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1141 「あたいの夏休み」 中島みゆき 03/08/20
A「36.5℃」(86/11/12)
 「ご乱心」と言われた時代の代表曲。確かに彼女らしからぬ避暑地での思いがテーマになっ
てますね。でもやはり「ペンション」というよりは「民宿」という感じがするのは彼女の個性なのか
も(笑)。でも以前のように恋に破れたわけではなく、今までの夏とは違いちょっと”わけあり”の
ようです(笑)。無機質のように努めたボーカルとアッパーなサウンドが印象的な作品なのです。
981 「与える男」 ユニコーン 03/03/11
A「SPRINGMAN」(93/5/21)
 昔「あげまん」って映画が上映されて、この「あげまん」って言葉が流行ったけど、この歌の場
合はその逆。僕に抱かれてくれれば君の未来は必ず明るいものとなるという何とも自分勝手
というか、都合がいいというか、そんな男を歌ったロックチューン。でも奥田氏が歌うと不思議と
そう思えないからそれが彼の役得なんだろうなあ(笑)。この軽快なメロディーもグーですよね。
3390 「暖かい日々」 爆風スランプ 10/04/01
S(98/3/1)
 身近な人の死は、残された者に絶大な影響を残してゆく。そしてその人が生きている時に
は気づかなかった、その人が自分に与えてくれていたものを思い知る。だけどその永遠の「別
れ」だっていずれ自分の糧になってゆくはず。そうなることが亡くなった人への最大の供養にな
ると信じていたいんですよね。悲しくても、僕らはその先を生きていかなきゃならないんだから。
4464 「頭ん中そればっかり」 高橋優 14/03/10
A「僕らの平成ロックンロール」(09/7/8)
 聖人君子みたいなことを並べても、しょせん人間は欲望には勝てない。その欲望を毎日必
死に抑えながら生きているといっても過言じゃない。本能と逆行する「不自然」な生き方が美
徳とされているから話がこんがらがってくるんだよね。君の本当の心が見たい。流行も世間体も
すべて取っ払った本当の君が見たい。ちょいサザンっぽい作風がスッと耳に入ってくる曲です。
1189 「新しい朝」 ゆず 03/10/07
A「トビラ」(00/11/1)
 「朝」っていうのは何も描かれていない真っ白なキャンバスなのかもしれない。そこに今日一
日どんな絵を描いてゆくかで、自分が決まってゆくような気がする。「自由」とか「不自由」とか
っていうのはペンを持って描いた自分自身によって変わってくるのかも。たとえ「不自由」って絵
しか描けなかったとしても、明日になればまた真っ白に戻ったキャンバスが用意されてるんだ。
1449 「新しい風」 陣内大蔵 04/06/24
A「TWIN」(93/9/1)
 何かに向かって歩き出して、その途中でふと後ろを振り返る時、歩き出した頃に思い描い
ていた未来の自分と、現実に今いる自分にギャップを感じるってことに決して焦る必要なんか
はなくて、それも成功へのひとつのプロセスなんだよ。ほら君の背中を押す新しい風が今日も
また吹いてくる。変化を怖れないってことは事態が進めば進むほど難しいことだけどね(笑)。
4479 「新しい暮らしの始まりに」 馬場俊英 14/03/25
S「待ち合わせ」カップリング曲(10/6/2)
 新しい暮らしを始めるというのは新しい自分を始めるチャンスなんだ。環境が変わることで今
までにはなかった自分に気づくことがありそうな、そんな予感がするよね。今はまだ何がやりたい
のかわからなくてもいい。これから見つけていけばいい。もちろんそう簡単には見つからないもの
だけどね。ただ今の自分を好きになれればそれでいいんだ。何かを追いかけている自分をね。
1722 「新しい場所」 コブクロ 05/05/24
A「grapefruits」(02/8/28)
 戦うことだけが人を強くするとは限らない。確かにそう思う。表面的に強いなあって思える人
に限って案外内側はもろくできていたりするもの。真に強い人とは幾多の悲しみを乗り越えて
それでも今日という日に希望を持って生きてきた人のことを言うんじゃないかな。生まれてから
多くのさまざまな悲しみを経て人はみんな強くなっていく。新しく暮らし始めるその場所から。
2712 「新しい私になって」 熊木杏里 08/03/21
S(06/11/22)/A「私は私をあとにして」(07/10/24)
 あなたと一緒に恋に落ちるなんて最初から無理だとわかってた。でもあの時、ふとあなたが
私に見せてくれた気遣いがすごくうれしくて、気が通じ合っているような気がして。でも今日限
りであなたを忘れます。新しい私になって、あなたを忘れます。新しい自分になろうとすること
で、彼への想いを何とか振り切ろうとする女の子の思いが痛いほど伝わってくる曲なのです。
2117 「阿壇の木の下で」 中島みゆき 06/06/23
A「パラダイス・カフェ」(96/10/18)
 沖縄は植民地から解放され自由になった・・・はずだった。かつて国の犠牲になって戦場と
化し、日本の元へ戻った今でも国のわがままばかりを押しつけられている。そこに住んでいた
人々はあの戦争に負けた日から阿壇の木になってしまったんだ。この島の悲しみを彼女なり
の解釈で歌ったバラード曲。この国はこの島の悲劇をいつまでも続けるつもりなのだろうか。
2091 「熱き鼓動の果て」 B'z 06/05/28
S(02/6/5)/A「GREEN」(02/7/3)
 この曲を聴くと枯れ果てた大地の上でギラギラ照りかえる太陽の光を浴びているようなそん
な感覚に陥ってしまいます。自分のこれから進む道でたとえ激しい雨に降られようともあきら
めず生き抜いていこう!っていうメッセージを感じますね。この胸から響いてくる鼓動は生きて
いるからこそ聴こえてくるんだ。生命の息吹って、本来はこんな風に激しいものなんだよね。
878 「あったかい影を連れて」 SION 02/11/27
A「SION comes」(98/11/28)
 聴いただけでホントに心から暖かくなれる曲。だけどこの曲はその裏側にとてつもない悲しみ
を含んでいるような気がします。生まれてから今までとても悲しい思いをしてきた男が、愛しい
人と特別なこともなくただ暖かい太陽の下を歩く。この暖かさを感じるために、今までの悲しみ
みはあったのかもしれない。そんなことを感じてる男の心情がひしひしと伝わってくる名曲です。
4650 「宛てのない歌」 フラワーカンパニーズ 14/09/12
A「ハッピーエンド」(12/10/3)
 歌ったからといってどこかにたどり着くわけでもない。すべてを帳消しにできるわけでもない。そ
れでも僕らはまた今日も歌い続ける。だってそれしかできないんだもの。その歌がたとえ何かの
足しにならなくても自分のモチベーションを保ってくれるのなら、誰かの心に響いてそこから何か
が生まれるのなら少しは意味があるんじゃないだろうか。また次の朝が来る。リベンジの機会が。
4257 「あと1マイル」 さだまさし(レーズン) 13/08/15
A「あの頃について」(91/11/10)
 『「どんな理由があろうと人の命を奪うような子に育てたおぼえはありません」そんな母親の声
がいつまでも耳に残ってる。だから僕はいい兵士になれそうもない。戦場など抜け出してもう一
度君に会いたい。ささやかでいいから君と暮らしたい。』あなたのその手紙が私に届いたのはあ
なたが銃弾に倒れた1週間あとでした。あと1マイルで味方の陣地だったのに。あと1マイルで。
4302 「あとのうた」 back number 13/09/29
A「あとのまつり」(10/6/2)
 君と過ごした痕跡を目の前から消し耳をふさいで生きている。あんなにも君を大切に思って
た。だから悪いのはそんな僕を信じてくれなかった君の方だ。でも与り知らぬところで大切にし
てくれていたであろう君をわかってあげられなかった僕にも非があるような気がしてる。なぜあの
時引きとめなかったのだろう。大切なものは失ってみて初めて気づく。それが悲しい自然の理。
4927 「あと一駅で」 GOOD ON THE REEL 15/06/16
A「世界分の一節」(11/2/9)
 あと一駅で君がいなくなる。僕の世界が終わる。悲しくて申し訳なくていったいどんな言葉に
したらこの想いを伝えられるかわからないから、ただ「ごめんね」とだけつぶやく。泣いている君を
なぐさめてあげたいけど、泣かせてしまったのは僕だ。君がいなくなることで終わるのなら僕の世
界を壊したのはこの僕だ。君が電車を降りた後、君の残り香だけが僕の心を揺るがしている。
4246 「あとひとつ」 ファンキーモンキーベイビーズ 13/08/04
S(10/8/4)
 簡単に達成してしまえる目標を夢とは呼ばない。がんばってがんばって、それでも足りなくて
でもがんばっていればいつかは達成できそうなものが夢。そう考えると夢を持つってどうやって生
きていくかを考えるのと一緒なんだよね。今の自分じゃ到底届きそうにない。でもそこに届くよう
になるためには一体どうすればいいのか。時間はない。ぐずぐずしてはいられない。そうだよね。
4148 「アドベンチャー」 サカナクション 13/04/28
A「シンシロ」(09/1/21)
 彼らの音楽は「夜にひとりきり」を常に連想させる。その頭の裏側に無限に広がる荒野がこと
ごとく表現されている気がする。確かに映画のような終わりばかりの歴史なら我々の歴史はとっ
くに終わってるはずだ。人がいくら進化しようと最後はすべて運命という鎖に委ねられている。そ
うだとしてもその中で自由を得ようと人々はもがく。そこからまた新しい歴史が作られてゆくんだ。
1817 「アトリエ」 安全地帯 05/08/27
A「安全地帯V〜抱きしめたい〜」(84/12/1)
 屋根裏部屋にあるアトリエでひとり物思いにふける男がいる。ほこりをかぶったオルゴールも古
時計もすべて君がいなくなったあの日のまま。これから逢いにいく恋人も君には似てるけど、だ
けどやっぱり君じゃない。そんな男の淋しさを綴った、すごく雰囲気のあるバラード曲。その最た
る原因はやっぱり玉置さんの唯一無二のボーカルにあると思うんだけど、ホントにすごく染みる。
2338 「アトリエ」 山崎まさよし 07/01/30
A「アトリエ」(03/6/25)
 演奏もすべて彼ひとりで行ったといわれるこの『アトリエ』というアルバム、実は彼の作品の中で
最も好きな一枚なんです(今のところ)。この曲はそのタイトル曲なんですけど、この盤をひとりで
作った意味やスタンスが伝わってきます。”僕がここで描く世界を少しでも気に入ってくれればい
い いつになってもいいから”この自然体さが彼がつくる作品の魅力に繋がっているんでしょうね。
3951 「住所録(アドレスノォト) さだまさし 12/10/13
A「うつろひ」(81/6/25)
 人生を重ねるたび人は過去を背負ってゆく。離れて行った人の中には忘れたくない人も逆に
忘れたい人もいるでしょう。でも忘れたい人との記憶ほど脳裏の奥底に突き刺さっているものな
んですよね。この主人公はかつて愛した人からの手紙を自分で自分に出してみたり、相手にこ
っそり電話をかけてみたりと一歩間違うと危険なのですが(笑)だからこその哀しみを感じます。

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