 哀しみは毎日休む間もなく次から次へとやってくる。だから人は些細な幸せに気づかず「なんて
自分は不幸なんだろう」と決め込んでしまう。う〜む、耳が痛い言葉です(笑)。哀しみでできた傷
は消えることはない。でもその傷を自分から薄くすることはできると思うのです。そのチャンスは、これ
からの人生の中にきっといくつもあるはず。そして生きてゆく中にこそ、きっと”たしかなこと”はある。
2958 「確かなものは闇の中」 B'z 09/01/24
A「RISKY」(90/11/7)
 ムーディーな大人の雰囲気漂うサックスフォンが印象的。暗く深い闇に心を閉ざした大人の男女
の営みが描かれた曲なのですが、彼らの音楽エッセンスのすべてが濃縮されたような濃いアルバム
『RISKY』の中でも異彩を放っています。どうやっても満たされることのないやるせなさが切ないので
す。まったく曲に関係ないですがこの曲聴くと大学受験に苦悩してたことを思い出しますね(笑)。
1893 「ダスキング」 ゆず 05/11/11
A「ユズモア」(02/3/6)
 一番の歌詞の”まるでロッキー「エイドリアーン」なんつって”と、二番の歌詞”「コンビニでチンした
海老ドリア食べて」って韻の踏み方が絶妙で笑える。ある意味曲調に落ち着きがないというか、あ
る一定の場所だけにとどまっていられないような、そんな若者たちの日常を歌ったアップテンポな躍
動感あふれる作品。だけど、このとんでもないような突き抜け方も彼らの魅力のひとつなんだよな。
2729 「ダスティンホフマン」 ゆず 08/04/08
A「リボン」(06/1/18)
 以前好きだった彼女が結婚する、そんな知らせを受けた青年がその恋が終わってるにもかかわ
らず、なぜか落ち着きを隠せずあたふたし始める様をとらえた曲。もし僕が映画『卒業』のダスティ
ンホフマンだったら、きっと教会まで君を奪いに行くのに・・・なんて、実際にはできもしないことを歌
にしてる青年がすごく等身大に感じられて、切ないけどどこか温かさを醸し出してる気がします。
2704 「訪ねてもいいかい」 河島英五 08/03/13
A「LIVE てんびんばかり」(77/12/21)
 ひとり暮らしの女性を遠くから見守る男の優しさを描いた一編。彼女は狭い部屋でひとり悲しみ
に暮れ、いつの間にか眠ってしまった。そして目を覚ました彼女はいつしか夜の静けさと自分の寂
しさを重ね合わせる。「馬鹿なことはしないでおくれよ」って一節に、彼女の悲しみをどうにもしてあ
げられない男のやるせなさがあらわれています。つらいんだけどでも温かい、そんな優しい歌です。
1256 「たそがれ」 オフコース 03/12/13
S(85/5/22)
 黄昏時の家路を急ぐ人波の中にいると、とてつもなく淋しくなることがあります。それは自分がこん
なにも悲しみや淋しさを抱いているというのに、みんなそれに無関心でまるで自分の存在がみんな
に否定されてるかのように思えるからかもしれない。逆にいえば、その波の中にいることで自分が自
分ではなくなるような気がするとも言える。だけどそれは現実逃避って言葉とはまた違うんだよな。
2014 「黄昏の図書館」 南野陽子 06/03/12
A「ヴァージナル」(86/11/1)
 去年まであの席で勉強していたあの人。でも今年はもういない。私は読んでいる本のページをめ
くることができないくらい、あなたが気になってた。目指してた大学に進むことはできたのかな?あな
たが借りた本をこっそり借りて、名前だけは知ってたの。そして、私だけ恋していたの。そんな女の子
の成就されない恋物語。いいですこういう青春って。男だったらきっと絵になんないだろうけど(笑)。
2884 「黄昏を追い抜いて」 辛島美登里 08/11/11
A「Gentry」(89/7/25)/A「ZINK WHITE」(91/10/25)
 この助手席には私以外の別の女性が乗ってることは知っている。この車を降りた瞬間にあなたと
別れることになることもわかってる。でもせめて別れ際ぐらいは夕焼けを背に浴びて美しく恋を終わ
らせたい。そんな願いを抱えた女性の悲しみを綴った作品。もちろんそれは彼女の本当の意志で
はなくて「本当は、できることなら私はあなたと別れたくない」という想いの裏返しなのだろうけど。
4410 「黄昏を止めて」 徳永英明 14/01/15
S(11/4/13)
 確かにあの時君を愛していた。あれからかなりの時間が経った今も同じ気持ちでいるはずなのに
ふたりの間に流れた年月が素直になることを邪魔している。「黄昏」とは「老い」をさしているのだろ
う。若き日に時間を戻すことはできない。でも君に対する気持ちはいつまでも持ち続けることができ
るはずさ。かつての名曲『心の中はバラード』をモチーフに作られた、彼らしい”オリジナル曲”(笑)。

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