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〜ほ

2719 「炎」 稲葉浩志 08/03/28
A「志庵」(02/10/9)
 人は何かを手に入れるたびに、また何かを欲しがり始める生きものだと思います。だから夢に見
ていた「平和な日々」をいざ手に入れられたとしても、そのとたんにその平和さに退屈を感じ始め
て、その平和をぶち壊しにかかる。そうやって時間は経ってゆくような気がします。この曲を聴いて
ると、人の一生ってある意味そんな堂々巡りの繰り返しなんじゃないかなって感じてしまいます。
1815 「炎」 長渕剛 05/08/25
A「JAPAN」(91/12/14)
 アルバム『昭和』に収録された『激愛』、『JEEP』に収録された『海』、そしてこの曲は彼の楽曲
の中でも情事を特に生々しく描いている。だけどこれらの楽曲を聴いて感じるのはいやらしさでは
なく、進んでも進んでもたどり着かないことへの深い悲しみなんです。人の望みに終着点はない。
たとえたどり着いたとしても、人はまた別の場所へ向かう。生きてることへの哀しさを感じますね。
1120 「炎と水」 中島みゆき 03/07/28
A「歌でしか言えない」(91/10/23)
 男と女の関係を「炎と水」に見たて綴られたこの曲を聴いてると「男はその情から相手を癒せる
けど自身を癒せない。女は想いを貫くがその強さのために自身を癒せない」と感じる。正反対の
両者だけど似てるところもあって互いに必要不可欠と歌う彼女の姿勢が強く感じられる。ひとり
で両方持つことはできない。だから支え合うことが必要だと、時に優しく時に力強く彼女は歌う。
4298 「炎の戦士」 世界の終わり 13/09/25
A「ENTERTAINMENT」(12/7/18)
 あそこに到達さえすればきっと幸せになれる。若き日にこう感じ一生懸命がんばってきたはずな
のに思い通りにならず一向に幸せの実感がわいてこない。それは人生の宿命というか、年齢によ
って満足度の度合いが変わってくるからなのだろう。ただその経験が糧になりまた先に進む際のテ
キストになるんだ。忘れちゃいけないのは最初の一歩を踏み出したあの日の挑戦する心だろう。
3620 微笑みカプセル」 南野陽子 11/11/17
A「NANNO singles」(88/3/21)
 このベスト盤のみに収められたナンノさん独特のポップな楽曲。どんなに重症な片想いも抱え
込んでいる悩みもすべて叶えてあげる、とあっけらかんと歌う彼女ですがこの内容を他のアイドル
ルが歌っても僕にはきっと響いてこなかったでしょう。それはもちろん彼女のファンだったからっての
も大きな理由のひとつなんだろうけど、何て言うかなあ、うまく言葉にできないんだけどね(笑)。
1439 「微笑みに乾杯」 安全地帯 04/06/14
S(88/8/25)
 安全地帯の楽曲には、どちらかというと幻想的なイメージがあります。その理由のひとつは、や
はり玉置浩二さんのこの優しさにあふれたボーカルにあるのかもしれませんね。「微笑みに乾杯」っ
てタイトルから明るい歌というイメージが浮かびますが実は恋の終わりを選択する歌なんです。前
を向いて歩いてゆこうと歌いながらも、このポップさがなお一層悲しみに拍車をかけてくるんです。
4897 「微笑みのリズム」 高橋優 15/05/17
A「僕らの平成ロックンロールA」(12/12/26)
 世界中の人が一瞬でもいいから微笑んだとしたら。現実にそんな瞬間が来るとは思えないけど
もしそうなったら、これ以上幸せな瞬間はないよね。忙しい日々を過ごしている僕らは些細な幸
せを見過ごして勝手に苦労を背負い込んでいる顔をしてるけど、ちょっとだけ道端に目をやれば
ほんの一瞬でも息が抜けるだけまだ恵まれているのかもしれない。要は気の持ちようなんだよね。
3255 「ぼやき電車」 ゆず 09/11/17
A「ユズモア」(02/3/6)
 この先に待っているのは天国なのか?それとも地獄なのか?ただわかっていることは何があっても
先に進んでいかなきゃならないってこと。いろんなことに挫折を感じ、いろんなことに腹が立つ。そし
て自分だけが心に傷を負っていると思い込む。弾む明るいアップテンポナンバーが並ぶこのアルバ
ム中この曲はひときわ異彩を放つ。ダークで生々しいからこそ、そこに本音を垣間見た気がする。
3251 「HORIZON」 清春 09/11/13
S(05/3/16)
 もう一度生まれ変わったとしてもまた今の自分として生まれて来たいか?その答えをすぐ出せと
言われても「はい」とは言えず「う〜ん」と考えてしまうのは、それだけ自分に自信がないからなの
かな?(笑)ただ生まれ変わることうんぬんよりも今ここにいる自分として精一杯生きたいという思
いは強いんですよね。ってことは結局は、自分は今の自分が好きだということになるのかな?(笑)
2639 「ホライズンを追いかけて」 松任谷由実 07/11/27
A「ALARM a la mode」(86/11/29)
 まるで地平線の彼方まで見える広大な大地にたたずんでいるかのように錯覚してしまう楽曲。
こんな風景の場所に行ってみたいなあ・・・あ、また話がズレた(笑)。これから目指す方向には幾
多の試練が待っている。でもどんな試練が襲ってこようと終わりの日が来るまで走り続けていこうと
する信念が伝わってきます。悲しみすら感じるこの疾走感が「生きる」ってことのような気もします。
3141 「ポリリズム」 Perfume 09/07/26
S(07/9/12)/A「GAME」(08/4/16)
 拍の一致しないリズムが同時に演奏されることにより生まれる独特のリズム感「ポリリズム」をその
まま恋する感情に置き換えて歌われた作品。曲の途中で「CDの音飛びがひどいな」と思ってしま
いましたが、これも効果(「ループ」って言うらしいですが)だったんですね(笑)。この曲の中だけでな
く、世界だって「ポリリズム」で成り立ってる。異なるさまざまな思いがこの世界を作ってるんだよな。
2569 「ポロシャツ」 森山直太朗 07/09/18
A「直太朗」(01/3/7))
 目に見える街の風景を織り交ぜながら自分の飾らない日常を、そしてこうあったらいいなってい
う、これからの人生に対するスタンスを軽い曲調で歌った楽曲。”狛犬みたいなおばさんや 栓抜
きみたいなおじさんが僕の目の前を通り過ぎてく”ってフレーズが笑える。確かにいるもんな(笑)。
人は誰もが裏側で叶わない願いに涙してる。だけど人前じゃ笑ってる。それが人生なのかも。
459 「ポロメリア」 Cocco 01/09/18
A「ラプンツェル」(99/10/14)
 とにかくどこまでも優しいメロディーと詞。彼女の作品にはとても激しく感情をゆさぶる楽曲も多
々ありますが、だからこそ、このようなメロディアスなバラードがよけいに胸に響くのかも。残念なが
ら彼女は活動中止状態に入ってしまいましたが、だからなおこの曲はボクに胸に突き刺さってき
ます。が、実はひとつだけ疑問が。いまだに「ポロメリア」という言葉の意味がわかりません(笑)。
4779 「Why Is It?」 徳永英明 15/01/19
A「STATEMENT」(13/7/17)
 いつかはぬくもりに囲まれてストレスのない安らかな人生に到達したい、とは誰もが望んでいる
ことではないでしょうか。人生は後ろに向かって進むことができないようにできている。なのにたび
たび後ろを振り返り自分を責める。首を後ろに向けながらそれでも前に歩いていけば何かに躓い
て転んでしまう。それじゃダメだとわかっていてもまた後ろを振り向く。だから人間なのでしょうね。
182 「white key」 鈴木あみ 00/12/09
A「SA」(99/3/25)
 ある年の冬スキーしに行ったら、そのスキー場ではこの曲一色だった。そして気づくと知らないう
ちに口ずさんでいる自分が(き、気色わるっ!)。小室哲哉はかなりこの娘に力入れて曲作って
んなあ、と素直に思った曲。その後、思わずこのアルバムを買っちまった!スキー場での販売戦
略が有効だと、ボクが立証したことになるわけだ(←ひっかかったくせにミョーにエラそうである)。
2989 「WHITE DAYS」 コブクロ 09/02/24
A「5296」(07/12/19)
 今ここまで生きてこれたのは決して自分ひとりだけの力じゃないんだ。知らず知らずのうちに誰
もが誰かに助けられて生きている・・・そんなことを実感させてくれる曲。悲しみもいつか報われる
と信じることが今を乗り越えていく力になる気がします。もちろんそんな簡単に歩いてゆける道で
はないけど。”永い一瞬の人生に どれだけの拍手が送れるかな”響きますね、このフレーズ。
1674 「White Breath」 T.M Revolution 05/02/04
A「triple joker」(98/1/21)
 この曲に出てくる青年の心の中ってのはいつも凍えた状態。彼女に対しても世間に対しても
ある意味中途半端。だからたとえば誰も来ないような吹雪く山小屋とかでふたりっきりになれば
彼女との気持ちもはっきりするだろうし、答えを今出さなきゃダメっていう状況に追い込まれれば
自分はきっと決断できる!という他力本願な歌。まるでボクを題材にした歌みたいだな(笑)。
4357 「ホワイトライン」 GOOD ON THE REEL 13/11/23
A「透明な傘の内側より」(12/11/21)
 人生はグラウンドに引かれた石灰の白い線の上を、そこからはみ出さないように歩いてゆくよ
うなものだといつの間にかそう思い込んでいた。でもね、本当はその白い線をいかにはみ出すこ
とができるかで、いくらでも自分を変えられる要素もあると思うんだよね。言ってみればグラウンド
すべてが人生であるはずなのに意固地にその白線上だけがそうだと思ってたにすぎないのかも。
577 「White Love」 SPEED 02/01/22
S(97/10/15)
 彼女たちの曲で好きなものは3曲くらいあります。彼女たちがデビューした当時「ついにここまで
来たか!小学生!(笑)」という感想を抱きました。この曲はその好きなものの中でも一番好き
で、何度も繰り返し聴くたびに、恥ずかしながらその恋へのひたむきさにジ〜ンときてしまいます。
とくに寒い星空の輝く夜に聴くと、冬の夜空を泳いでいるような感覚がなぜかあるんですよねえ。
3677 「ホワイトロード」 GLAY 12/01/13
S(04/12/8)
 彼らがこの曲を発表した当時ボクは32歳。この頃って単純に自分の思ったまま行動すること
に躊躇もするし何かに一辺倒になるでもなく、今ではすごく難しい日々だった気がします。だか
らちょうど同年代の彼らの曲にはビビッと共感するものがあるんだろうな。単に誰かを愛せる喜び
を表現するんじゃなく、そこに来るまでの軌跡は平坦ではなかったって深みを感じるんですよね。
2733 「Why Why Why?」 辛島美登里 08/04/11
A「IN YOUR EYES」(95/2/22)
 なぜ人は実るはずのない恋をするのだろう?究極のテーマのようにも感じますが、でももしその
答えが簡単にわかってしまうのなら、この世に歌が生まれてこなくなっちゃうよな(笑)。傷つくのも
切なくなるのもわかってる。でも自分の奥の方にある素の心を裏切ることはできない。そんな女性
の切ない心情を綴った曲。”生まれて死ぬまでにごらないものは 誰かを思う心”って詞、すごい。
1929 「本日ハ晴天ナリ」 槇原敬之 05/12/17
A「本日ハ晴天ナリ」(02/11/7)
 ”戦わないことを貫くために死ねと言うなら喜んで死ぬ”この境地に辿り着くにはそれ相応の覚
悟が必要だ。もし自分の命を粗末にしようとしてる人がいるなら、この曲を聴いてほしい。「命の
価値」はつけられるものじゃない。遅かれ早かれ誰にでも死はやってくる。ならばその命を自分の
ためじゃなく人のために使ってみよう。そうすればその命はきっとまた輝きだす。そう歌われた一編。
1959 「本当は泣きたいのに」 さだまさし 06/01/16
A「ほのぼの」(92/11/10)
 さださんが森川由加里さんへの提供曲をアコースティックに歌いなおした作品。その女性は生
き方が不器用だ。彼と今別れの瞬間を迎えようとしている。でもここで泣いて頼んで引きとめよう
とも思えないし、すがるような柄でもない。でも本当のことろは。”強がりながら生きてきたのよ 本
当は泣きたいのに”この一節が彼女の今までの生き方を示している気がする。悲しい歌だよな。
594 「ホントの君 ウソの君」 木根尚登 02/02/08
A「liquid sun」(95/12/1)
 この人の作る曲って、ロック、バラード、ポップス、どれをとっても優しさを感じるんだよね。作品に
自分の個性を注ぎ込んでるっていうか、その個性がメロディーのところどころに見え隠れしている。
人間って「いい子・悪い子」って簡単に分けられるものじゃないけど、いい子だからって決して万人
に好かれるとはかぎらない。人とのつながりってお互いの「呼吸」が一番大事な気がしますよね。
3999 「ほんとのきもち」 高橋優 12/11/30
S(10/11/10)/A「リアルタイム・シンガーソングライター.」(11/4/20)
 いったい何が真実で何が真実じゃないのか。それはどうでもいいことなのかもしれない。「今」
を生きている自分が充実しているかどうか。それに尽きるんじゃないかな。でも絶えることなく連
続してゆく「今」の自分には当然「未来」の自分も含まれる。いつか「今」になる未来のために
何を信じて生きていけばいいのか。その答えは経験してきた「過去」にしかないような気もする。
3368 「ほんとはね。」 ソニン 10/03/10
S(04/2/11)
 君のこと遠くからずっと見ていた。そして卒業式が来て君と離れた。いつも話しかけたかったけ
ど結局話しかけることはできなかったね。ただ一番最初に君と出会った時、わたしにくれたあの
切なささえ感じる笑顔は忘れられない宝物。今わたしはあなたへの恋を心の奥にしまって新し
い道を歩き出す。こういう別れ方をした恋心って世界中にあふれるほど数多くあるんだろうな。
2608 「ほんの一時間前」 ゆず 07/10/27
A「ユズモア」(02/3/6)
 ほんの数時間前にとってた行動からは考えられない行動をとったりすることってありますよね。
まるで別人のような言動をしたり、さっきまで右と言ってた人が左と言ってみたり。そんな天邪鬼
なところが、人間のおもしろいとこであり難しいとこでもある。初めてこの曲を聴いた時に「これ実
はミスチルの作品じゃないのか?」って耳を疑ってしまったのは、はっきり言って余談です(笑)。
1042 「本能」 椎名林檎 03/05/11
S(99/10/27)
 彼女のボーカルには何か魔にとり憑かれたようなそんな感情が芽生えてしまうのです(笑)。
そしてなんかこう、何かに追いつめられたような切迫したメロディーがたまらなくいいんですよね。
「どうして歴史の上に言葉が生まれたのか 太陽 酸素 海 風 もう充分だった筈でしょう」
言葉が生まれてしまったからこそ、喜びも悲しみも世界に無限に広がっていったんでしょうね。
1719 「ほんまにうち寂しかったんよ」 長渕剛 05/05/21
A「昭和」(89/3/25)
 彼の作風のひとつの顔である「女言葉の唄」を代表する楽曲のひとつ。しかも関西弁で歌わ
れてるために、この唄に登場する女の想いがすごく生々しく響いてくる。あんたは本当にどうしよ
うもない男。もう顔を見たくないくらいあんたのことが嫌になった。だけど本当は。そんな女性の
自分の愛する男からの愛に飢えた複雑な感情を見事に表現した、鬼気迫る一作なのです。
2646 「ぼんやり光の城」 ゆず 07/12/04
S「嗚呼、青春の日々」カップリング曲(00/5/31)
 この歌の舞台になってるのは首都高速1号線・横浜羽田線の下り、羽田空港を過ぎた辺り
からの外に見える工場群だと思うんですけど、けっこうこの道路を頻繁に使うので思わずうれし
くなっちゃう曲(笑)。そういえばボクも工場の煙突から出る煙が雲を作ってると小さい頃真剣に
思ってたな。それはいつの間にか姿を現しそしてすぐ消えてしまう。そこがなぜか悲しいのです。

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