65.「リアクション」
 「最近はそんなに気にならなくなりましたけど、逆に今思うと、自分との格闘みた
いなのがだんだん整理がついてきちゃってるからかもしれない。ひと皮むけた部分
でもう一度自分自身との格闘である動きに挑戦してこうかなって思ってます。また
自分を追いこんでみようかな・・・と思ってますよ」
「GB」(1985/4月号) 19歳 04/05/22
 「聴衆のリアクションが気にならない?」というインタビュアーの問いに彼はこう
答えています。たとえ最初に痛みを感じても、人はだんだんその状況に慣れてき
てしまうもの。それは良くも悪くもそうなんですけど、彼はこの時点でまた自分を
追いこんで安心できない位置までもっていこうとしている気がします。でもこれっ
てすごく大事なことだと思うし、向上心がなければできないことですよね。
 
125.「理想と現実」
 「みんなそれぞれ内に秘めていると思うんですよ。ただそれを表に出さないだ
けで。僕は我慢できなくて表に出してしまうというだけなんじゃないかな。出せな
い時はひとり家に閉じこもって、誰とも口をきかないとかしてましたけど。とにかく
言いたいという気持ちは強くて言ってしまった後、何あの人とか言われたりして」
「ロッキング・オン」(1984/8月号) 18歳 06/05/12
 誰もが思っていることのはずなのに、誰もが口にしない・・・う〜むこれはある
意味『裸の王様』理論ですね(笑)。ただこれってすごく難しい面もある。よくとれ
ば「あの人は勇気ある人だ」と賞賛されるだろうし、悪くとれば「自分の言いたい
ことばかり言いやがって」となる。主張と協調・・・このバランスってすごく難しい
よね。実はこれが、世の中のいろんな人間関係が生まれる主たる原因かもね。
だから彼のようにいつも本質ばかりを突く人は、学生であれ社会人であれ敬遠
され気味になる。でも実は、みんな心の底ではそれが正しいって思ってることの
方が多いんだよね。理想と現実・・・それを発言と行動で重ね合わせることって
難しいけど現実を理想に近づけようとする気持ちはいつまでも持っていたいな。

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