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〜ふゆか

799 「船を出すのなら九月」 中島みゆき 02/09/02
A「生きていてもいいですか」(80/4/5)
 「九月」っていうのは一年のうちで一番季節を限定しづらい月なのかもしれませんね。基本的
には「秋」ですがいつも残暑で暑いし、かといって「秋」の入り口であるから人々はどちらつかずの
想いをこの月に抱いているのかもしれません。そんな「九月」が「人や愛を捨てる最良の月だ」と
いうことを歌ってるとんでもない歌です(笑)。なのですが、なぜか不思議と魅了される曲ですね。
1320 「吹雪」 中島みゆき 04/02/16
A「グッバイガール」(88/11/16)
 吹雪が吹きすさぶようなアレンジは瀬尾一三氏の真骨頂。ここでの”吹雪”とは単に雪のこと
ではなく、この今の社会状況を危惧する風のことじゃないかな。この抽象的な表現がリスナーに
さまざまな想像を与えます。疑うブームや楯突くブームが過ぎ去った後、静かになったその日に
雪は降るだろうと彼女は無表情で歌う。その日とはいったいいつのことをさしているのでしょう?
4555 「父母唄」 GReeeeN 14/06/09
A「塩、コショウ」(09/6/10)
 ひとりで大人になった顔をしてる人ほど親に迷惑をかけてきた人じゃないか。それに気づくのが
早いほど後悔の度合いも少なくなっていくんじゃないかな。確かに思春期というのは親の干渉が
うざったく思える時期。一緒に歩くのがイヤだ、とかね。でもある時期に、そう思う方がよっぽど子
供だと気づきました。だから親の愛を受けられぬ今の世の一部の子供たちがとても不憫ですね。
1953 「踏切」 ゆず 06/01/10
S「センチメンタル」カップリング曲(99/8/18)
 舞台は8月の風が吹く踏切の前なんですけど、どうも冬に聴いてもすごく伝わってくるものがあ
ある作品なのです。頭の中がまっ白になるまで考えたい。でもいくら考えても変わるのは頭の中
での幻想であって、現実はちっとも変わらない。ただここに僕が生きていて、こうして踏切が開く
のを待っている。それだけは現実。虚しさを感じつつここで生きていこうとする意志を感じます。
3675 「フューチャー」 スネオヘアー 12/01/11
A「カナシミ」(05/12/7)
 タイトルとは裏腹にとてつもなくやるせなさを感じさせる曲。いつからこんな二人になってしまっ
たのだろう?昔は君を振り向かせようとありとあらゆる言葉で気をひこうとしていたのに、今じゃ
その言葉も虚しく宙に散っていくだけ。もっと本音の部分で君と接したいのに。そんな男の心の
葛藤が小気味よくも切ないメロディーに乗ってるから、いい意味で余計タチが悪いのです(笑)。
519 「冬が来るまえに」 オフコース 01/11/18
A「SONG IS LOVE」(76/11/5)
 秋から冬へと季節が移り変わるその情景がこの曲を聴くとはっきりと目に焼き付く。自然の流
れの中での「幸せ」というものにうずもれてゆく自分がいやになったのだろうか?とてつもないさび
しさを感じてしまうのはオフコースのマジックであろう(笑)。そして間奏に入る何とも言えないピア
ノソロが聴く者の心を締めつけ、その世界へ引きずり込みます。ああ、もう冬はすぐ目の前に。

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