81.「米軍キャンプ」
 「暗いですか?(笑)僕の歌って聴いている人が気持ちを重ねやすいと思うけど
これは誰も避けて通りたいことの歌だと思うんですよ。”よその国の戦争”みたいに
なんか他人事にしてしまいたいっていうか。(外国の戦争を歌うのはそんな簡単じ
ゃないよとの問いに)あえてその壁に当たってみたいんです」
「GB」(1986/1月号) 19歳 04/06/07
 確かにこの歌は最初ボクも聴いているだけで思いきり重たくのしかかってくる
イメージがあったから飛ばして聴いていたんだけど、そのうちに誰にも描かれ
なかった、音楽ではタブーとされているような悲しみをあえて彼は歌っているん
だなって考えるようになって、それから好きになった曲。確かに今までの曲とは
少し違って何かを決めつけている感じがするけど、その決めつけ自体が正しい
のか、間違っているのか、そこに迷いが生じているような気もする曲なんです。
 
73.「変化」
 「やっぱりまず、自分自身でお金を稼いで自分の力で生活しようとしているってこ
とに一番違いを感じます。あと、人間関係とか、そういう部分がけっこう違うかなと思
っていたけれど、学生時代にあったような人間関係みたいなものって、少なからず
同じようです。それと人間の本質ってことかな。人間の虚栄心とか、人間の欲望、
寂しさとか、そういうものが最近それほど違わないなって思いはじめてます」
「GB」(1985/4月号) 19歳 04/05/30
 「学校」という枠組の中で縛られていたときと、社会という自分自身で生きてゆか
なくてはならない場所に出たときとの違いを彼はこう答えています。そうなんです。
どっちかっていうと学校って場所はもちろん勉強をするところなんだろうけど、それ
以上に人との付き合い方、関わり合い方ってことを学ぶ場所なんだと思います。い
ろんな環境で育ってきたある意味子供にとっては異種族の人たちと交流を深めて
いければ、社会というもっと多くの異種族の人たちと関わりあえる。ボクもそれが
一番大事だと思います。だから勉強の成績の方はほどほどにしておきました(笑)。

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