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〜う

1806 「うた」 月の203号室 05/08/16
S(05/3/2)
 祈ることや感謝することを知って、ひとは初めて”人間”というものになる。だけど人間たちはそ
れを知っていながら戦ったり争ったりして、そしてその因縁をまた繰り返す。”人はひゅるりらゆら
いやいや〜”という部分がすごく印象的なバラード曲です。人は因縁という大きな流れの中で
営みを育んでゆく。そしてその流れの中で僕の奏でる「うた」に出会ってくれたのが、君なんだ。
2620 「歌うたいのバラッド」 斉藤和義 07/11/08
S(97/11/21)/A「Because」(97/12/26)
 面と向かってしまったら恥ずかしくて話せない言葉でも、歌にすればあなたに伝えられるよ、っ
ていうメッセージを放つ曲。確かにメロディーに乗せると普段照れて言えないような愛の言葉も
素直に言える・・・ような気がする(笑)。「歌」が永い間人々に愛されているのはそこに理由が
あるんじゃないかな。彼の曲の中でも珍しくストレートな(笑)愛する人への想いを歌った曲。
1286 「歌えなかったラブ・ソング」 織田裕二 04/01/13
S(91/2/6)
 きっと大人になれば誰にも邪魔されない自由が待ってると思ってた。でも実際には生きてゆく
ためのガンジガラメの不自由さが待ってた気がします。だけど若き日には決して歌えなかったラ
ブソングが、社会に出た今では歌える。若き日にはなかった経験がその礎になってるのかもしれ
ないけど、逆にいえば若き日のひたむきさを失っている。そんな日々を想うこの歌が好きです。
3799 「泡沫」 奥華子 12/05/14
A「うたかた」(10/8/18)
 「愛してくれなければ愛せない」今まで体験してきた失恋から来る彼女の導き出した答えな
のだろう。もうこれ以上傷つきたくない。裏切られたくない。じゃあ自分を好きになってくれた人
なら裏切られることもないんじゃないか?でも彼には言えない。だって自分の方から好きになっ
たわけじゃないと言うようなものだから。そんな悲しい選択をした女性の想いが綴られた楽曲。
3033 「うたかた」 平川地一丁目 09/04/09
S(08/3/26)
 自分の存在って世界から見たら、はかなく消えてしまいそうなほど小さな存在なんですよね。
だけど自分の中ではとてつもなく大きな問題でもある。いざ生きた証を遺そうとしたって、それは
世界にとってみれば些細なものでしかない。たとえそうでもこの時代に生きた証を遺すことがこ
れから先の人生の持つ意味なんじゃないか?そう感じている若者の熱い心が伝わってくる曲。
3331 「うたたね」 槇原敬之 10/02/01
A「Such a Lovely Place」(97/11/27)
 初恋の人を思い返すことに「うたたね」のように優しい、まるで自分の故郷に帰ったかのような
安らぎを感じます。きっとそれは誰にも気がねせず自分の本心のままに誰かに想いを寄せられ
たからなんじゃないかな。大人になり、たいていの人は初恋の人とは別の人と一緒に暮らして
いるからこそ、初恋の人を思い出すとあの頃の自分を取り戻せるような気になるんでしょうね。
2692 「唄の島」 やなわらばー 08/03/01
S(06/7/5)/A「歌ぐすい」(07/8/29)
 沖縄を彷彿とさせる唄って、なんでこんなに雄大さを持っているんでしょうね。やはりその理由
には本州にいるとあまり感じることのない、四方を空と海に囲まれた孤島という環境も関係して
いるのかもしれません。決して派手さはない曲ですが、人間の心の奥の大切なものをテーマに
してる気がします。女の子ふたりの歌声が奏でるハーモニーが美しくもあり、悲しくもありますね。
650 「歌人」 村下孝蔵 02/04/05
A「何処へ」(81/4/21)
 別れた彼女を思い出すたび、男はかつてふたりで行ったある店へと足を進ませる。あの店へ行
けば、まるで今でも隣りに彼女が座っているような気がして。愛する人と別れても、彼女のことが
忘れられない男の悲哀が十二分に伝わってくる彼の代表曲。「こんな夜は 時計はずして ひとり
飲む忘れ水」酒を「忘れ水」と表現するのが印象的だ。しかも忘れられないのだから尚更辛い。
1040 「歌を捧げて」 オフコース 03/05/09
A「SONG IS LOVE」(76/11/5)
 ホントに短い歌なんですけれどすごく彼らの温かさが伝わってくる曲なんですよね。この曲の主
人公は何かの壁にぶち当たって、歌うことをやめてしまった。つまり前を向いて人生を歩いてゆく
ことをやめてしまった人に対してメッセージを送ってるんじゃないかって勝手に思ってるんですけど
それだけ「歌」っていうものには人の心を動かしてしまう不思議な力があるってことなんですよね。
1378 「唄を忘れたカナリア」 長渕剛 04/04/14
A「空/SORA」(01/6/27)
 人の「真価」っていうのは楽しい、うれしい瞬間よりも、悲しい、苦しい瞬間のその時の自分の
行動によって決まるような気がします。どん底まで突き落とされ、でもそこがどんなに深い底だろ
うと上に這い上がろうとする力。この曲を聴くと、その「力」は「歌」というものの中にあると信じられ
るような気がしてくる。シングルでもおかしくないほど「長渕剛」ブランドを継承した名曲ですね。
4171 「打ちのめされて」 橘いずみ 13/05/21
A「どんなに打ちのめされても」(93/4/10)
 理想と今のギャップがあまりにも広く開いてしまっている時、人はその広さに絶望する。でもそれ
は「それだけ高い位置を目指している」ということにもなる。もちろん理想など掲げなくても生きて
はゆけるけど、何も目指さなくなった人生を「生きている」と言えるだろうか。打ちのめされた回数
だけ人はタフになれる。だって打ちのめされるたびに立ち直り、また打ちのめされているのだから。
4486 「U-CHA-CHA」 KOKIA 14/04/01
A「REAL WORLD」(10/3/31)
 すべてのはじまりには言葉はなくて自分以外の人と接触するにはただ触れるしかなかったは
ず。そのうち言葉ができて私利私欲ができて、いろいろな思惑が絡み合い、けん制し合い、触
れ合うはずの心同士が争い、いつしか離れてゆく。それを望んではいなかったというのに。本当
は世界じゅうがわかりあえるはず。不可能ではなく、ただ手段を見つけられないだけなのでは?
1960 「美しい地球(まち)」 辛島美登里 06/01/17
A「BEAUTIFUL」(93/1/27)
 たとえどんなに自分がひとりぼっちに思えても、唯一自分を見つめてくれている存在がある。そ
れがこの美しい地球なんだ。ひとりぼっちっていうのは自分の周りに人間がいないだけなのであっ
て、その美しい惑星は自分が生まれる前から優しい視線を注いでくれている。そう感じられれば
きっと生きてゆくことも悲しくないはず。文字通り、心も美しくしてくれるようなバラード曲ですね。
1967 「美しき世界」 B'z 06/01/24
A「GREEN」(02/7/3)
 息の詰まるようなこの世の中で、君と一緒にいられるこの安らげる瞬間だけが、僕にとっての「
永遠」なんだ。と歌ったミディアムテンポで繰り広げられるバラード曲。こんなにせかされながらも
日々を生きているというのに望みらしい望みもなく、ただ過ぎてゆく日々を見送ることしかできな
い。そんな日常の中で彼が見た「美しき世界」とはゼロに戻ってゆくということなのかもしれない。
3417 「美しく燃えて」 ふきのとう 11/04/28
S(77/3/1)
 僕にとってあなたはまぶしすぎた。すべてにおいて僕の上をいっていたあなた。何とかあなたに
追いつこうとしてがんばったけど、やっぱりだめだった。だから僕はあなたの前から黙って姿を消す
よ。そんな男の心情が切なく歌い上げられたナイーブな作品。その風景は僕が過ごすにはあま
りにも美しすぎた。男の身勝手かもしれないが、その暮らしに疲れてしまったんだろうな、彼は。
4187 「空蝉(うつせみ) さだまさし 13/06/06
A「夢供養」(79/7/10)
 片田舎の古ぼけた小さな駅の待合室。長い間健気に人生を過ごしてきた老夫婦が今か今
かと息子の迎えを待っている。今まで細々と正直に生きてきた。大変な不幸には遭わなかった
が大きな幸せにも恵まれはしなかった。都会へ出て行った息子が私たちを迎えにくる。今までの
人生でこれほど苦労が報われることもないと心待ちにする彼らに、駅員からの痛烈なひと言が。
1866 「うつむきかげん」 南野陽子 05/10/15
A「Gather」(90/6/23)
 彼との初めてのデートで彼がつぶやいた一言「女性のタバコはいやだな」彼が好きだから吸っ
ていることを言えない彼女。彼に嫌われたくないから、家や学校のことも本当のことが言えずに
いる。もしもう一度出会いからやり直せるのなら、彼に本当の自分を打ち明けることができるの
に。そんな心情を綴った歌。TMNの木根尚登さんの曲に乗った彼女作の詞が切ないのです。
4940 「産声」 中島みゆき 15/06/29
A「問題集」(14/11/12)
 もう一度生まれ変われたとしても今持っている感性のまま生きられるはずもなく、今の続きの
人生を歩むにすぎない。取り戻すことができないから、人は過去を懐かしみ戻りたいと願う。忘
れ去ったものも捨て去ったものも、都合よくなくなりはしない。すべてが自分の歩んできた足跡
として歩いて来た道に残っている。戻れないとわかっているから、人はまた過去へと惹かれる。

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