98.「永遠の胸」
 「人間って生きていく間にいろんな人と触れ合うでしょ。触れ合うことによって、触
れ合った人の影響を受ける。だから反発したときの自分がそのまま残るときもあれ
ば、あとで反省するときもあるし、その人が持っていたものを学ぶときもある。学ぶ
ことがあれば、いちばんそれが強さになると思うんだけれども。触れ合った人々の
その面影を抱えていくことによって、その人と僕の間でジャッジされた部分、ジャッ
ジしたことっていうものを安らかに抱えて持っていることっていうのが永遠のその胸
なんだって・・・抱えていなくちゃいけない人間の気持ちなんだって、僕は思った」
「GB」(1991/1月号) 25歳 04/06/24
 生まれてからこの方、ボクもいろんな人たちと知り合い、そして影響を受けて生
きてきた。つまり今ボクを作っているものは半分は自分なんだけど、もう半分はめ
ぐり逢ってきた人たちなんだよな。共感しあえた人、ケンカ別れしてしまった人、顔
も見たくない上司(笑)etc・・・。好感が持てる持てないに関わらず、出逢ったすべ
ての人たちの面影・・・つまり影響を自分はいいにつけ悪いにつけ受けている。だ
からその人たちも自分の一部分として大切にしなくちゃいけないんだよ・・・ってい
うことをボクは『永遠の胸』という楽曲からのメッセージとして感じています。
 
78.「演じる」
 「前は、僕が考えてるあからさまな自分自身をつき出すことで何か感じてもらおう
と思ったけど、もっとわかりやすく具体的な方法論として演じる部分を強くすること
で、自分が何をやろうとしてるのか、わかりやすくなるんじゃないかと思って・・・」
「GB」(1985/10月号) 19歳 04/06/04
 自分自身でしかわからないことを人に伝えるっていうのは、「もしかしたら正確
には伝わってないんじゃないか?」っていう不安が常につきまといます。彼はそこ
で自分とは別の誰かを演じることで、具体的にわかりやすくしようと試みたようで
すが・・・その別人格でさえも、彼の根幹だと誤解されてしまったというのは、やっ
ぱり彼のマジメさからくる人間性なんでしょうね。

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